●シンデレラ
このお話は、昨日のブログ(●亡くなったモデルが望んだ靴)の続きです。
従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-11278526150.html
)
を先にお読みください。
そしてから下をお読み下さい。
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今日お話しする女性は、とても靴が好だった方でモデルという職業でもあったのでしょうが、
それでも100足を超える靴が、玄関や彼女の部屋を埋め尽くしていたといいます。
そんな彼女が、事故で亡くなってしまいました。突然の死に家族は嘆き悲しみました。
ところが翌日、母親が不思議な夢を見たのです。
娘さんが夢で悲しそうな顔をして出て来て、ただ一言「くつ」と言ったそうです。
そこで、よく考えてみると棺に彼女を入れて見送った時、靴も棺に入れたのですが、
それは、玄関に出してあった彼女の靴を持ってきて入れたもので、
本当に彼女が好きだった靴では無いのではなかったのか、
玄関に出してあった靴を入れたのは不満だったのではなかろうか。と。
かといって、今となっては棺に靴を入れ直す事は出来ません。
そこで、仏壇の前に彼女が本当に好きだった靴を置いてあげる事にしました。
娘さんは、生前どんな靴を好んで履いていたか。
母親と父親とお姉さんが、あれこれ考えたといいます。
特定の彼氏が居なかった彼女だったので、
友人の結婚式に履いて行った靴が、一番好きな靴だったんじゃないか。とか、
また、お姉さんが、同窓会の時の写真を見て、
やっぱりこの同窓会に履いて行った靴が、一番好きだった靴ではないか。とか、
そして、試しにその靴を順次仏壇に飾ったといいます。
しかし、母親は、夢で娘さんの悲しい顔しか見ないというのです。
その度に靴を変えてみましたが、どの靴を供えても娘さんが喜んだ顔を見ないといいます。
そんな時、母親が悩んでいるのを見かねたお姉さんが、私に電話相談してきたのでした。
●妹はどんな靴を望んでいるのでしょうか?
●また、母の夢に出た「くつ」とは、本当に「靴」の事でしょうか?
●そもそも、靴を仏壇に飾っても良い物でしょうか?
そんな相談でした。
亡くなった人が、好きだった物を仏壇に供える事は良い事で、
特に食べ物があげられますが、
趣味にしていた物や、大切にしていた物も供えると喜びます。
その点、上の妹さん性の場合も、
靴が大好きで集めていたのであれば、靴を仏前に供えるのは良いかもしれません。
ただ、靴は、
他の食べ物や趣味の物とちょっと違う所があります。
靴は足に履いて、外を歩きます。
そんな靴を仏壇に供えると、
どんなに靴が好きだった仏様も嫌がるようなのです。
例えば想像してみてください。
貴方が大好きなスニーカーがあったとします。
だからと言って、そのスニーカーを枕の上に置いて寝るでしょうか?
食卓の食べ物の隣に置いて、食事するでしょうか?
外を歩く靴は、何を踏んでいるか分かりません。
土やドロを踏んでいるし、
アリや毛虫を踏んでいるかもしれないし、
ついていない時は、犬のうんこを踏んでいるかもしれません。
そんな靴を飾って欲しくないのです。
そこで、私がアドバイスしたのは、
妹さんが靴が趣味で集めていたのなら、
本当に好きだった靴は、履いていない靴の中にあるのではないかと。
つまり、未使用の靴の中に一番好きな靴がある場合が多いと言いました。
それは、
よくアニメのフィギュアを買ったのに、
開けずに箱のまま保存している人と同じ感覚です。
きっと大好きな靴は、
未使用で買った時の靴箱もとってあるかもしれません。と。
また、それならば、
外を歩いていませんので、嫌がられる事はありません。
ファッショナブルな妹さんだったと聞きますから、
もしそんな大事にしていた靴が幾つかあるなら、
時たま変えてあげて下さい。と付け加えました。
あと、妹さんが好きな靴と分かっていて、かつ、外での使用済みの場合、
その靴と同じ靴を、新しく買って来て飾ってあげる方法もあります。
また、
その使用済みの靴の写真を撮って、仏前に供えてあげる方法もあります。
これは、昔、
鎌倉の大仏が好きだった男の子がいたのですが、
そんな大きな大仏を仏壇に供える事は出来ません。
そこで大仏の写真を撮って仏壇に供えました。
あと、注意点としては、
未使用の靴でも、やはり食べ物と一緒に仏壇の中に飾るのはイマイチです。
そこで、仏壇の中ではなく、仏前に飾る事を勧めました。
(仏壇からちょっと離した机の上とか)
また、もし仏壇に他の仏様が祭られている場合、
妹さんは靴に喜ぶかもしれませんが、他の仏様に嫌がられるかもしれないからです。
こうして、
仏前の机の上に、未使用の妹さんが好きだった靴を飾ると、
以後、お母様は娘さんが悲しんでいる夢は不思議と見なくなったといいます。
それはそれで良かったのですが、
ただ、娘さんは笑顔にはならなかったそうです。
私は当時、
●母の夢に出た「くつ」とは、本当に「靴」の事でしょうか?
の質問に対して、
妹さんはとても靴が好きで、100足以上も集めていたという事を考えても、
妹さんが母親の夢で訴えた「くつ」は、「靴」以外には考えられませんでした。
しかし、
一ヵ月後、お姉さんからメールを頂き、
母親の夢に出た「くつ」とは、
本当は「履く靴」の事では無かった事が分かったのです。
あれから、お姉さんは、
妹が日記を書いていたのを見つけたそうです。
その中で、妹がどれほど結婚に憧れていたか知ったといいます。
6月3日。今日、友達の結婚式に行った。
お嫁さんが泣いてた顔を、彼が優しくハンカチで拭ってあげてた。
とても素敵な旦那様。
早く誰か、私の片方のシンデレラの靴を見つけて!
そして、日記の過去を読み解いていくと、
このシンデレラの靴とは、
妹が小学生の時に、父親に買ってもらった誕生日プレゼントで、
10cm位のシンデレラのガラスの靴の置物である事が分かったそうです。
それ以来、
妹は靴にとても興味と執着を持ったようでした。
もしかしたら、
それ以来、妹は、
ずっと自分なりのガラスの靴を探し求めていたのかもしれません。
シンデレラのガラスの靴は、
彼女の全ての靴の原点だったのです。
そして、
シンデレラのガラスの靴を、仏前に供えた2日後、
母親の夢の中に、
そのガラスの靴を両手でしっかりと胸に抱いた妹が
笑顔で出てきて、消えていったといいます。
そんな娘に向かって、
母親は言ったそうです。
「来世では、
素敵な人に、もう片方の
ガラスの靴を見つけてもらうんだよぉ。
きっとだよ。
幸せになるんだよぉ。」