●しゃべる絵画



絵画がしゃべるというのは、


普通では考えられない。










しかし、



実際に、そんな相談を受けたことがあるのだ。










これは占いのお客ではなく、


私の知り合いに、画商をしている人がいて、


その人から相談された事でした。











その方を、仮に大山さんとしておきます。






大山さんの父親は、


都内で大手スーパーを経営しており、


実は私も、そのスーパーの系列店で働いた事がありまして、


その縁からお付き合いさせてもらっていました。








画商といっても、


趣味と実益を兼ねてご商売されている方で、


一緒にフランスに絵画の仕入れを手伝いに行った事もあります。







顧客に頼まれた物を、海外に買いに行かれたり、


デパートに貸し出したり、


系列店のスーパーへ販売したりしている方でした。








そんな大山さんから、久しぶりに電話を頂き、




「実家の家に置いてある絵画が、しゃべるみたいだ」という



不思議な相談を受けたのでした。








私が占い師をしているのを、知っていて、


時々息子さんを占ったりした事はありましたが、


この様な、霊的な依頼は初めてでした。









大山さんの家に行くのも、久しぶりだなと思ってたら、


実家の母親の家に来て欲しいという事です。







仕入れた商品の半分くらいは、


実家の母親の家の地下室に保管されているとの事でした。





そして、


その地下室から、


夜中になると、


人のうめき声みたいな音が聞こえるというのです。






それで、母親が気持ち悪がって、


大山さんに至急原因を調べて欲しいという事になったのでした。






翌日、さっそく大山さんと数人が、


そんな不気味な話が、本当かどうか調べる為に、


地下室のドアの前に陣取って、


本当に誰も居ない地下室から声がするのかどうか、



確かめたそうです。










すると、









丁度、2時をまわった頃、


誰もいないと確かめたはずの地下室内部から、


本当に声が聞こえたというのです。


なにやら、うめき声か、「・・して」という様な声だったという事です。


大山さんら3人は、すぐに地下室のドアを開けたのですが、


すぐに声は止んで、やはり誰もいなかったといいます。


ただ、声は地下室の奥の方から聞こえたので、


奥は絵画しか置いていないことから、


絵画がしゃべったのではないか、という推測になったという訳です。







ただ、







そこに住むお母様の話では、


以前、安く土地を買ったので、


地下室に何かの霊が住んでいてもおかしくない。


という事で、


普段からめったに使う事はないといいます。







また、


地下室がある家の近くにがあり、


そこで、5年くらい前に男性の死体があがった事があり、


それに関係があるのではという話もされています。






一緒にいた社員の方が、声は奥の絵画からではなく、


奥の壁の中から聞こえたんじゃないか、


死体か何か壁の中に埋められているんじゃないかと言ったことから、


すっかり母親も怖がってしまい、


一刻も早く原因を突き止めて欲しいという。










いずれにしても、


私はあまり地下室は好きではない。


美術品やワインの保管には適しているのかもしれないが・・・・





出来れば断りたい依頼ではあるが、


大山さんにはお世話になっており、


この依頼を断るわけにはいかなかった。


私達は、彼の母親の家の最寄の駅で待ち合わせて行く事になったのです。










今回の相談、





時間帯といい、


地下室という場所といい、


人の声がするといい、





さすがに、のにおいがする。





嫌な感じだ。










後半は、明日のブログに続く。