●逃げる




これは新潟に住む


あるOLの方の体験談です。









彼女は、ある製造業の会社に勤めていました。






そんなある日、


東京の本社から、素敵な男性が転勤してきたのです。





ちょっと年上位なのに、


課長代理になっている人でした。






仕事も出来、


口調も穏やかで、


時々、部下の彼女達を食事連れてってくれました。





仕事も丁寧に教えてくれ、


彼女はいつしか、


彼の事を慕うようになっていました。








彼が転勤してきて半年が過ぎた時、






大きな取引がまとまったお祝いに、


食事会が開かれました。





そのうち、何人かが2次会のカラオケに繰り出しました。






彼女と課長代理も一緒に、そのカラオケに行きました。






2時間位カラオケで過ごすした頃になると、


ふたりともホロ酔い気分になっていたと思います。






何人かは、眠たそうになったので、


そこで、解散となりました。





電車も終わった時間になったので、


タクシーを呼んだのですが、




彼女がタクシーに乗り込むと、



なんと、




課長代理も乗ってきて、



「途中だから、ボクが払ってあげる」と言われ、


同乗して帰る事に・・









しかし、


走り出して10分位経った時、


彼が急にキスして来たのです。







普段からちょっといいな、と思っていただけに、


酔いも手伝って、


そのままホテルに行ってしまったといいます。








その後、


会社の同僚には内緒で、


彼と付き合う事になったのです。








同僚達が、


課長代理の事を「いいね。」と話していると、


なんか優越感があったといいます。






そんな時は、


何度も、


「私、彼と付き合ってるの」


と言いたい衝動にかられたといいます。






彼は新潟に滞在する時は、


シティホテルに宿を取っていました。




ホテルは、市内にあり、


会社の人が利用している事もあったので、


ホテルに尋ねて行く事はありませんでした。






決まってラブホテルか、


カラオケボックスで会うというのがパターンでした。







しかし、


それも多少は彼の負担になってしまうと思い、



それに、


彼に自分の手料理を作ってあげたいという気持ちから、



ある日、彼女は彼を、


1人暮らしの彼女のアパートに、誘ったのです。




すると、


彼は二つ返事で、


「いいの?」と、


来てくれる事になりました。








しかし、




彼が、彼女にアパートに来た時でした。






予期せぬ出来事が起きたのです。








それは、


彼女が玄関を開けて、


彼を招き入れたのですが、







普通なら、




愛猫のコスモは、お客様が来ると、




すぐに興味を持って、近づいてきて出迎えるのですが、






今日のコスモは、


彼が入ってくるなり、


部屋の一番奥に、逃げたのです



「あら?コスモ?」




「どしたのかしら?


 いつもは、出迎えてくれるのにぃ。


 おかしいわね。」







結局、彼が家に居る間、


ずっと奥から見ているだけで、


私達の所に来る事はありませんでした。








そして、それは、


その日だけの事ではなかったのです。







他の友人が、部屋に来た時はちゃんと出迎えて、


一緒に遊んだり、足にまとわりついたりするのですが、





課長代理が来ると、決まって


すぐに逃げるのです






部屋の一番奥とか、


椅子の陰とかに・・・







この時は、



なんで、コスモが逃げるのか分りませんでした。










しかし、









やがて、



猫が逃げる。



その意味が、わかる時がやってくるのです。







後半は、明日のブログに続く。