●肉が腐った臭い


このお話は、昨日のブログ(●死神に狙われる少女)の続きです。

従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-11101638571.html


を先にお読みください。



そしてから下をお読み下さい。
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彼女は言った。「私、死神に狙われているんです。」


事の始まりは、彼女が小学生5年生の時からだという。


母親が買い物をしている間、彼女と弟は屋上で遊んで待っている事になった。


誰かの視線を感じて振り向くと、黒い帽子を被った知らないおじさんが、


ふたりをじっと見ていたという。


彼女は何となく危険を察知したのか、弟とアイスクリーム売り場に逃げた。


すると突然、彼女の鼻にツーンと嫌な臭いがしてきたという。


何かが腐ったような、鼻をつままないといられないような臭いだ。


どうやらこの臭いはアイスクリームの売店の中からしてくる感じだった。


しかし、弟も母も、「別に臭くないよ。」と言うのである。


みんなで帰る事になり屋上をあとにしようとしたその時であった。


売店の方から悲鳴が聞こえた。


彼女達にアイスクリームを売っていたあのおばさんが急に倒れたらしいのだ。


その時はまだ、


それが自分が死神に狙われているとは思っていなかったという。


やがて、自分が死神に狙われていたんだと、


感じさせる決定的な出来事がやって来る。


それは、彼女が中学生の時、


修学旅行に行った時の事であったという。



























彼女のクラスは、


京都地方のある寺院に来ていた。


その寺院は由緒ある所だというので、


せっかくだからそこで、景色の良い所を探して、


仲良し3人と写真を撮ろうという事になった。









3人は寺院のあちこちを見て回った。


すると、


3人の内、一番背の高い佳子ちゃんが


「あそこの場所がいいじゃない。」という。




見ると、


そこは見事な庭と寺院の一角が一緒に撮れる場所であった。




2人とも「いいんじゃない。」という事で、


そこに決定。







ところが、


彼女がその場所に近づくと、


段々と近づくにつれ、




何か肉が腐った臭いがしてくるのである。




それは、


昔小学生だった頃、


デパートの屋上で嗅いだ臭いに似ていると感じたという。



「なぜ、こんな所で同じ臭いが・・・」


彼女は直ぐに、他の2人にも聞いた。


「ねぇ、何か嫌な臭いしない? 肉が腐った様な・・・・」



「別にしないけど。」とふたり。



まただ。


あの時と同じ。




私だけに臭う嫌な臭い。





その瞬間、彼女は反射的に周りを見回した。



すると、



少し離れた所にいた帽子を被った中年のおじさんと目が合ったのだ。





彼女はその時、


「危ない、逃げなきゃ。」と思ったという。





すぐに二人の友人に、「ここは止めよう。」と進言した。


「どしたのよ。急に?」




「いいから、ここから出よう。


 ここ、やばいよ。」





「うッ!」強烈なくさい臭いが、また襲ってきた。



彼女は眩暈を覚え、


手からカメラを床に落としてしまった。



そして、彼女が床にしゃがんだその瞬間だった。







近くにいた高校生の男子ふたりがふざけ合っていて、


その内の1人が床につまづいて、


こっちに突っ込んできたのである。




「キャー!!!!」




悲鳴が辺りをおおった。




「人が落ちたぞ!!」



男の子と佳子ちゃんが、絡み合うようにして庭の方に落ちた。



庭のコンクリートの溝の部分に落ちたようで、


ふたりとも落ちて動かなかった。



「佳子ちゃん!!」

























その時、


彼女はなぜか直ぐに目で、帽子のおじさんを探したという。



しかし、もうどこにもいなかった。


消えていたのだ。








救急車が来て、


佳子ちゃんは、全身打撲で病院に担ぎ込まれた。













一命は取り留めたが、


彼女は感じていた。




狙われたのは、私だ!!


 佳子ちゃんが立っていた所は、私が立っていた所だ、


 もしあの時、私がカメラを落としてなければ、


 きっと私が死んでいたかもしれない。」









また、ある時、



こんな事があったという。










彼女が友達と町を歩いている時だった。


丁度、交差点に差し掛かった時、


彼女が、トイレに行きたいと言い出し、


交差点の角にあったコンピ二に入った。





それで彼女だけが交差点で、待っていると、


また、


あの肉が腐ったような臭いがしてきたのだ。




「やばい!」




辺りを見回すと、


帽子を深く被った男の人が、


交差点の向こう側にいてこっちを見ている。






彼女は、すぐに交差点を離れて、


友人が入ったコンピ二に飛び込んだ。




その直後であった。



「ガシャーン!」



と交差点の方から大きな音がした。



見ると、さっき彼女がいた辺りで、


オートバイと自動車が接触事故を起こしていたのだ。



彼女は、「もし、あのままあそこにいたら・・・」と思うと、恐ろしかった。という。




こうして悩んだ末に、私の所に相談に来たのである。






「私、死神に狙われているんです。


 助けてください。」と。













最終話は、明日のブログに続く。



PS.すみません。本日の2時間で書き上げる事ができませでした。