●恵方巻き(えほうまき)とチビの願い




今日、スーパーに買い物に行くと、


隣に住んでいる、生意気なチビも母親と買い物に来ていた。





内心「嫌なやつがいるな」と思って、


見つからない様に、


惣菜コーナーに向かった。







今夜は寿司でも買うかと来たのだ。





すると、





寿司コーナーに、


早くも恵方巻きが並んでいた。







「もうそんな季節かぁ


 いやまだ1月だぞぉ。」




そう思っていると、


後ろからチビの声がした。



「よう、占い師じゃないか」



見つかってしまった。





「ああ、こんにちわ」



「占い師も恵方巻き買うのか?」





「いや、オレは寿司買いに来たんだ。」




「隠さんでもいいぞ、


 占い師は何、お願いしたいんだ?」




「だから、オレは寿司を買いに来たんだ」





「今年はどっちの方角を向いて食べるんだ?」






「えっ、今年は確か


 北北西の方だったんじゃないかなぁ」





「なんだ、やっぱり占い師も


 恵方巻き買いに来たんじゃねいか!」







もう好きにしてくれ。






「うちはもう買ったぞ。


 ところで、


 恵方巻きを食べると、


 本当に願いが叶うんだろうな?」





正直、こういう質問が一番困る。




サンタクロースに似ていて、


否定も肯定もしにくい。


まぁ、気持ちをポジティブにする意味でも、


希望と願いは、常に持っていたほうがいい。


その意味で言えば、良い習慣とも言えない事もない。



「叶うんじゃないのぉ。」




「3本も買ったんだ、


 叶わなかったら、どうしてくれるんだ。」




「知らんわ、


 てか、何でオレがお前にそんな保障せなあかんのかぁ




 なんだ、


 何かお願いしたいものでもあるのか?」







「ある。



 教えてやろうか?」






「別にィ。


 知りたくないわぃ」





「誰にも言うなよ、


 将来、前田のあっちゃん


 結婚出来ますようにって、お願いするんだぁ」








前田のあっちゃん


 近所の子か?」





「なんだ、占い師は知らないのか?」





「知らんな、


 当たり前田のクラッカーなら知ってるけどぉ。


 (また随分古いもんを引っ張り出してしまった。)」





「なんだ、それ、逆に知らんわ」とチビ





「あれか?


 学校のクラスメイトか?」






「違うわ、


 ヒント、


 48!!」





「ヒント、48?」






「・・・・」













48歳か?


 ガキのくせに、エライ年上好きだな。」






「バカじゃないの!!」


そう捨てゼリフを残して、チビは去っていった。






PS.

過去でも、このチビとは相性が悪い。

http://ameblo.jp/hirosu/entry-10246309295.html

http://ameblo.jp/hirosu/entry-10849627603.html