●黒猫が前を横切ると・・・・・
ある時、
「黒猫が前を横切ると不吉でしょうか?」
という相談をしてきたOLの方がいました。
普通の方なら、
何でそんな事を、占い師に聞きにいったと疑問に思われるかもしれませんね。
でも、
彼女にとっては、
相談料を払ってでも、聞きたかった事なのでしょう。
確かに、
中世のヨーロッパでは、
黒猫は、
暗闇に紛れて人々の目に触れずに動き回る能力を持ち、
魔女の使いだと考える人が多かったようです。
実際に、魔女裁判の記録によれば、
黒猫を飼っている事が、悪魔崇拝である魔女の証拠とされ、
裁判で罰せられ、猫共々焼き殺されたという。
そんな最中のイギリスで、
ある父と息子が夜道をあるいていた時、
目の前の道を、小さな黒い生き物が横切った。
驚いた息子が、その生き物に石を投げつけた。
すると、
石はその黒い生き物に当たったようだった。
父子がその生き物を追っていくと、
その黒い物体は、
ある老女の小屋へと逃げ込んだのだった。
父子は恐る恐る、家の中をのぞいて見た。
すると、そこには、
黒猫と顔を怪我した老女が居たのだ。
翌日、
町の人々の間では、こんな噂がたつようになっていた。
きっと、
あの老女は町を、夜な夜な徘徊する為に黒猫に化けているんだ。
あの家の老女は、魔女に違いない!
しかも、
その後、この父と息子に災難が降りかかったのだ。
この父子は度重なる災難がおきた上に、
最後は崖から落ちて死んだのだった。
やがて、町の人々は、
父子が亡くなったのは、
魔女の化身である黒猫が前を横切るのを見たからだ、
と信じるようになったという。
また、
アイルランドでは、当時流行った伝染病から、
月明かりの下、黒猫が行く手を横切ったら、伝染病で死ぬ。
とも言われるようになった。
またある書物には、
「黒猫はあの世とこの世の境に生きる生物だから、
黒猫が目の前を横切ると、その奥はあの世に繋がっている」
と書かれたものもあります。
特にイタリアでは、黒猫の不吉を信じる人が多く、
黒猫というだけで年間6万匹以上の猫が市民によって殺害されて、
動物愛護団体が立ち上がった経緯があります。
目の前の彼女も、
こうした不吉な話を伝え知って、恐れているようでした。
聞くと、
彼女は黒猫を飼ってはいませんでした。
しかし、
彼女の家の近くに、黒猫を飼っている家があるらしく、
時々、彼女が通勤する時や、
出かける時に、
彼女の前を、その黒猫が横切る時がままあるのだと言うのです。
ある日、
彼女は、友人との待ち合わせに遅刻しそうになり、
家を出たのですが、
その直後に、
彼女が行こうとした道を、黒猫が前に現れ、
彼女の前を横切ったそうです。
彼女は「不吉」だと思い、
遠回りして駅に向かったそうです。
しかし、そのおかげで、待ち合わせに遅刻してしまったという事でした。
もし、
黒猫の事がただの迷信であれば、
そんな迷信に、ビクビクしている自分が嫌で、
はっきりさせたくて、私の所に来たのでした。
私が彼女に説明した、
黒猫の、
彼女も驚いた、その真相とは、
後半は、明日のブログに続く。