●愛の温度
このお話は、昨日のブログ(●2つのカルティエ)の続きです。
従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-11038395107.html )
を先にお読みください。
そしてから下をお読み下さい。
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新潟に滝川さんという大学生の女の子がいた。
子供の頃からずっと大好きなお婆ちゃんと一緒に暮らしてきた。
そのお婆ちゃんの葬式をしている日の出来事であった。
祖母の葬式は無事すませる事がでたが、自宅に帰ってみると、
なんと、留守中に、空き巣に入られていたのである。
宝石類と時計とパソコン、仏壇と居間にあった現金が盗難にあっていた。
その中には、今日葬式をしたばかりの祖母からもらった
形見のカルティエの時計が含まれていた。
ところが、3週間後、
その空き巣が、捕まったのである。
ただ、盗まれたカルティエの時計は見つかったのだが、
犯人の家から、同じカルティエの時計が2つ見つかったのである。
2つとも、まったく同じ女性物のカルティエの時計で、
滝川さんは、どっちのカルティエの時計を自分の被害品として指定して分らず、
迷った挙句、私の占いに頼ってきたのである。
2つの時計の内、
間違いなく、
1つは、彼女の大切な形見なのだ!
確率は50%だが、ことは重大だ。
いい加減な事は言えない。
電話の向こうでは、私の占いの結果を待っていた。
「さあ、どうする? 占い師!!」
右のカルティエか、
左のカルティエか、
愛する叔母の、
形見の時計。
なんとかなるかもしれない。
「たしか、お婆様の写真をお持ちだったとの事でしたね。」
「はい。」
「では、そのお婆様の写真を出して、
心を込めて、
写真に向かって、語りかけて下さい。」
彼女は、言われた通りに写真を出し、語りかけた。
「お婆ちゃん、
ここに2つのカルティエがあります。
どちらが、
お婆様の大切なカルティエの時計なの?
どうか教えてください。
お婆ちゃん。
大好きな、お婆ちゃん!
お願いします。」
彼女は合掌して、真剣に祈った。
5分が経った。
そして、
彼女は、2つのカルティエの時計を、
1つづつ、
もう一度確かめるように、
順番に、手にとった。
すると、
「先生!」
「どうしました?」
「微かにですが、
微かなんですが、
左のカルティエの時計の方が、
さっきより、温かいんです。!」
「そうですか、
では、
その左のカルティエこそが、
貴方の御婆様の形見ですよ。」
END。
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