●背中のぬくもり
このお話は、昨日のブログ(●ある死体の疑問)の続きです。
従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-11148925355.html )
を先にお読みください。
そしてから下をお読み下さい。
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昨年、宮城県に住む女性の恋愛運を、鑑定した時の話である。
彼女は今回の震災の津波で、大好きだったお婆ちゃんを亡くされていた。
生前、そのお婆ちゃんには1つだけ悩みがあったというのだ。
それは、息子の事だった。
結婚もせず、定職にもつかず、
40歳を過ぎた今でもフリーターと称して、フラフラ何をしているか。
叶わない夢ばっかり追いかけおって、どうしようもない息子だ。
しかも、2週間に1回、お婆さんの家の帰ってくるのだそうが、
来るたびに、必ずお小遣いを1万円要求するのだという。
そして必ず1泊か2泊して、
お婆さん家の冷蔵庫をあさってお腹いっぱい食べていくのだ。
そして、あの震災の前日にも、その息子さんが帰省していた。
その後、二人の葬式は無事済ませたのだけど、
ただ1つ、今でも彼女が不思議に思う事があるというのだ。
それは、見つかった2人の死体の事である。
震災当日の朝、お婆ちゃんはなんか不機嫌な顔で、
「また仕事辞めたんか?お前はホントにいいかげんなんだから・・」
とか言って怒っていたの対し、
息子さんは、笑ってテレビ見て適当に返事していたという。
ところが、死体が見つかった時は、
まったその逆で、お婆ちゃんの顔はとても穏やかで笑顔なのに対して、
息子さんの顔は、厳しい形相をして亡くなっていたのである。
そしてもう1つ、不可解だったのは、息子さんの死体の両手が、
不自然に後ろに束ねて固まっていた形になっていたのだ。
私は彼女に、お仏壇に手を合わせてお願いするようにアドバイスした。
それから2週間程経った頃だった。
彼女から電話があって、あの2つの死体の違いの真相が分ったというのだ。
先生、
あれから何度も仏壇でお婆ちゃんにお願いしたんです。
そしたら、
昨日、夢を見たんです。
夢の中で、
お婆ちゃんが笑顔なんです。
今まで、それが不思議だったんです。
津波が迫ってくる恐怖の中で、
どうしてお婆ちゃんは笑顔だったのか。
でも、
それが分った気がしたんです。
夢の中で、
そんな笑顔のお婆ちゃんを
息子さんが背負って、
津波から必死の形相で逃げているんです。
お婆ちゃんは目をつぶって
息子の背中にギューッとしがみついているんです。
その夢を見て、改めて
なぜ、お婆ちゃんの杖(つえ)が家の中にあったのに、
2人の死体が家から1キロも離れた所で見つかったのか分りました。
あの息子が、
あの出来の悪かった息子が、お婆ちゃんを背中に背負って
必死に津波から逃げたんです。
そして、もう1つ分った事があるという。
それは、
息子さんには貯金がわずかしかなく。
自宅の冷蔵庫は空にちかく、
母親には心配かけないように、
不自由してないと言っていたようですが、
実際は、その日暮らしに近かったようです。
それから、死体のポケットに入っていた領収書から、
彼の自宅からお母さんの家までの往復の交通費が
1万1千円だった事が分ったんです。
だから1万円もらっても、赤だったはずです。
お母さんが淋しくならないようにと、
2週間毎に来る為の交通費をせびる彼の方が
ホンとは辛かったのかもしれません。
私には、その時の様子が浮かぶようである。
多分、2人は逃げ遅れたのだろう。
デカイ津波がきたぞっ!!!
「お前は早く逃げなさいっ!!」
「バカ言ってんじゃないよ。
母さんを置いて行けるかよ。早くオレの背中に乗って!!」
「いいのかい?」
「当たり前だろ!!早く!」
「重いな、母さん」
「大丈夫かい」
「ちきしょう、力が出ない。もっと食っとくんだった!
走るからしっかり掴まってろよな。母さん!」
「わるいね。」
「母さん」
「なんだい?」
「怖くないからね、
オレがついてるから、
ずっと、ついてるから・・・」
「ああ、怖くないよ。」
きっと、息子さんは、
自分が水中に沈んでも、
背中のお母さんを持ち上げ続けたんだと思います。
死んでも、母さんだけは守るから。
守るから・・・
ゴメン
http://www.youtube.com/watch?v=7XTwq4Gp8RA&feature=related
END.