●運命のクリスマスイブ
このお話は、昨日のブログ(●運命の出会いの日)の続きです。
従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-11092286254.html )
を先にお読みください。
そしてから下をお読み下さい。
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中年の女性が占いに来ました。
去年、両親が相次いで病気で亡くなったという事で、
今は、両親が住んでいた一軒家に、一人暮らしだといいます。
「母は、生前亡くなるまで、私の結婚を気にしていました。」
彼女の相談は、ずばり結婚できるか、という事でした。
彼女がその気になれば、必ずや結婚できるという旨を色々とアドバイスしましたが、
その色々とアドバイスした中に、
●来月の12月7日は、必ず外出する事。
運命の人と出会う可能性が高い日ですよ。という事も言いました。
彼女は看護婦でした。
私が、仕事でもいいから、家に居ない事と言ったので、
12月7日は、休みの日だったのですが、同僚に無理を言って、
12月7日を頼み込んで勤務の日にしてもらったといいます。
やがて月日がたち、
12月7日当日がやってきました。
実は、この12月7日とは、
彼女の母親の命日なのです。
母親は生前から、
彼女の結婚を気にしていました。
自分の看病とか病気のせいで、
彼女の婚期が遅れてしまっているのではないかと、気にしていたのです。
昔から、
婚期を気にしてくれている人が亡くなった時、
その亡くなった命日が、
運命の人と出会う日になる事が多いのです。
そんな人は、
守護霊となってくれている場合が多く、
特に命日に、何かしらのお礼してくれる場合の多いのです。
ただし、
条件が1つあります。
それは、亡くなったその人の命日に、
朝ちゃんとお水とお線香をあげて、良い成仏を祈ってあげる事です。
その点、
彼女は命日だけでなく、毎日供養しているとの事だったので、
12月7日は、
運命の人と出会う可能性が高い日ですよ。と言った訳です。
さて、
話は戻って、
12月7日当日がやってきました。
なんか、朝から良い事が起こるんじゃないかと、ちょっとワクワクしていました。
しかし、
いざ仕事が始まると、
そんな事を考える暇もなく時間が過ぎていきました。
いつも顔を合わせる患者さんと最後の挨拶をし終わると、
患者さんへの面会時間の最終20時も過ぎ、
運命と言われた12月7日も、
何事もなく終わろうとしていました。
そんな、
面会時間を2時間も過ぎた22時の事でした。
ロビーに降りると、
男の人が、
他の看護婦さんに、もう面会出来ないと説明されていました。
側で話を立ち聞きすると、
どうやら、彼女が担当している患者の息子さんらしい感じでした。
明日は大阪に行ってしまうので、
是非面会したいと言う男性と、規則だからダメだという病院側。
しばらくして、
彼女は、がっかりして、帰る後姿の男性に、
声をかけました。
彼女は患者である母親が、
今日は息子が見舞いに来てくれる日だと楽しみにしていたのを知っていたのです。
「大丈夫ですよ。こちらへどうぞ。」
そいうと、一緒に病室まで案内して、
彼が帰るまでの15分間付き合ってあげました。
その男の人は、彼女にお礼を言うと、帰っていきました。
まぁ、出会いなど、そんなものです。
彼女も、そんなに期待はしていませんでした。
その後、何も起こることなく、
クリスマスイブを1人で迎えました。
去年も独りでしたが、
バタバタしていた分、今年ほど寂しさを感じませんでした。
結局、今日も、世間はクリスマスイブなのに、
仕事から帰宅して、待っているのは、
母が可愛がっていた猫のポポだけです。
「ただいまぁ」
誰が返事するでもない部屋に明かりをつけました。
ところが、
帰宅すると、いつも飛んでくる猫のポポが来ません。
ポポの様子がおかしいのです。
床に吐いた跡があり、ぐったりしていました。
「どうしたの? ポポ?」
ポポを抱き上げると、すぐに表でタクシーをつかまえました。
「大丈夫だよ、今、病院につれてってあげるから」
幸いポポは大事にはいたりませんでした。
注射を打ってもらい、
先生から薬をもらいました。
動物病院を出ると、
ポポを抱きながら、
すっかり暗くなった外を、淋しく歩いていました。
「贅沢出来ないから、帰りはバスだよ。」
そうポポに話かけ、
ちょうど公園の角を曲がった時でした。
電気を点けずに飛び出してきた自転車にぶつかりそうになりました。
「あっ、」
除けようとして転んだ彼女をよそに、自転車は走り去って行きました。
びっくりしたのは、抱かれていた猫のポポでした。
薬の作用もあったのか、
驚いたポポは、そばの公園の中に入ってしまったのです。
ポポが入った所は、
公園でも木々が生い茂った場所だったといいます。
通りから、いくら覗いても、暗闇で何も見えません。
「ポポー!」
「ポポー!」
夜の公園に入るのは、怖く気おくれしました。
「ポポー!」
このまま帰って、明日明るくなってからという訳にもいきません。
最悪のクリスマスイブだぁ。
彼女は泣きそうになりました。
正直、彼女は、
その時もうどうしていいか分らなくなったといいます。
その時です。
前から歩いてきた男の人が、
「貴方は、もしかしたら、この前の看護婦さんでは?」
その声に、顔を上げると、
その男の人は、12月7日夜、時間外に見舞いに来られた人でした。
「どうしたんですか?」
今までの事情を話すと、
半べそをかいていた彼女に、男の人は、
「大丈夫ですよ、きっと見つかりますよ。」
そう言うと、
自宅がすぐ近くだからと、自宅から懐中電灯を2つとってきて、
一緒にポポを探してくれました。
木の生い茂った公園も、ふたりで20分ほど探すと、
大きな木の陰で、震えているポポが見つかりました。
見つけたのは彼でした。
彼の腕の中で、
母が残した愛猫が、可愛く泣きました。
彼女には、
それはまるで、
母が、
「今まで辛い看病、どうもありがとう。」と言っているようにも聞こえたといいます。
ふたりはその後、この時が縁で、結婚したのです。
http://www.youtube.com/watch?v=YAbToQg3F10&feature=related
END。