●思い出の食器
このお話は、一昨日のブログ(●突然、ゴミをあさり始めた息子)の続きです。
従って、一昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-11238987218.html
)
を先にお読みください。
そしてから下をお読み下さい。
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ある日、とても不思議な相談が舞い込んだ。
息子さんが、急にゴミに興味を持ち始めたというのだ!
奥さんが思うには、何か霊が憑りついたか、貧乏神が乗り移ったのではないかとおっしゃった。
私もしかしたら、霊が関係するかもしれないと感じた部分が一ヶ所あった。
それは、マサル君がゴミをあさるのは朝だけなのだというのだ。
私はマサル君に会ってみる事にした。
そして会う日は3日後のゴミ出しがある朝となった。
当日、マサル君は一直線に、ゴミ集積所に向かって歩いてきた。
目は一直線にゴミ集積所を見つめている。目の動きがあまりない。
マサル君はゴミ集積所に着くと、1つのゴミ袋を開け始めた。
一番手前のゴミ袋ではなく、ちょっと奥のゴミ袋を選んで開けていた。
近くの奥さんがマサル君に「お早う」と声をかけたが、
マサル君は気が付かないのか、無視してゴミ袋をあける仕草を続けた。
それはまるで何かに憑りつかれたようだった。
何かに憑りつかれて、行動を起こしている時、
その人に声をかけても、無視する傾向があるのだ。
何かを食べるというより、何かを探している様だった。
ゴミの中を片手でかき回してる。そして何かをゴミ袋から取り出した。
それは、木のお盆だった。
しかし、そのお盆をしばらく見ていたのだが、下に置くと今度は隣のゴミ袋を開け始めた。
すぐに、奥さんが飛んで来てマサル君の手を引いてゴミ集積所から離れると
マサル君は目に涙を浮かべた。泣いている。
それも子供が見せるワーワーという鳴く姿ではなく、悲しくてしくしく泣くという感じだ。
これはどういう意味なのであろうか?
そして、お盆の意味は?
その後、
奥さんは車で子供たちを幼稚園に連れて行くというので、
私としても、ご主人の居ない間に家に上がるのは、
周りの住民にもし見られたら誤解を生むと思い、
子供さんを送った後に、
ファミリーレストランで話をすることになった。
まず、
マサル君がもしかしたら、何かに憑りつかれているかもしれない事。
そして、ゴミをあさるというよりは、
ゴミの中から何かを探す感じで、
木のお盆を取り出した事を話した。
それが霊障かもしれないと思った時、
まず、疑うのはその現象が起こり始めた時の事である。
今回の場合、
マサル君がゴミをあさり始めたという2ヵ月前に、
何かしてはイケない事をしていないか。である。
また、現在起きている現象の逆を考えると当たる場合がよくある。
つまり、
ゴミを拾う=ゴミとして何か捨てたのではないか。
それも朝捨てたのではないか。
それによって、
息子さんが探すという霊障になったのではなか。
「何か、2ヶ月前に、
朝、ゴミとして何かイケない物を捨てた覚えはありませんか?」
「ゴミは毎週、朝出しているので、
2ヵ月前のゴミと言われても、ちょっと思い出せませんが・・・」
「ん~。でしょうね。
では、2ヶ月前~半年前位までで、
お盆とか食器とか、食事を盛る皿とか、
古い木の道具とかを捨てませんでしたか?」
すると、奥さんは、
「ああ、そう言えば、
3ヶ月前
古い食器類を沢山処分しました。」という。
「それは、どんな食器ですか?」
すると、
奥さんはこんな事を話してくれた。
2年前まで、ご主人のお父さんと同居していたという。
そして、そのお父さんが亡くなってから、
使わなくなった食器やお盆や、
ちょっと欠けたお茶碗や漆が剥がれたお椀などを、
3ヵ月前に大量に捨てたという。
つまり、
亡きお父様が使っていた物も全て捨ててしまったのである。
私は、それが原因だと感じた。
きっと、奥さんにしても悪気があって捨てたのではないだろう。
しかし、仏様は、
それがどんなに古くて欠けていても、
亡くなる直前まで使っていた茶碗とか箸とかお椀とか湯呑を大事に思うものである。
だから、仏壇にあげるお茶も昔使っていた湯呑を使うと良い。
古い物も沢山あると邪魔になる事はあるだろう。
そんな時は、
全部捨てずに一部とっておいてあげる事である。
また、捨てる時に仏壇の前に置き、
これらを処分しますが、お許しくださいとお線香をあげて、
それらを買った亡き人々にお願いすると尚よい。
本当は、元の状態に戻すのが一番良い。
しかし、捨ててしまった物はもうどうしようもない。
そこで、
なるべく似た物を用意する事にした。
まったく同じものは、手に入らないだろう。
しかし、探す努力と気持ちが大切で、その心が伝わる事がある。
いずれにしても、捨ててしまった今、この方法よりないと感じた。
奥さんは、インターネットや骨とう品屋を回り、
似た食器やお盆、お椀や湯呑を探してもらった。
夫にも協力してもらって、思い出せるだけ思い出して、2・3品買ったという。
そして、1ヵ月間毎日、
亡きお父さんとお母さんの仏前に、
お水、ご飯、お線香をあげて謝った。
その甲斐あってか、
その後マサル君は、ゴミをあさらなくなったという。
その後、ご主人から聞いて分かった事だそうですが、
捨てた食器類の中には、
亡き祖父が大切にしていた食器セットがあったそうである。
亡き祖母と結婚した時に買った食器セットで、
よくふたりで仲良く使っていた思い出の食器で、
ばあさんとのお揃いの物はこれだけしか残っていないと言って、
亡き祖父が亡くなるまで大切に使っていたものだったという。
あの時、私が見た、
マサル君が子供らしからぬ泣き方でしくしく泣いたのは、
大事な食器を無造作に捨てられた
亡きお父様の姿だったのかもしれない。
ちなみに、今回のケースの他によく起こりやすい時が、
引っ越しなどの時、
荷物になるからと、
古い食器類や、昔から使っていた物を大量に捨ててくる人がいるが、
こういう場合も、
亡き人が大切に使っていた物やご先祖からずっと使ってきた物等は、
全部捨てずに、一部だけでも新居に持って行ってあげて欲しい。
また、捨てるにものにしても、
最後の花道として、
出来れば、もう一度だけ使ってあげてから捨ててあげて下さい。
最後は綺麗に洗ってあげて、
「今まで、どうも御苦労様」と言ってあげて下さい。
きっと、お皿達も、
また、それらのお皿を買った祖先の方々の気持ちも、
貴方のその言葉で、癒される事でしょう。