●亡くなった子供の気持ち


このお話は、昨日のブログ(ラップ音 Part4)の続きです。

従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-10991572195.html


を先にお読みください。


そしてから下をお読み下さい。
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両親と、長女と長男。


平凡でも幸せで、何不自由も無く暮らしていた4人家族の山田さんの家に、


突然の不幸が襲いました。


母親が買い物に行こうと車を走らせた時、


家の中にいるとばかり思っていた長男を車で轢いてしまったのです。


車を走らせた直後に、「ドン」という音を聞き、


車外に出て見ると、車は長男を轢いていたのです。


残念ながら、


長男は救急車の中で亡くなってしまいました。


ところが、2ヶ月が過ぎた頃から、


家の中で不思議な現象・ラップ音が聞こえ始めたのです。


ドン」   「ドン


微かな音ですが、聞こえる時は、家族3人で聞いた事もあるといいます。


息子が成仏できずに、私を責めている音だと彼女は脅えます。


事故以来、毎日毎日、仏壇に謝り続けている母親。


「どうか私を許してください。ゴメンなさい。ゴメンなさい。」


しかし、ラップ音は止む事は無く、彼女を責めるかのうように鳴り続けるのです。


私は親戚から詳しい話を聞いました。


彼女が聞いたラップ音は、


●ラップ音は、息子さんが亡くなった2ヵ月後に聞こえ出し始める。
●微かな音で、「ドン」という何かにちょっとぶつかった音。
●聞いた人は、両親と娘の3人。
 ある時は、母親だけ、
 ある時は、母親と娘。
 ある時は、母親と父親だけに聞こえた。という。
●ラップ音は、昼間も夜も聞こえる時がある。
●ラップ音は、壁の中とか2階からとかではなく、少し上の空中や天井辺りから聞こえる。






そして私は、


実際にその家に行ってみる事にしたのです。






















住宅地にあるお宅は、


一軒家で、


芝生が広がる平屋だった。





門のベルを鳴らすと、奥さんが出てきてくれた。


「この度は、誠にご愁傷さまでございました。


 心からお悔やみ申し上げます。」






奥さんは、


「わざわざ来て頂き、ありがとうございます。」







その後、


家に上がらせて頂き、仏壇に線香をあげさせてもらい、


合掌した。












私は、ここに来る前、


ある程度の仮説を立てていた。



ちょっと前にも言ったけど、


霊が鳴らすラップ音には、大きく分けて2つある。





死霊が鳴らす音と、


生霊が鳴らす音である。






一般に、


死霊が鳴らすラップ音は、生霊が鳴らすラップ音よりも大きい。



しかし、


今回の彼女がよく聞くラップ音は全て、


毎回、微かな音だという。






奥さんは、ラップ音で息子さんが、私を責めていると言ってはいるが、


これは、


生霊の可能性があるのではないか。









それを確かめたくて、実際に家に来たのであった。











仏壇には、亡くなった息子さんの写真と、


きっと息子さんが生前好きだったと思われる玩具が沢山沢山飾ってあった。



ミニカーや怪獣・ヒーロー物の人形など。



一目で、


息子さんが、ご両親にすごく愛されていたんだ、そう思えた。






意外と、家は明るかった。


平屋のせいか、家全体が1つにまとまった感じで、


色彩的にも明るい屋内であった。





大雑把ではあるが、


霊の気配があまりしない気がする。


霊にもよるが、


霊が居ると、


●手が痺れたり、
●肩が重くなったり、
●頭痛がしたり、
●金縛りになったり、
●手持ちの機械が一時的に壊れたりする。
●悪寒やゾッとする気配がする時があるが、


あくまで私個人の場合ですから、
 上に当てはまる状況だからといって霊がいるとは限りません
。)



あまりそういう感じがしない。


私は、台所と居間で、奥さんに聞いた。




「息子さんが、普段よく居た場所はどこですか?」




「あっ、そこの椅子と、そのソファーの上です。」




「息子さんが亡くなった後、


 その椅子とそのソファーの上からラップ音が聞こえたとか、


 そこに息子さんの気配があったという事はありますか?」





奥さんは少し考えてから、


「いえ、音は少し上の方とか天井の方から聞こえますので・・・」




天井・・・


しかし、この家は平屋だ。



私は質問を変えた。



「では、幼い妹さんは、お兄ちゃんの死後、


 お兄ちゃんを見たとか言った事はありますか?」





「いいえ、無いです。」















私の考えを奥さんに伝えた。




「ラップ音は、多分、生霊が作り出した音だと思います。」


「生霊ですか?」




「はい。」



「生霊とは、生きている人が作り出した念です。


 普通、生霊は、


 誰かをとても怨んでいる時とか、


 誰かをとても愛している時に、その心からの念が音となって表われる事があるんです。」







奥さんは黙って聞いていた。







「でも、今回は、


 生きている誰かが、怨んでいるとかでは無いでしょう。


 事故が身内ですから。


 また、今回のラップ音を考えた時、


 ●聞いた人は、両親と娘の3人。

 ある時は、母親だけ、
 ある時は、母親と娘。
 ある時は、母親と父親だけに聞こえた。



 という事から、


 ラップ音は母親が必ずいる時に聞こえるのです。



つまり、


父親だけの時と、娘さんだけの時には、聞こえない。



この事からも考えて、


この今回の心霊現象であるラップ音の正体は、


意外かもしれませんが、


奥さん、

















貴方の念だと思います。


多分、


貴方が自分を責めてしまう気持ちが強くなっている時に、


ラップ音は鳴ったと思いますよ。





息子さんにすまない、ゴメンなさい。ごめんなさい。というどうしようない気持ちが、


強い念となって、ラップ音となったのです。




行き場の無い怒りや悔やみ。それが強い念となったのです。









奥さんは、半信半疑だったが、








その後、



彼女は、一方的に息子に懺悔する事を止めた。



代わりに、


「はやく成仏してね。来世では幸せになってね。」と前向きな言葉に変えた。






すると、



2週間後くらいしてから、


不思議とラップ音が聞こえなくなったという。










どんな親でも、


自分の過失によって、自分の愛する子供を失った時、


どうしようもなく、自分を責めるだろう。




これは、


私達には想像もつかない、実際に失った人にしか分らない辛さだと思う。






しかし、


私が彼女に言ってあげられる事は、


愛されていた子供が、たとえ親の過失で亡くなったとしても、


殆どの子供は、自分が亡くなった事よりも


泣いている親の事を心配しているという事。






だから、


奥さん、


息子さんの為にも、明るくなって生きてください。



亡くなった子は、


貴方を、


母親を責めたりしませんよ。




ましてや今まで大切に育ててくれた母親を責めたりはしないのですよ



意外と冷静で、明るいんですよ。








「母さん、そんなに泣かないで


 ボクは寿命だったんだよ。


 今までホンとに幸せだったよ。ありがとう。


 だから、元気出してね。


 パパと仲良くね。


 僕の分も妹に、優しくしてあげてね。



 そしてまた、





















 母さんの子として、産まれたいな。」