●猫が家出した意外な理由




渡河の友人に、


マスコミ関係で働いてる高田君(仮名)という人がいる。





彼は以前、


取材で東京の青山墓地に行って、


写真などを撮った事があった。





ところが、


その日を境に、


ツイてない事が度々あるというのだ。






特にご近所トラブルが起きたという。



彼の奥さんが、ゴミ当番の時、


隣の青年が空き缶を出したのを注意した事が発端だったらしい。


それから夜中にカセットのボリュームを大きくしたり、


やがて、その喧嘩が家族に広がり、


布団叩きの時にそのゴミが風に乗って、こっちに来るは当てつけかとか、


犬の鳴き声やテレビやバイクの音量。


そして、庭の木の枝がこっちに入っているという所まで苦情の的となった。





まぁ、よくある隣同士の喧嘩と言う人もいるだろう。





ここで、なぜ、


この問題が私の所に来たかというと、


高田さんの家で飼っている猫が、この頃から


プチ家出するようになったというのだ。



2、3日居なくなり、


戻ってきたかと思うとまた3日居なくなるという。





そこで、「あれ?」と思ったという。


昔から猫には、霊に敏感な子がいると聞いていたからだった。



そう考えてみると、


隣と喧嘩を始めたのは、


墓地に取材に行ってからだ



もしかしたら、


何か墓地で霊を憑けてきてしまったのではないか


墓地にいた霊を、家に持って帰ってしまったのではないか!



だから、急に運が悪くなり、


その墓地から来た霊を怖がったうちの猫が、家出をするのではないだろうか?





そんな展開となり、私に電話して来たのである。











「高田さんは、今までも、


 墓地とか自殺の名所とか、幽霊屋敷などの取材は沢山したことあるんですか?」



「はい、何度かあります」


「霊を憑けてきたと思ったのは、今まで何回ありましたか?」



「今回が初めてです」



「高田さんは霊感は強い方ですか?」



「いや、むしろ弱い方だと思います。


 霊とかはあまり信じない方ですから」





「墓地に行ってから、食べ物の好みが変わったとか、


 家族から普段と違うね。とか性格が変わったね。とか指摘された事はありますか?」





「いや、特に変わらないし、指摘もされませんが・・・」


「墓で何か、壊したり不浄な事をしたりしましたか?」



「不浄な事ってなんでしょう?」


「無いとは思いますが、


 例えば、墓で立小便したとか、


 何か他の墓のの物を拝借してきちゃったとか」




「ああ、無いです」


「では、何か家で霊的現象とか起きましたか?」


「えっ、どんなですか?」


「例えば、ラップ現象とか、


 家族の誰かが、霊を見たとか感じたとか・・・」



「いや、無いですねぇ」







この時点で、思った事は、


霊感が無く、霊をあまり信じない人は、


そんな簡単に、墓地で霊に憑かれて家に持ってくる事はない。




例え、当時青山墓地に浮遊霊などが居たとしても、


当時そこには、彼以外に多くのスタッフや俳優がいたりしたのである。


特に彼が墓を壊したとかでない限り、彼よりも


霊感がある人や、もっと憑くには最適な人がいたはずだし、


それなりに理由が無いと、


墓地に行ったからすぐ憑くというものでもない。








という事で、


焦点はなぜ、猫が家出するようになったかを考えてみた。


ただ、今まで家出した事がない猫だったので、


家出の原因が限られてきた。









さて、


この結末はというと、







その後、


猫は家出しなくなって、


彼の家にも平和が戻った。





それは、仲介に町内会長が入ったのと、


相手の長男が大学入学に伴い、


彼が一人暮らしするので引越したからである。








そして、


猫が家出した理由も、


何かの霊を怖がった訳では無かった








確かに猫は敏感な感性を持っている動物である。


中には霊を見る事ができる猫もいる。


しかし、今回は違う感性で家出したのだった。






その原因とは、








お隣さんとの喧嘩だったのである。






隣との喧嘩が家族にストレスを与えると同じように、


猫にもかなりのストレスを与えてしまうのである。





それが、ある時は家出、


ある時は病気となる場合があるのである。





他にも、


家族内での喧嘩や、


大家さんへの家賃の支払いを半年滞納したというケースで、


猫が家出した場合がある。







ご主人様のトラブルを


意外とペット達も、一緒に心配しているのである。





貴方が困っている顔をしている時、


ペットが貴方の側に寄ってきて、


じっと貴方を見ているような時、






もしかしたら、




大丈夫?と tonki_||| 猫泣


一緒に心配しているのかもしれない。