●夢に出てくる娘



これからお話する事は、


随分前になるが、


新聞の一角に載ったことがある事件に関係する事である。













世間では、夏休みが終り、


秋の声が聞こえだした頃であった。









一人のご夫人が、相談にみえた。










この1ヶ月というもの、


何度も見るがあるという。










それは、


夢の中で、




娘が悲しい顔をして、


かあさん、かあさん」と呼ぶんです。





「かあさん」とは、貴方の事を言っているんだと思いますか?


「はい。」




「夢に出てくる娘というのは、貴方の娘さんなのですね?」


「はい。」




「失礼ですが、その娘さんはお亡くなりになられたのですか?」


「はい。」






普通、何度も同じ夢を見て、


なおかつ、


亡くなった個人が出てくる場合、




その霊が何かを伝えようとしている場合が多い。







「その夢を見始めてからの1ヶ月間、何か貴方の周りか


 貴方の身の上に、病気とか事故とか、


 悪い事が頻繁に起きたという事はありましたか?」







「いえ、特にありません。」






霊障は起きていないということか。


1ヶ月の間、夢で訴えているのに、何もしないでも、霊障は起きてない。



という事は、





怨みの霊ではなく、


緊急な助けを求めている霊でもなさそうだ。





「夢に出てくる娘さんは、


 かあさん、かあさん、


 の他には何か言ってませんか?」








「それが、かあさん、しか言わないんです。」








 

かあさんと連呼する、夢の中の娘さん。



結局、


手がかりはそれだけだった。








可能性としては、


このご婦人が亡くなった娘を忘れられず、


夢の中で娘を再現させている事も考えられた。











しかし、



私は、このご夫人に、大事な事を1つ、


聞き忘れていたのだった。










それは、


娘さんの死因だ!






なぜ、娘さんは若くして亡くなったのだろう。









「失礼ですが、


 娘さんはどうして亡くなられたのですか?」








すると、


ご婦人は、少しだが、涙を流し、






娘が亡くなった原因を、話し始めたのである。









そして、


この死因こそが、今回の問題の全てだったのだ!











やがて、


私達は、






娘さんが亡くなったという、その現場に行く事になるのだった。








後半は、明日のブログに続く。