●死神に狙われる少女
占いをしていると、時々変わった人が来ます。
始め、その人は、
ごく普通の女性に見えた。
控えめで、目がやや大きい感じの女性でした。
そんな彼女には、
人にはあまり話せない秘密があったのです。
彼女は始め、
その秘密を私に話そうか、辞めようか迷っていた感じでした。
しかし、
私が、
「占いじゃなくて、相談ですか?」と聞くと、
意を決したように、話始めました。
「先生、私、
死神に狙われているんです。」
その少女はなんと、
自分が死神に狙われてると訴えたのである。
普通の人が聞いたら、一笑にふす話かもしれない。
しかし、
彼女は真剣なのだ。
その目は、一直線に私を見つめ、
私がどう反応するを見定めようとしていた。
死神うんぬんは別にして、
この子は、真剣に何かに悩んでいるのだ。
そう直感した。
こんな時の私の返事は決まっている。
「なぜ、死神に狙われていると思うんですか?」
すると、彼女は、
今まで自分の身に起こった出来事を話し始めた。
事の始まりは、
彼女が小学生5年生の時からだという。
母親と一緒にデパートに行った時の事である。
母親が買い物をしている間、彼女と弟は屋上で遊んで待っている事になった。
そこで生まれた始めて、不思議な体験をする事になる。
ふたりが遊んでいると、
ふと、誰かの視線を感じたと言う。
振り向くと、
黒い帽子を被った知らないおじさんが、
ふたりをじっと見ていたという。
彼女は何となく危険を察知したのか、
弟とアイスクリーム売り場に行った。
ここなら、おばさんがいる。
おばさんにアイスクリーム2つを注文した。
弟に1つアイスクリームを渡し、
もう一度、さっきのおじさんの方を見た。
すると、
さっきまでこっちを見ていた帽子のおじさんは、
どこかに消えていたのだという。
ほっとしていると、
彼女の鼻にツーンと嫌な臭いがしてきたという。
それは、
何かが腐ったような、
鼻をつままないといられないような臭いだ。
どうやらこの臭いはアイスクリームの売店の中からしてくる感じだった。
こんなアイスクリームを売っている所なのに、
こんなひどい臭いがするなんて、
彼女は弟に、「くさい臭いがするから、あっち行こう。」と言うと、
弟は、「別に臭くないよ。」と言うのである。
その時、
丁度母親が迎えに来た。
母親にも聞いたが、別に臭く無いと言う。
なんでだろう。こんなに臭いのに。
何かが腐ったように臭いに耐えられず、
彼女だけ少し離れたベンチに移ってアイスクリームを食べた。
どの位経ったであろうか。
アイスクリームを食べ終わると、
みんなで帰る事になり屋上をあとにしようとしたその時であった。
「どしたの?大丈夫?」
という声が、売店の方から聞こえた。
どうやら、
彼女達にアイスクリームを売っていたあのおばさんが急に倒れたらしいのだ。
「救急車!」という声が聞こえたが、
その後、どうなったのか分らないという。
その時はまだ、
それが自分が死神に狙われているとは思っていなかったという。
やがて、
自分が死神に狙われていたんだと、
感じさせる決定的な出来事がやって来る。
それは、彼女が中学生の時、
修学旅行に行った時の事であったという。
後半は、明日のブログに続く。