●防音リフォームが招いた幽霊
私の所に、ちょっと変わった相談が持ち込まれた。
それは、友人の渡河からの紹介だった。
普通、家を新築した時とか、
中古の家に入居した時とか、
家を増築したとかの時に霊が現れたという相談が一般的である。
ところが、今回の相談は、
昔から住んでいる家の一室を防音リフォームした途端に、
幽霊が出始めたというのだ!
聞くと部屋とかを改装した訳でもなく、
増設した訳でも無いと言う。
窓とドアを防音設備にした簡易防音リフォームをしただけだという。
今まで霊とは無縁だった家が、
一部をリフォームしてから幽霊がでるようになる。
こんな話は、今までに聞いた事がない!
何か他に原因があるのではないか。
私はそう考えていた。
しかし、
話を持ってきた渡河いわく、
防音リフォーム以外に心当たりがまったく無いと言うのだ。
しかも、幽霊が出たのは、
そのリフォームした部屋だというではないか!
私が、ちょっと話を聞いただけではさっぱり検討がつかないと言うと、
渡河は、今すぐ迎えにいくので現場を見てくれと言う。
まてよ。
まだ朝食をとってないなぁ。
急いでバナナを1本食べ、牛乳を飲んだ。
そうこうしている内に、渡河が車で迎えに来た。
彼の用事はいつも急用だ。(引越しを含めて!)
ポケットに飴を押し込むと、すぐに出かけた。
詳しい話は、車の中で聞く事となった。
その家は、
渡河の知り合いのスーパーの社長宅だという。
娘さんの為に、一階の空き部屋を防音リフォームした。
部屋は6畳位の大きさで北向きに位置するという。
リフォームが完成するまでの過程では、変わった事は無かったという。
そして、防音の部屋が完成しても1週間位は何も起きなかった。
ところが、
娘さんが1ヵ月後にある発表会の為に、
夜中に練習を始めた時、それは起きた。
夜中の0時ちょっと過ぎ頃だったという。
部屋には娘さん一人で、練習していた時、
突然「コン、コン」と、
誰か窓を叩くのだという。
でも練習を止めると、叩く音もしなくなった。
誰か庭にるのだろうか?
そう思ったが、
カーテンを開けて確かめる勇気は無かったという。
10分位はただ聞き耳を立てていたが、
何も音がしないので、
気のせいかもしれないと思い、
再び練習を始めると、
「コン、コン」と再び誰か窓を叩く音がした。
今度は間違いない!
誰かが窓を叩く音を聞いた彼女は
怖くなって父親を起しに行ったという。
父親は、痴漢かもしれないと思い、
木刀を持って、娘と一緒に1階の防音室に行った。
そして、今度音がしたら、
一気にカーテンと窓を開けて怒鳴ってやると
窓付近に待機して、娘にもう一度練習させたんだ。
やがて、
娘さんが練習を始めると、
また、あの窓を叩く音が「コン、コン」としたのだ!
今日のブログは怖いので、
怖がりな人は、ここから先を絶対見ないようにお願いします。
すみません。連日怖い話になってしまいました。
怖がりな人は、ここから下は読まない事!!
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やがて、
娘さんが練習を始めると、
またあの窓を叩く音が「コン、コン」とした。
そら来たと意気込んで、カーテンをパッと開けると、
なんと、
窓の上の方から男性がのぞいているではないか!!
「うわっっ!!」
さすがのお父さんも腰を抜かしたという。
そこには首から上だけが浮いていて、
男性の顔だけがそこにあったのである。
それだけは無いのである。
悲鳴を聞きつけて飛んできた妹さんが言うのは、
ドアの前に女性の幽霊がいて、
防音室に聞き耳を立てている風だったというのである。
「娘さんもその男性の首だけの幽霊を見たの?」
「ああ、見たらしいよ」
「なるほど、じゃあ、霊を見たのは3人という事か」
「それ以来、折角つくったその部屋は今は使っていないそうだよ」
「ちょっとわかんないなぁ、
今までに無いケースだよね。」
もう少しで社長宅に着くという時、
渡河が運転しながら急に、
「この家の北に大きな墓地があるんだよね。
これって関係あるかな?」と聞いてきた。
「北に墓地?
どの位離れているの?」
「700m位かな」
「じゃあ、あまり関係無いと思うよ」
この時私は、軽くそう返事したのだが、
のちに、多少それも関係があるかもしれないという事がわかるのである。
後半は、明日のブログに続く。