●お葬式に参加できない。
もう数年前の事ですが、
ある女性からこんな相談を受けました。
彼女は沖縄出身の方で、
東京に出て来て、仕事をしているという女性でした。
詳しくは聞きませんでしたが、芸能人と言う感じがしました。
電話相談というのは、
特に相手の家とかオフィスとか店を見る必要が出ない限り、
相手の詳しい情報を聴く事はありません。
ただ、話している最中の口調、
例えば、「スケジュールの都合がつかなくて・・」とか、
「今度のオフにも・・・」とか
でも何となく分るものがあります。
そんな彼女の相談は、
2つでした。
1つは、野球選手とのお付き合いの事で、
ピッチャーをしている彼の私への気持ちがよく分らないというものでした。
そしてもう1つが、今回のテーマである。
お葬式に参加できないというものでした。
彼女は沖縄時代に学校で一緒に学んだ友人がいましたが、
その友人が亡くなったのですが、
その知らせを頂いたのに、スケジュールの都合とかもあり行けないというものでした。
特に親友という訳ではなかったそうですが、
色々と思い出のある友人だったそうです。
そんな友人の葬儀に出なくても大丈夫でしょうか?
そんな相談でした。
こういう相談の場合、
本人はスケジュールの都合とかがあり、とは言うが、
本心は、
無理をすれば行けるけど、行かないでも大丈夫でしょうか?
という相談である。
なぜなら、絶対行けない状況であるならば、
私に相談してもしょうがないからである。
まぁ、そうはっきりと本人には言わないが、
それをわきまえての返答となる。
当時の私のアドバイスはこうだった。
「特に大親友だったとか、
特別恩義のある人でない場合、
東京ー沖縄の運賃だけでも大変です。
それに加え、時間もかかり仕事に支障をきたしてしまう事もあるでしょう。
そんな事情がある時は、
亡くなったご友人もきっと分ってくれます。
その代わり、
窓を開けて、沖縄の方に向かって合掌してあげてください。
「お葬式に行けないけど、許してね。
どうか早く成仏して、幸せな来世に生まれ変わってね。」と。
そして、葬式の間、東京からでもいいので、
その彼女との思い出を一杯思い出してあげて下さい。
「あの時は、貴方と遊んでとっても楽しかったわね。」とか
「あんな失敗もあったけど、あの時の貴方は素敵だったわよ。」とか
そんな有名になった貴方からの思い出話の数々を
宝物にして、
お友達は天に昇っていくでしょう。」
「ありがとうございました。
やってみます。」そう言って電話を切られた。