●花が枯れる時




花は人が思っている以上に、不思議な力をもっています。


病人の側に花を飾ってあげるのもその効果があるからでしょう。







千葉に花がとても好きな奥さんがいました。


庭はもちろんのこと、


家の中にも花を飾っていました。





彼女には3人の息子さんがいました。







ある日、室内に飾ってある花が、


あっという間に枯れてしまい不思議に思ったといいます。







すると、


長男がイジメで悩んでいた事が分ったのです。






そしてある日、また花が急速に枯れました



その時、ふと


もしかしたら、家族の誰かが具合が悪いのでは?



と思ったそうです。






すると、



実際に次男が、インフルエンザにかかっていたのでした。



早く気が付いたので、他の家族に移さずにすんだと言います。






彼女は言います。


花がいつもよりも枯れるのが早い時は、


家族の誰かが、病んでいたり


家族の誰かが悲しいんでいる時が多いんです。と。








それはきっと、


花も可愛がると


家族の負の念や負のエネルギーを取ってくれるみたいだと。


いわば、花が身代わりに枯れてしまうのだと








私もそう思います。



花にも立派な命があるのです


命がある以上、その中のどれかに不思議な力があってもおかしくありません。


そして、





これは、花だけの話ではありません。


動物にもある事なのです。











最後に、ある女性と猫の話を。







彼女は、日本料亭に勤めていました。



日本料理の世界は、まだまだ女性にとっては厳しい世界なようです。



それは女性でなくても、


板前修業は追まわしから始まって、


下働き、洗い方、焼き方、脇なべ等を経て、


最後に煮方を経験してやっと板前になれるという厳しい世界です。





自分よりも遅く入ってきた後輩でも、言葉でははっきりと言いませんが、


彼女を追い抜かそうと、プレッシャーをかけてくるといいます。


そんな中でも、彼女はよく頑張っていました。





彼女はどんなに辛い日でも、


家に帰ると、ホッとしました。





家には子供の時から、大切に飼っていた猫のマルがいました。



雑種でしたが、とてもお利口で、


彼女が帰ると、ドアの前で出迎えたり、


なぜか、悲しい時には、寄って来て、


大丈夫?」と言ってくれるように顔を覗きこんでくるそうです。



それはまるで、兄妹のように


「私も力になるよ。


 由美ちゃん、ひとりで悩まないでね


と言っている様な目で語りかけてくるのだといいます。




言葉を話せない動物は、その分、心の目で訴えてきます。






ところが、ある日、


彼女が市の定期健診で、


肺のレントゲンで引っかかり、再検査をしなくてならなくなりました。




その時、彼女は思ったそうです。



彼女の亡き父は肺ガンで亡くなっていたから、



もしかしたら、私も・・・・・






そんな暗い気持ちだったからか、


仕事でもミスが続いてしまったのです。




その日に限って先輩の機嫌も悪かったからか、


彼女のミスを特別先輩達に怒られ、



そんなんじゃ辞めた方がいいんじゃない!



と言われてしまいます。







彼女にはそれがダブルにこたえたのでしょう。




彼女は家に帰ると、猫のマルに、


つい愚痴をたくさんこぼしてしまいました。





もう老猫になっていたマルですが、


一生懸命、由美の愚痴に耳を傾けていました。








少し酔っ払っていたのか、


マルに「もう死にたい」と連発して言っていたようでした。



「きっと私も、父と同じ肺ガンなんだわ!」


すると、マルが近づいてきて、


綺麗な澄んだ目で、




死んじゃダメだよ
 
 由美ちゃん、死んじゃダメだよぉ。」といわんばかりに私を舐めてくれました。



私はマルを抱くと、泣きながら寝てしまいました。









しかし、


朝起きると、




不思議と昨夜の落ち込んだ気持ちがすっきりしていました。




まるで、だれかが、


私の負の気持ちを肩代わりしてくれたような。



「よし、今日も頑張って取り戻すぞ!」と仕事に出かける準備をしました。




ただ、


マルの具合の悪いのあまり食べません。



気になりながらも、会社に出かけました。









その日から、


マルは段々と具合が悪くなり、


セキをするようになり、痩せてきたのです。








彼女は再検査で、肺がんでは無い事がわかってホッとしていた時だけに、



今度はマルの方が心配になってきました。










食も細くなったみたいなので、


すぐに医者に連れて行きました。






「先生、マルは?


 マルは大丈夫ですか?」




すると、先生は、



「まぁ、これだけ長く生きるとある程度しょうがないのですが、



 この子は、








 肺がんです。」






「えっ?」




その時、彼女は瞬間的に思ったそうです。




「マルは私の身代わりになったんじゃないか!」







やがて、2ヶ月すると、


マルはあまり歩かなくなりました。



食事の時間になっても私がマルの側までもっていかなくては来ないのです。







朝、あまりにもマルの具合がよくなさそうで、


何も食べないので、私が、



「今日、会社休むから、マル元気だして!」



というと、マルは、


珍しく立ったのです



そして、朝食を食べ始めました。





それはまるで、




「マルはこの通り元気です。


 由美ちゃんは、仕事頑張ってきてぇ。」と言っているようだったといいます。







「良かった。


 良かったぁ、


 マル元気になって良かったよぉ。」





彼女は安心して会社に行きました。




でもこれが、生きているマルの最後の勇姿だったのです。










帰ってくると、


マルは朝食べた物を全て吐いて亡くなっていました。








今から思うと、


由美さんが、心配しないように、


マルが最後の力を振り絞って、


元気な姿のフリをしてみせた様に思えたといいます。








私はその話を聞いて、


きっと、猫のマルの恩返しだったのだろうと思いました。





賢い猫や犬は、


大好きだった飼い主の危機を見ていられません。



今まで由美さんが可愛がってくれたお礼をしたかったのでしょう。








「マルが代わりに逝くからね。


 マルが由美ちゃんを守るから。



 だから、もう死にたいって思わないでね」と。







また、マルは、


彼女が仕事場に行っている間に亡くなりましたが、


それは、


長年一緒に暮らしてきたマルだから知っていたのかもしれません。









「由美ちゃんは、よく泣いちゃう人だから、


 きっと、マルが死んじゃう所を見たら、


 いっぱい泣いちゃうよね。





 だから、





 だからね、


































 マルは、ひとりで逝きますね。


 由美ちゃん、仕事頑張ってね







 マルは、淋しくないよ。


 由美ちゃんを守れたから・・・





 今まで、ありがとう。。




http://www.youtube.com/watch?v=a_aBTE_1bOY&feature=related


END。