不気味な娘の夢





ある若い奥さんが占いに来た時に、


私に、こんな悩みを打ち明けました。









彼女には2歳半になる娘さんがいるのだそうですが、


その子の夢がちょっと不気味なのだという。











時々ですが、


寝言で、「ハニー!」とか、


「トム!」とか言うんです。






また、この歳でお絵かきをするそうなのですが、


誰も英語などを教えていないのに、


明らかにTOMという文字らしきものを書いたり、


行った事がないだろう山の絵を描いたりするのです。









そして、ある日、


娘さんが彼女の絵を書いてくれたそうだ。





しかし、


その絵を見てびっくりしたという。









彼女を書いてくれたまではよかったのだが、


その彼女の後ろに、


背後霊らしき顔があり、


その人は、TOMだと言う。








色々と娘に話を聞くと、


どうやら、


夢の中にTOMは現れたのだと言う。





まぁ、背後霊じゃなくて「ほっ」としたそうだが、






それにしても、まだ2歳半の娘の夢の中に、


悪霊でもいるのでしょうか?







と、そんな相談でした。




















私が彼女に言ったのは、



普通、人が見る夢を形成しているのは、


その人が今まで生きてきた中での経験や願望の要素が元になっているケースが大きいです。







でも、


まだ、幼くて、



世の中の経験や願望があまり無い年頃の時は、


希に前世の記憶を夢で見る事があるんですよ。









だから、


TOMというのも、悪霊ではなく、


前世で愛した恋人の名前だったり、



山で暮らしていたりという様な前世の記憶かもしれませんよ。









でも心配いりません。


だんだんと現世の記憶が増えていくにしたがって、


遠い古い記憶から消えていきますから、


もう既に、娘のさんの夢の中に貴方が出てきていますから、







やがて、


彼女の夢の中も、


貴方とお父様の夢で一杯になることでしょう。






それを聞くと、


彼女は安心して帰られた。






彼女が帰られた後、私はふと思った。

























娘さんは、


どんな前世を歩んだのだろうか。








もしかしたら、


忘れられない思い出があったのかもしれない。と、








きっと、


この現世にまで、その名を呼ばせたほど愛した恋人がいたのだろう。






多分、


すごく愛され、愛したに違いない。






しかし、



もうじき、


その名前も彼女の記憶から消えてしまうだろう。




前世の思い出と共に・・・






「さよなら、






 
 私が愛したTOM。」