●しゃべる死体
以前、占いに来た人が
余談でこんな話を、私にしてくれた。
随分前になるいうが、
彼女が休日の朝、
犬の散歩に出かけた時だったという。
彼女が犬を散歩させる時は、
なるべく車の通りが少ない道を選び、
公園や住宅地と通って、
大きな川の河川敷を通るという。
河川敷ではよく子供達が野球をしていたりするという。
その日も快晴で、気持ちの良い日だった。
ところが、
その河川敷のある草原が見えた時、
急に愛犬が砂利道からそれて、草原の方に入って行こうするのである。
正直、その時は彼女もウンコかな?と思って、
犬の行く方に身を任せて、一緒に草原の中に入って行ったという。
300m位だっただろうか、
草原の茂みの中に大きなゴミが捨ててある様なのだ。
やがてもうちょっと近づくと、
なんとそれが死体だったのである。
最初は、死体か生きているの分らず、
「大丈夫ですか?」と何度か声をかけたというが、
返事が無いので、
すぐに携帯で、警察に通報したという。
彼女は、その時を振り返って、
「犬って、凄いですよねぇ、
350m位先から死体の存在が分ったんですよねぇ。
もう殆ど一直線に、私を死体の方に連れてったんですから」と話した。
それを聞いて、私は当時こんな事を言った。
「確かに、犬の嗅覚は凄いですよね。
でも、
その時の場合、違ったかもしれませんよ。」
「えっ」
「実はね。
死体が発見される時って、
その死体が喋っている場合が多いんですよね。
「私はここです。
助けてください。」って。
まぁ、死んでるのに助けて下さい。って可笑しな話なんだけど、
でも、助けて下さいって、言うんですよね。
多分、
犬がその声なき声か、テレパシーをキャッチしたのかもしれませんよ。」
「ええっ、そうなんだぁ」
「他にも、普段は絶対開けないのに、
その日に限って開けて、死体を発見したとか、
なんか誰かいる様な気がしてのぞいて見たら死体を発見したとかね。
そんな時は、
死体からの助けの声をキャッチしていたのかもしれません。」
これは警察の記録からは抹消されている話なんだけど、
以前、首吊り自殺の発見者が、
「助けてくれ」という声を聞いて、
倉庫から首吊りしている人を助けたんだよね。
降ろしてあげると、「ありがとう」と言われて、
やがて救急車が来たんだけど、
不思議な事にその救急車は、その首吊りした人を乗せずに帰ったんだよね。
だから、助けた人はどうして病院に連れて行かないのかと警官に聞いたら、
その警官は、
「もう既に前日に亡くなっている死体ですから・・」と言われたという。
死体を発見した人は、気持ち悪いでしょうが、
一応「発見してあげたという」良い事をした事に入るので、
合掌してあげてお線香でもあげてあげると良い事があるかもしれない。
「見つけてくれて、 ありがとう。」