●黒猫の中の親心
このお話は、昨日のブログ(●黒猫が前を横切ると)の続きです。
従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-11002882500.html )
を先にお読みください。
そしてから下をお読み下さい。
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「黒猫が前を横切ると不吉でしょうか?」
という相談をしてきたOLの方がいました。
聞くと、彼女は黒猫を飼ってはいませんでした。
しかし、彼女の家の近くに黒猫を飼っている家があるらしく、
彼女の前を、その黒猫が横切る時がままあるのだと言うのです。
彼女は「不吉」だと思い、遠回りして駅に向かったり、
その為に、待ち合わせに遅刻したといいます。
もし、黒猫の事がただの迷信であれば、
そんな迷信に、ビクビクしている自分が嫌で、
はっきりさせたくて、私の所に来たのでした。
さて、
前半は黒猫の不気味な言い伝えを書きましたが、
実は、
黒猫には良い言い伝えも多数あります。
例えば、
イギリスのすぐ隣にあるスコットランドでは、
「黒猫が目の前を横切ると幸運の印」と、まったく逆の事が言われています。
また、
イギリスのある地域では、
結婚式の為に教会へ向かう花嫁の行く手を黒猫が横切ったら、
幸せな結婚が約束される。と伝えられ、
黒猫は、幸運を招くと言われて、
グリーティングカードにも、黒猫が使われてものが好まれるそうです。
そして、日本でも、
黒い招き猫というものがあり、
厄を払ってくれと言われます。
黒猫には、
悪い言い伝えだけではなく、
良い言い伝えもあるのです。
さて、
ブログのテーマ「黒猫が前を横切ると・・・」に戻りましょう。
聞くと、
相談者のお父様は、3年前に亡くなっていました。
「貴方のお父さんは、貴方が
黒猫が前を横切ると不吉。だと信じている事を知っていますか?」
「はい。
というより、父が教えてくれた事です。」
この質問は、後で語りますが、
大変重要な事なのです。
「そうですか。では、黒猫の迷信は、
これから先も信じた方が良いですよ。」
「何故ですか?」
「それは、
貴方の前を横切る黒猫は、
貴方のお父様の気持ちだからです。」
彼女にとっては、衝撃的な回答でした。
黒猫が、亡くなった父だなんて!
実は、
亡くなった人の霊の中には、
動物や昆虫などに、
憑依する能力を持っている霊がいるのです。
以前、
「昆虫の母」というブログでも少し書いた事がありました。
(http://ameblo.jp/hirosu/entry-10760497581.html
)
霊が何かに憑依するという事は、
とてもパワーのいる行為で、
どんな霊でも出来る事ではありません。
でも、
娘や残された家族の危機、愛情を示したい時、
必死の思いで憑依して何かを伝えようとします。
その一瞬だけの短時間だけ憑依します。
例えば、
貴方に危険が迫っているとします。
そのバスに乗ると事故で死ぬと分ったとします。
その事を貴方に伝えたい!
絶対貴方に伝えて、貴方をバス事故から守りたい!
そんな時、
貴方を守りたい守護霊や亡くなった親の霊が、
黒猫に憑依して、貴方の前を横切って、
貴方がバスに乗る時間をずらそうするのです。
つまり、
貴方を守りたいという一心から、
黒猫を操ったのであって、
黒猫には罪はありません。
ここで問題になるのが、
では
「黒猫が前を横切ると不吉」は全てに当てはまるかというと、
答えは、NO。「全てには当てはまらない。」です。
先の問題で、
黒猫が前を横切ったので、バスに乗り遅れたのは、
彼女が「黒猫が前を横切ると不吉」という事を信じていたからです。
というよりも、
彼女が「黒猫が前を横切ると不吉」という事を信じていると霊が知っていたから、
その知識を父親の霊が利用したのです。
つまり、
もし、貴方が、
逆に、
黒猫が前を横切ると幸運だと信じる人だったら、
霊は黒猫に憑依して前を横切っても、
貴方をバス事故から守る事はできません。
そんな人には、
その人が不吉と思う他の事や、
違う状況でバスに乗る時間を遅らせようとするはずです。
例えば、
貴方が、黒猫は不吉だと思わない人なら、
黒猫は使わず、わざと貴方に忘れ物をさせて、
家に引き返すよう仕向けるかもしれません。
つまり、
霊は、その人が信じる事を、利用して知らせようとするのです。
黒猫の不吉を信じる子には、黒猫を使い、
ブレスットが切れると不吉と信じる子には、ブレスットを使うかもしれません。
鏡が割れると不吉と信じる人には、鏡を使うかもしれないのです。
人の意見に左右されず、
貴方が信じる迷信を信じる事です。
でも、これだけは共通して言えます。
不吉と思われる前触れも、
実は、
貴方を守ろうとする暖かい思いやりかもしれないという事です。
また、
黒猫は、良く見ると、とても可愛く、
結構頭が良いというのが、私が2ヶ月位友達でいた時の印象です。
黒猫に罪はありません。
黒猫というだけで、いじめたり、殺したりしてはいけません。
最後に、
江戸時代にあったお話を・・・
江戸時代に、結核が猛威を振るった時期がありました。
そんな時、一人娘がその結核になってしまい、
その子の母親は、絶望しました。
医者に連れてきたいけど、
母子家庭で貧しくお金がありません。
当時、結核は死の病と呼ばれ、
医者に連れて行かれない家庭の子は、
ただ死を待つのみという怖い病気でした。
「ああ、神様、私は死んでもいいから、娘を助けてください。」
苦しむ娘に、せめてもと、芋粥を作ってあげましたが、
娘は苦しがるだけで、手をつけません。
もうダメかもしれない。
この子が死んだら、私も生きていたくない。
母親は泣きました。
どの位、泣いたでしょうか。
夜になっていました。
月明かりの中、
そんな様子を窓の外から、誰かが見ていました。
それは、猫でした。
一匹の痩せた黒猫でした。
人間にとっては、貧しい芋粥でも、
お腹の空いたその痩せた猫には、
ごちそうに見えたのかもしれません。
「おいで、お前も、お腹空いてるのかい。」
自分もお腹が空いていましたが、
その芋粥を、その黒猫と半分づつ食べました。
「娘は食べれないみたいなんだ、
お前が代わりに食べていいんだよ。」
「娘は結核でもう長くはないかもしれないんだよ。
お前に話してもしょうがないねぇ。」
黒猫はじっと、話を聞くだけで、
やがて、
また外に去っていきました。
翌日も娘は熱にうなされて、
母親はもう見ているのも、つらい状況です。
そんな時、
やけに外が、にぎやかなのに気がつきました。
「まてー、ドロ棒!!」とか
「そいつを捕まえろ!!」と言う様な声が聞こえます。
何事だろう?
母親が家のドアを開けると、
なんと、
昨日の黒猫がこっちに向かって走ってくるではありませんか!!
どうやら、
その黒猫は誰かに追われているようでした。
「待てー!!
その泥棒猫を捕まえてくれっ!!」
そうしている間に、黒猫は家に逃げ込んで来ました。
すると、
その黒猫を追ってきた男の人も、家の前まで追ってきました。
「その黒猫は、お前の猫か?」
「違いますが、どうしたのですか?」
「うちの大事な薬を盗みやがったんだ!!」
家に入った黒猫を見ると、
口に何か咥えていて、
熱でうなされている娘さんの隣に、
うずくまっていました。
「おいで、
人の物を盗んだらいかんよ。」
母親が優しく言うと、
黒猫は口に挟んだビンを放しました。
黒猫は、足などに怪我をしており、
どうやら命がけで、それを盗んできたようでした。
母親は追ってきた男性にビンを渡すと、
「どうか許してやってくれませんか。」と頭を下げました。
すると、
その男は、「娘さんはどうかしたのですか?」と尋ねました。
「はい。結核で、もう長くないと思います。」
「なぜ、医者に連れていかんのか?」
「母子家庭で、そんなお金はどこにもありません。」
すると、その男性は、
若い部下を連れてまた戻ってきたのです。
「至急、入院させましょう。」
なんと、黒猫を追ってきた男は、医者だったのです。
後で、分った事ですが、
町で一番人情派と噂された医者でした。
「お金がありませんが・・」と母親が言うと、
その彼は言いました。
「高い薬ビンを、取り戻してくれたじゃないですか
それでいいですよ。」
母親は泣き崩れました。
「ありがとうございます。」
その後、
その母娘と黒猫は、
仲良く一緒に暮らしたという事です。
この話が、いつしか町で広まったからか、
その頃から、
「黒猫を飼うと結核が治る。」
という迷信が、
伝えられるようになったといいます。