●ラップ音 Part3
ラップ音が聞こえるという相談者が来る時がある。
大抵は、ラップ音という言い方はしないで、
下の様な感じに、具体的に言ってこられる。
ある日、若い女性がみえた。
「最近、夜になると誰かがセキをしている様な音が聞こえるんです。」
「どんな感じのセキですか?」
「コホッ、コホッ ・・みたいな」
「その音は大きい音ですか? それともかすかに聞こえる感じですか?」
「かすかに聞こえる感じです。」
ラップ音は、
大きく分けると、
2つに分けられる。
●1つは、死霊が出すラップ音。
つまり、亡くなった人が起こす音である。
●もう1つは、生霊が出すラップ音。
つまり、今も生きている人が起こす音である。
あえて区別するなら、
音の大きさである。
私が相談者に
「その音は大きい音ですか? それともかすかに聞こえる感じですか?」と聞いたのは、
死霊が出すラップ音は、音が大きい場合が多い。
例えば、ドアが閉まる音とか、物が落ちる音とか、
多分、そこに4人いたら、その内3人は聞こえたと言う様な音である。
従って、
ボルターガイスト現象も死霊が起こした場合が多い。
人が亡くなって、49日が過ぎまでは、
家で物が落ちたり、音がしたりしやすい
これも亡くなったばりかりの人が起こした場合が多い。
それに比べて、
生霊が出すラップ音は、音が小さい場合が多い。
多分、そこに4人いたら、その内貴方だけもしくは、もう1人が聞こえたと言う様な小さい音である。
もちろん例外はあるが、
ざっと相談者の話を聞く時は、そういう感覚で話を聞き進める事にしている。
再び相談者に聞いた。
「そのセキみたいな音を聞いた時、
怖かったですか、それとも特に怖く無かったですか?
あっセキだなっと思う程度でしたか?」
「特に怖くは無かったです。」と相談者。
●ラップ音を出したのが、死霊でも生霊でも、
関係なく、怖くない音は、悪い霊では無い場合が多い。
死霊というと、怖い感じだが、ようは亡くなった人の霊の事である。
亡くなった人でも貴方に優しかった人であれば、霊になっても貴方に優しい。
だから、死霊と言っても貴方を守ってくれている天使みたいなものだ。
●怖いと感じた場合は、
可能性として、
▲訳がわからなくて怖い。
▲夜だから怖いと感じただけ。もしくは夜自体が怖い。
▲一人だけでいる時だから怖いと感じた。
▲貴方を怨んでいる死霊や生霊。
この内、一番下の可能性だけが、嫌だが、残りの3つはそんなに心配要らないのかしれない。
よくお化け屋敷や、肝試しなどで、幽霊屋敷に行った時などに、
聞こえるラップ音は、
まさに、来た人達に、
「出て行け!」と言ったり、
「安らかに場所を邪魔するな!」と警告する為に起こすラップ音だったりする。
だから聞いた人は、怖いと感じるのである。
そんなラップ音は、言わば警告である。
この時点で、幽霊屋敷探検を中断させ、
止めて帰れば、霊からの攻撃を受ける事も無いかもしれない。
さて、
相談者の話に戻りましょう。、
最近、夜になると誰かがセキしている様な音が聞こえるという。
それは、かすかな音で、怖いと感じる事は無いと言う。
何かが軋む音や、楽器の様な音ではなく、
セキというのは、いかにも人間的な音である。
従って、ざっと推測すると、
それは生霊で、
相談者を思っている親しい人の思いが音になった可能性がある。
「何か、そのセキに聞き覚えはありませんか?
例えば、病気の親族とか、祖母とか祖父とか?」
すると、彼女は、
「そういえば、
青森にいる祖母のセキに似ているかもしれない。」と言う。
彼女は、小さい頃、
ずっとお祖母ちゃん子だったという。
両親が共働きの間、ずっと面倒を見てくれていた祖母。
色んな話をしてくれた祖母。
いつも私の見方だった。
私が拾ってきた猫を両親に反対された時も、
お祖母ちゃんが必死に両親に頼み込んで、飼う事ができた。
大好きなお祖母ちゃん。
今、どうしているんだろう。
東京の大学に来てからもう3年帰っていないという。
私は、
「お祖母ちゃんは今もずっと、
貴方の事を心配しているんだと思いますよ。」
ラップ音になるような生霊の念は、
ふと思った事がラップ音になるようなものでは無い。
通常、毎日思っている、いや、思い続けている事が段々と強い念になり届くのである。
だから、
それがお祖母ちゃんのセキであれば、
きっと、
お祖母ちゃんは毎日のように、彼女の事を心配して思っていたのだろう。
心配する愛情が、ラップ音となり伝わる事があるのである。
その後、
彼女が家に帰ってから、
久々に、青森のお祖母ちゃんに電話したという。
すると、
お祖母ちゃんは、最近具合が悪く入院していて家に居なかったのだ。
話によると、
病院に見舞いに行くと、上の空のように、
自分の事よりも、
東京に行った孫の彼女の事を心配したいたという。
でも、
病気の事は、心配させるから知らせないでくれと。
それを聞いた彼女は、
次の週末を利用して、久々に青森に帰郷すると言う。
弱弱しいセキをしながらも、
自分の病気の事よりも、
昔仲良く暮らした孫を心配している祖母。
「東京に行った佳子は、
元気にしているんだろうか、
淋しくて、泣いているんじゃないか。
何か困っているんじゃないか。
幸せになるんだよ。」