ごはんの味



あるOLの方が、基本的な事を聞いてこられた。



「母が、毎回ご飯を新しく炊くと、仏壇に供えますが


 次の日のご飯は供えません。


 聞くと、炊きたての時だけでいいと。
 
 理由を聞いても、分らないという。


 本当の理由は何でしょうか?」











「なるほど、


 貴方は、どうしてだと思いますか?」
















「えっ、


 なんだろう。



 見?」






「ちゃうわ!! 涙目


 そんな失礼な事、亡くなった人にさせへんわ!」






聞いたのが間違ってたか・・・、冗談だったのか。





とにかく、


私が彼女に説明したのは、


毎回新しく炊いたご飯を供えるのには、理由が2つあって、



●1つは、


 今こうしてご飯が食べられるのも、


 ご先祖様や亡くなった御祖父様のお陰という意味で、


 一番先に食べて頂くという事で、


 炊き立てのご飯を供える。


 翌日のご飯は、私達が食べた残り物なので、翌日が炊きたてではない時はあげない。


 上と同じ意味で、買ったばかりの物、貰ったばかりの物も最初に供える。





●もう1つの理由は、


 ご飯が出来たての時に、味わってもらう為です。



すると、彼女が、


「亡くなった人って、味が分るんですか?」



鋭い所を突いてくる。



「亡くなった人はね、


 実際に食べるという事は無いので減らないけど、


 その食べ物の気と思い出と思いやりを食べるんだよね。


 ただ、


 匂いは、はっきり分るんだよ。


 だから、炊きたてのご飯で、


 湯気があがっているようなご飯を供えるのが、ベストなんだよ。」




従って、15分位だって、


湯気もたたなくなったご飯は下げて、炊飯器の中に入れるか、


そのまま食べてかまわない。





ちなみに、ご飯に限らず、


他の物の匂いには、かなり敏感な霊は多い。


例えば生前好きだった匂いの香があれば、


墓前や仏壇でその匂いをさせてあげると喜ぶ。


だから好きだった花を飾るのも、


その好きだった花の匂いが霊を癒すのである。


逆に言えば、好きだった花でも造花では、


仏壇に飾っても匂いの点で喜ばないのである。






生前大好きだった匂いの花を飾ってあげた翌日に、


夢の中で、お礼を言われたという話もよく聞くことである。




よく芸人の貧乏話で、


ウナギ屋の前でいい臭いをいっぱい嗅いでから家に帰り、


その良い臭いを思い出しながら、ご飯を食べたとというのがあるけど、


臭いを食べるという点では似ているのかもしれない。


ただ、それプラス、





今、家族と一緒の物を食べているという嬉しさがあるのだろう。


「今日も、ご飯ありがとね。」








PS.
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