●約束のイチゴのシール




大好きだった人と


死別するのは、悲しいものです。






それも、


あと半年


あと3ヶ月


あと、少しとなった時、


私達はどうしたらいいでしょう。











まだ、本人が歩けるなら、


一緒に旅行に行ったり、温泉に行ったり、


思い出作りをするのもいいでしょうし、





何か物を作り出すという事をするのも良い事です。


絵を描く、物を作る等の事が、


生きる目的と相成って、長生きする事もあります。








また、


もう一度会っておきたい人を、


訪問する旅に出る人もいます。






また、


ペットを飼い始めると良い場合もあります。






その時の病状によって


出来る事、出来ない事があるでしょう。






本人の希望と病状に合わせて、


悔いのない人生を送れるように、お手伝いしてあげましょう。





そして、そんなお手伝いをする時には、


貴方も無理をしないことです







無理をしていると、


かえって、その無理をしてくれているという行為が、


患者の負担になっていたりします。





出来る限り


貴方にも負担の無いように、


お手伝いするのがポイントです。




無理しないお手伝い、普通の付き合い、こそが良い場合があるのです。






そんな方と、映画を一緒に見るのもいいと思います。


病室でしかテレビが見れない環境では、


今では、2人で聞けるイヤホンも売っていると思います。





映画は、


ご本人が好きなジャンルや趣味、


もしくは、


死に対して希望の持てるものが良いと思います。





例えば、



●黄泉がえり(よみがえり)
死んだはずの人が蘇ってくるという超常現象を取り扱った映画


●エンジェル 僕の歌は君の歌
別れた恋人の命が、あと1週間だと知った元恋人の姿を描くラヴ・ストーリー。死後また出会う展開に。


●ブラザー・サン、シスター・ムーン
聖人フランチェスコの半生を描いた映画で、宗教の説教臭さをなるべく無くし誰にでも分り易い様な映画となっている。




来世があるという事や、


死が終りではないという事が、なんとなく感じられるだけでも


病状がよくなったり、亡くなっても成仏が早くなったりします。





また、


親しい人や家族を亡くし、悲しみを経験した人の中には、


その後、同じ状況になった人を助けるヒーラーになる人もいるでしょう。


ヒーラーとは、


失望的になっている人に、生命的エネルギーを与えたり、


絶望的な心を立ち直らせたり、悩みや病気など癒したりする人の事です。




結局、人の痛みの相談に乗るには、


その同じ痛みを経験している事が大きく役に立つ場合が多いからです。


よく幼い頃に、親を亡くした人が医者になろうと決意するのも、それに入るでしょう。






希にですが、


自分でガンの病状を良くできる場合もあります。



これは人によるのですが、


ダメ元で、一応書いておきますね。



●痛みに感謝する事です。


 痛みは体が頑張っているのです。


 痛みをありがたいと思っていると、段々と痛みが和らいでいく事があるのです。





●ガン細胞は、元は自分の正常な細胞でした。


 そこで、「一緒に生きよう。」とガン細胞に訴えるのです。


 両手を合掌する形で合わせ、擦ります。そしてちょっと手の平が、


 暖かくなったところで、ガンの患部にその手の平を当てて、


 「一緒に生きよう。」とガン細胞に訴えるのです。


 要は、自分の細胞に、こん身の気を送る感じです。


 痛みも、がん細胞も、


 もう一度、貴方と一緒に生きるという気合で気を送ってください。


 そして、痛みもガン細胞も貴方と一緒に生きると・・・1つになる感じで。







最後に、







ある女子高校生のお話を。















その女子高校生の方は、


母親を早くに亡くし、


父親と2人で生きてきた父子家庭の方でした。







彼女が小学生の時は、


そんな父親が、


四苦八苦して会社に行く前にお弁当を作ってくれたそうです。



授業参観日には、


会社に有給休暇を出して参加したそうです。






彼一人だけが父親の場合もあって、


恥ずかしい時もあったようですが、


誰も来ない寂しさを、彼女に感じさせないようにさせたかったのです。



土日は、なるべく彼女と遊園地や動物園などに出かけ、


残業はあまりせず、出世よりも娘、


自分の事よりも娘の事を重視する父親でした。











そんな父親が、


末期の肝臓ガンである事がわかったのです。




余命は1ヶ月でした。







私の所に話が回りまわって来た時には、


すでに、父親は歩けず、


病院に入院している時でした。






一応彼女には、


上に書いたようなアドバイスをしましたが、



その他にも1つ、


追加してアドバイスしました。



彼女は100円ショップで、そのシールを買うと、


医者からいよいよ危ないと言われた日に、


それを父親の親指のツメに貼ってあげたそうです。


そして、


自分の小指のツメにも、同じシールを貼りました。



それは何でもいいのですが、


彼女の場合は、父親がイチゴが好きだったので、


小さいイチゴのシールを買ったそうです。








父親は、彼女には面と向かっていいませんでしたが、


看護婦さんや担当医師や、友人には、


まだ高校生の娘を残して、死にたくない


まだ死にたくないと、言っていたようです。




病気への苦しみよりも、


一人娘を残して亡くなる事の方が辛かったようでした。





このように、誰か残して亡くなるという場合、


この世に大きな未練を残してしまう事により、


成仏しにくかったりする事があります。


そんな時、来世での出会いを約束する事により、


早く成仏して、早く守護霊となって娘を守ってくれる事があるのです。


その為のシールのアドバイスでした。

(特にシールでなくてもいいのですが)







そんな父親のツメに苺のシールを貼ってあげる時、


彼女は言いました。




「お父さん、


 私は、お父さんの子供で、本当に幸せだよ。


 だから、


 来世もまた一緒になるんだよ。


 来世、生まれ変わったら、


 また親子だよ。


 また一緒だよ。


 
 この苺のシールは、目印だからね。


 顔が変わっても、このシールがあったら、


 それは私よ。


 そしてお父さんよ。


 お父さんは、親指。


 私は小指。



 絶対、また来世で会うんだからね。


 こうして、来世での出会いを誓って、


 ふたりは、親指と小指の指きりげんまんをしました。」




その時は、お父さんは、


「そうなんだ」とあまり興味は示していなかったそうです。








そして、6日後、


彼女が学校にいる時、


学校に父親が危篤という電話があり、


彼女は、すぐに病院に向かいました。







でも、


まだ心臓は少し動いていましたが、


話す事はできなかったといいいます。



彼女は学校を休めば良かったと悔やんだのですが、


ただ、こういう場合、


亡くなった本人が、


最後会うと別れが悲しいので、


会わずに亡くなる道を選んだ場合があるのです。



だから、


必ずしも学校を休んだからといって死に目に会えたとは言い切れません。








悲しんでいる彼女に、




看護婦さんに近づいてきて、


前日の


お父さんの様子を話してくれました。












「昨日、貴方が帰ったあと、


 お父さんね、


 私に、ツメに貼った苺のシールを見せてくれて、


 これ、娘と約束したんだよって、


 来世でまた会う、印なんだってよって、


 とても嬉しそうでしたよ。」






それを聞いて、


「良かった、お父さん、喜んでくれたんだ。」



改めて、父親を見ると、


右手の親指のツメをしっかり握って亡くなっていました。





「父さん、また会うんだよ。


 また来世で、会うんだよ、


 約束だからね


 お父さん。


 大好きだよ。」




彼女は、今も、命日になると、


ツメに苺のシール貼って供養してあげてるといいます。




PS.


他にも、最後の別れに関連したブログがありますので、
よかったら下のブログも参考に見て頂けたら幸いです。


●余命3ヶ月
http://ameblo.jp/hirosu/entry-10984260935.html


●たった一言だけの占い
http://ameblo.jp/hirosu/entry-10487941150.html



END.