●おろした子供の存在




人には色々な悩みがあると思います。


その悩みの中には、


友人にも相談できない、


夫にも相談できない、


自分の子供さえにも言えない悩みを抱えて生きている人もいます。









そして、今日私の目の前にいる女性も


自分の夫や子供にも言えない悩みを抱えていました。









それは彼女が学生時代の話にさかのぼります。


当時学生だった彼女は、


とても純粋で、人を疑う事を知らない。


そんな女の子だったといいます。






大学生になった時、


自分の学費はなるべく自分で稼ごうと、


アルバイトを始めました。






始めは友達が働いている飲食店で働いていましたが、


夏になると、


その友人は、旅行にいったりして遊びたいと言ってそこを辞めました。


でも


彼女は、元々親の出費を助ける為に始めたバイトだったので、


夏休みもずっと働き続けたといいます。








そんな夏休みも終り頃になった時でした。







純粋だったからか、


それとも、


大人の罠にはまったのか、






彼女はお店で働いている既婚者の方と結ばれてしまったのです。


彼女にとっては生まれて始めての恋でした。






友達にも、家族にも秘密の恋でした。


イケナイ恋でしたが、


初めてクリスマスがこんなに素敵だと感じたといいます。











しかし、


そんな恋も終りが来る時が来ました。











妊娠して、


それが親にバレたのです。








彼女は1人でも育てると言いはりましたが、


周りの大反対にあいます。





それになにより、彼からの「おろしてくれ!」という言葉が彼女を傷つけました。





結局、彼女は泣きながらおろすことを承諾したのです。


そして彼とも別れたのでした。







手術当日は、両親が病院に付き添いました。


名目は付き添いですが、


実際は娘が急に気が変わって逃げ出さないように見張っていたのでしょう。








その当時を、彼女はこう振り返るといいます。






私は最後のお願いと頼みこみ、


病院の先生からは、


降ろした子は、男の子だったという事だけ教えてもらいました。





その後、何年たってもその子の事を忘れた事はありません。





私はその子に”和輝”と名づけていつまでも忘れないようにしました。








やがて、私は就職して2年後に、


縁あって、会社の同僚と結婚しました。





その後すぐに男の子が産まれました。







そんな幸せな家庭を持った今でも、


私だけが幸せになった事への罪悪感もあり、


ずっと降ろした子・和輝への供養は続けています。







ところが、


息子も5歳になると、



色々と気がつくようで、


仏壇に牛乳をあげた時も、


「お母さん、この牛乳なに?」と聞いてくるのです。


またある時は、


「このご飯は、誰にあげるの?」とか、


そんな時、考えてしまうのです。





この子にとって、


生きていれば和輝は、お兄ちゃんにあたる存在です。





はたして、そのお兄ちゃんを


私はおろした、悪く言えば殺したと、


言っていいものか、言わない方がいいのか。




供養は続けたいので、これまで通り隠しながらやった方がいいのか。



つまらない相談で申し訳ありません。




あともう一つ、お聞きしたいのは、




和輝の事は、私が生きている間ずっと一生供養が必要でしょうか?


一応そのつもりですが。


すみません。よろしくお願いします。







そんな相談でした。






後半は、明日のブログに続く。