●ある死体の疑問



昨年の事であるが、


宮城県に住む女性の恋愛運を、鑑定した時の話である。








彼女は今回の震災の津波で、


大好きだったお婆ちゃんを亡くされていた。






鑑定後の雑談で、


そのお婆ちゃんの話になった。









彼女は淋しがり屋のお婆ちゃんの家に、


ちょくちょく行っていたという。





しかし、




生前、そのお婆ちゃんには、


1つだけ悩みがあったというのだ。






それは、息子の事だった。






結婚もせず、


定職にもつかず、


40歳を過ぎた今でも


フリーターと称して、フラフラ何をしているか。


叶わない夢ばっかり追いかけおって、


どうしようもない息子だ。


小さい頃は、あんなに可愛かったのに・・・


というのが口癖だったという。





しかも、


2週間に1回、


お婆さんの家の帰ってくるのだそうが、


それもお金をせびりに来るのだと言う。






必ず1泊か2泊して、


お婆さん家の冷蔵庫をあさってお腹いっぱい食べていき、


それだけならいいものの、


来るたびに、必ずお小遣いを1万円要求するのだという。


お婆さんもお金をあげないと、怒るので、


しかたなく、少ない年金の中から毎回あげているのだった。





そして、


あの震災の前日にも、その息子さんが帰省していた。


しっかり1万円をせしめて満足そうだったという。











しかし、


彼女は最後に、


こんな不思議な話をしたのだった。










二人の葬式は無事済ませたのだけど、








ただ、1つ




今でも彼女が不思議に思う事があるというのだ。




それは、


見つかった2人の死体の事である。






彼女がいうには、


震災当日の朝、お婆ちゃん家を出る時は、


お婆ちゃんは、なんか不機嫌な顔で、


いつものように、息子に対して、


「また仕事辞めたんか?」とか、


「お前はホントにいいかげんなんだから・・」


とか言って怒っていたという。


それに対して、


息子さんは、ヘラヘラ笑ってテレビ見ながら、


「ハイ、ハイ」と適当に返事していたという。









ところが、


死体が見つかった時は、


まったその逆だったのだという。




朝は怒った顔だったお婆ちゃんの顔は、


とても穏やかで笑顔なのだ。





それに対して、


朝は笑顔だった息子さんの顔は、


とても険しく、厳しい形相をして亡くなっていたのである。





そしてもう1つ、不可解だったのは、


息子さんの死体の両手が、


不自然に後ろに束ねて固まっていた形になっていたのだ。



それはまるで、


両手を後ろ手に縛られた囚人のように、


不自然な両腕だったという。





「先生、これはどういう意味なんでしょうか?」




「ちょっと実際に見てみないとわからないなぁ」







私は彼女に、


お仏壇に、お線香を2本灯し、


熱いお茶を供えて、合掌しながら、


こう言ってみて下さい。とアドバイスした。






「お婆ちゃん、あの日


 2人に何があったんですか?


 教えて下さい。お婆ちゃん。」



必ずとは言えないが、希に教えてくれる場合がある。


彼女はやってみますと言って、電話を切られた。






正直、私も、


どうして2人の死体が、


朝とはまったく逆の形相をして、亡くなっていたのか分らなかった。



また、息子さんの両腕が、


不自然に後ろ手に重なっている理由も分らない。












ところが、



それから2週間程経った時だった。

















彼女から電話があったのです。









「先生、多分ですが、


 あの2つの死体の違いの真相が分ったんです。」






と言うのだ。








私も驚いた、



その驚くべき2つの死体が意味するものとは、








後半は、明日のブログに続く。