●モデルの妻を亡くした男
私がお世話になっている会社の社長から、
社員が会社に来なくなったので、
見に行ってきてくれないかという相談を受けた。
これだけ聞くと、
その方の上司でもない私が、なぜその社員(竹田さん)を?
と思われるでしょうが・・・
そこには複雑な事情があった。
2週間位前の事である。
その竹田さんの妻が、突然脳軟化症で亡くなったのである。
亡くなった奥様は、元モデルでとても綺麗な人だったという。
結婚した後も、不定期的に読者モデルをしていて、
生前、とても帽子が好きだった方で、
結婚後もアパレル関係の会社に勤め、帽子のデザインにも関わっていたという。
帽子のコレクションも100個以上あり、
よく会社のパーティ等にもインパクトのある帽子を被ってきて、パーティに花を添えていたという。
そんな奥様が亡くなったのである。
彼のショックは計り知れない。
社長の話によると、
会社の規定では、
忌引き期間(配偶者の死などで休める期間)は10日だというが、
もうその社員は12日も会社に来ていないという。
その社員には、小学生の娘さんが1人いるのだが、
昨日、家に電話すると、
その娘さんが出てきて、最近父親が元気がなく、
食事もあまりとらないという。
「君はちゃんと食事とっているの?」と聞くと、
「私の分はちゃんとお父さんが作ってくれる」という。
それよりも、
「母さんは夢に出て来て怒ったか?」
と訳の分らない事を言うのだというのだ。
そこで、上司が会社から1時間半ほど離れた郊外にある彼の家に行く事になり、
ついては、私も同行してあげて欲しいと頼まれたのである。
愛する奥さんが突然亡くなったのである。
食事も喉に通らないというのは無理からぬ事かもしれない。
しかし、
「母さんは夢に出て来て怒ったか?」とはどういう事だろうか?
話では、とても仲の良い夫婦だと聞いていたが、
実際は違っていたのだろうか?
私は、車の助手席に座りながら、
運転している竹田さんの上司の方にこんな質問をした。
「実は、昔、
とても仲良かった家族なのに、
亡くなった途端、その人が怒って夢に出て来たという
不思議な相談を受けた事があるのですが・・・」と尋ねてみた。
(上の事件は、下記ブログにて、
●怒る(おこる)父親の霊
http://ameblo.jp/hirosu/entry-10803745189.html
)
しかし、
竹田さんはとても娘さんを溺愛していて、
将来はお母さんのようにモデルになって欲しいという位、大切に育てているという。
彼に限って、
娘さんを悲しませる様な事はないだろうと断言なさった。
そうこうしている内に、
車は竹田さんの家の前に着いた。
やがて分るのであるが、
亡くなったモデルの奥さんは、
超意外な事で怒って夢に出たのであった。
後半は、明日のブログに続く。