霊障かどうかの判断基準



このお話は、昨日のブログ(●風鈴が怖いという女性)の続きです。


従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-11199849826.html



を先にお読みください。

そしてから下をお読み下さい。
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ある日、風鈴が怖いという女性が、相談してきた。


結婚後、彼が住んでいる埼玉の一軒家に嫁いだ。


夫は43歳、彼女は30代半ばだという。


いわゆる出来ちゃった結婚で、彼女は結婚と同時に会社を辞めた。


結婚して最初の夏の日にそれは起きたという。


その日は風も無く、とても蒸し熱い夜だったという。


すると「チリーン」と風も無いのに、風鈴が鳴ったというのだ。


そんな風もないのに風鈴が鳴るという夜が3日続いたという。


その時は、あまり気にしないようにした。


ところが、ほどなくして夫が階段から落ちて足を骨折したのである。


リハビリテーションをして一ヶ月後には、夫は杖をついて会社に出勤した。


やがて、息子が産まれた。子供の世話や家事で、忙しい毎日。


夫の骨折もすっかり治ったようでした。


前の怪我も忘れた頃、また夏がやって来ました。


そして、風の無い夜がやってきました。


「チリーン!」気がついたのは、また彼女だけでした。


風一つ無い夜になる風鈴、やはり3日続きました。


それから一週間たった頃でした。


今度は息子が縁側から外に落ちて、右ひざを骨折したのです。


その時はパニックで、とにかく息子を病院に連れて行く事で頭が一杯だったといいます。


赤ちゃんは骨折しても大人よりも直りやすいと言うのを聞いて一安心しました。


この時になっても、まだ骨折と風鈴が関係あるとは思いませんでした。


ところが、この夏になりまたあの風鈴が風が無いのに鳴ったのです。


この時になり初めて


過去の出来事が、風鈴と関係があるのではないかと思ったと言う。


そう言えば、夫の骨折の前にも風鈴が鳴った。


そう言えば、息子が骨折した前にも風鈴が鳴った。


そして、今度は多分、私だ!


夫に話しては見たが、気のせいだろうとか、


元々霊など信じない人だったので、取り合ってくれないという。


そんな電話相談だった。
































実はこの相談、この時には判断できずに、


また翌日に続きが行われた。





というのは、


この時はこんなやりとりだけで終わったのでした。







「息子さんは、右ひざを骨折されたんですね?」


「はい。」



「ご主人は、どちら側の足を骨折されたんでしょうか?」




「えーと。右足です




「誰か、ご主人の知り合い家族ご先祖で、


 足を骨折して亡くなられた方はいますか?」





「ちょっと、主人に聞いてみないと分りません」





誰かその家で骨折などで亡くなられた方はいますか?」



「ちょっと、それも聞いてみないと分りません」




「では、ご主人の知り合い家族ご先祖で、


 夏に亡くなられた方も誰かいるか聞いてみて下さい。」




「はい。」



「あと、その風鈴は誰のでしょうか?


 いつ、どこで購入したか分かりますか?」




「ちょっと、主人の家に来た時からあったので分りません」



「では、それも聞いてみて下さい。」





そういう事で、彼女には分らない事が多かったので、


また電話してもらう事となったのです。








まず、こういう相談を受けた時、



一番先に考える事は、


骨折が霊障か、単なる偶然の怪我なのかを判断する必要がある。



なぜなら、


偶然なら、特に心配する必要はないだろう。




でも、霊障なら、


彼女が心配しているように、また次の骨折が起きるかもしれないからである。




一連の出来事が霊障なのか、どうなのかを、


一般の人が判断するには難しいところがあるが、


私がよくアドバイスしているのは、


どのくらい多く、不思議な偶然が重なっているかである。






不思議な偶然が重なっていればいるほど、それが霊障の可能性が高く、



そうでなければ、単なる偶然の怪我と思っていい。



では、どのくらいの偶然が一致すると、霊障かも。となるか。



結果の偶然の一致
時期の偶然の一致
場所の偶然の一致



等があるかである。



最後に、


●亡くなった人の有無と因果関係に偶然の一致があるか




等の一致があるか考えてみる事である。


彼女のケースの場合、



結果の偶然の一致という点を考えると、


怪我した2人とも、骨折である。


そこで、もっと詳しく聞いてみると、二人とも右足を骨折という事だった。


つまり、


骨折という偶然の一致と、右足という偶然の一致がまず重なっている。



次に、●時期の偶然の一致という点を考えると、


怪我した2人とも、夏に骨折している。


そこで、誰か夏に骨折して亡くなっている人はいないか聞いてみたのである。



次に●場所の偶然の一致という点を考えると、


その家で同じような事故で亡くなった人はいないかである。


最後に


亡くなった人の有無と因果関係であるが、


今回の相談の霊的な要因は1つである。


つまり、風が無いのに風鈴が鳴ったという事の1点である。


もし、骨折が霊障なら、この風鈴が何らかの意味を持っているのが普通である。


そこで、この風鈴は誰のものか、どこから買ったのかという質問になった。






翌日、また彼女から電話があった。









そこには、


最初に相談時には分らなかった意外な事実が含まれていた。







まず、風鈴であるが、



この風鈴は、ご主人の前の奥さんが付けた物だったのである。





つまり、


彼は再婚だったのである。



もちろん、奥さんは彼が再婚だと知っていたが、


最初の相談では語られていない事実であった。





その奥さんは、15年連れ添ったある日、


階段から落ちて、右足を骨折。他にも肋骨を折っており、


その後、亡くなったのであった。それも夏だったという。




そして、ここが意外と重要なのであるが、


亡くなったその奥さんのご両親は、既に他界しており、


またご主人もすぐに今の彼女と再婚した事により、


誰もその亡くなった奥さんの供養をしてあげていないという点であった。




再婚の場合、


こういう風に、宙に浮いてしまって


誰も供養してくれない仏様が出てしまう場合がよくあるのである。






結果、不慮の事故で亡くなってしまった霊が、


誰からも忘れられほったらかしにされた自分を、


供養して欲しいと風鈴を鳴らしたのかもしれない。




もちろん100%とは言えないが、


亡き元奥さんの風鈴が、亡くなった夏に鳴り、


その後、亡くなった奥さんと同じように右足を骨折した2人。


それも風鈴が鳴った夏に骨折という事実。


そして供養されていない事実。


以上を考えた場合、



亡き奥さんの霊障と考えてみる事である。



霊障の可能性があると判断できるなら、


自然とその対処法としては、


亡き奥さんの供養となる。





また、供養の期間であるが、


この様に、すでに霊障が怪我という重大な結果と出ている場合、


1週間や1ヶ月の供養では効かないだろう。


最低でも100日の供養が必要となる。


出来れば1年供養してあげて欲しい。




お線香とお花、お水と彼女が好きだった物を供えて成仏を願ってあげて欲しい。





仏壇が無かったので、


タンスの上にお盆を置き、簡易仏壇を作り、


彼女は供養してあげた。


それ以後、家族に怪我は無いという。





PS.

元々霊障は、


霊能者や占い師ではない、普通の人に起こるものである



これは逆に言えば、


その対象者が普通の人でも、よく考えれば、


私をどうか供養して下さいというメッセージが含まれていて、


気が付くヒントがそこにある場合が多い。



そうでなければ霊もその人に、お願いしないはずである。



例えば、風鈴を鳴らせば私を分ってもらえるだろうとか、


例外もあるであろうが、


霊障が起きて、その時、誰かを思い出したなら


その人を供養してあげて欲しい。


それは8割当たっているかもしれない。