●身内の死と初詣



もう2週間ちょっとで今年も終りです。


正月も近いという事でもあり、





東北地方のある方から、こんな相談を受けました。






今年、震災で父を亡くしました。


正月に神社に初詣に行く事や、


鳥居をくぐるのはやっぱり止めた方がいいですか?



















冒頭から私がその方に言ったのは、






年始の「おめでとう」という年賀状や挨拶は控えて、


派手な衣装なども控える事はしても、





神社に初詣や鳥居をくぐってもいい。でした。







これには、反論する人もいるでしょう。


反論する家系では、その家系の仕来りを守っていいと思います。







反論する大きな理由は、


家族や近しい身内などが亡くなったときは、喪に服すべきというのが大きな理由です。





では、どのくらい喪に服すのかと言うと、






もし、貴方が仏教に準じるなら、49日です。


もし、貴方が神道に準じるなら、50日です。




つまり、


どちらのケースも、50日以前に亡くなった場合、


喪明けとなり、


神社などに初詣に行ってもいいという事になります。






よって、


反論する人でも、


今回の冒頭の相談者のケースで、


大震災で亡くなられた遺族が初詣に行く事には異論は無いと思います。









でも、






歴史を紐解くと、


身内に死者が出たという人達は、


神社へのお参りや、


お祭りに参加してはいけないという時期があったのです。



そしてそれが必要だったのです。











昔、



ある地方で、疫病が蔓延した時がありました。



丁度その時、お祭りもあったのですが、


そのお祭りに疫病で亡くなって感染していた家族が参加した為に、



その祭りに参加した人の多くが疫病にかかってしまい死んでしまったのです。





そこで、その当時の朝廷が、


その対策として、


身内に死者が出た家の者は、


喪に服し、


人が沢山集まる場所である、神社やお祭りには、


当分の間(喪が明けるまで)参加してはいけないと言う考えを広めたのです。




当時は、疫病に対する知識や医療の見識にも乏しく、


それが唯一の良い方法だったのでしょう。







今でも、


もし疫病が蔓延していたらなら、


私は、何かの理由をつけて


母や妹が人が集まる神社や祭りに行かないように言うかもしれません。








でもそうでない場合、


霊的に言わせてもらえば、





死はケガレではなく、新しい旅立ちであり、


向こうの世界では、誕生日に当たるものです。





また、亡くなった人達の霊としては、


一刻も早く、残された家族に立ち直って欲しいのです。





自分の死の為に、神社にも行けず、祭りにも行けず、


家でひたすら自分の為に閉じこもって供養している家族を見るよりも、


立ち直って初詣で新しい年をスタートして欲しいと願う霊の方が多いのです。







もちろん、その人の家系や信仰を曲げてまでお勧めしません。



ただ、私に相談して来た時には、


初詣してもいいですよ。と答えています。





もし、故人がおせちが好きだったなら、


作ってあげて供えてあげて


今年も一緒に居るような


いつもの正月を迎えてあげて欲しいのです。






「父さん、


 はい。


 とうちゃんの好きだった数の子ですよ。


 今年もよろしくお願いしますね。」