●3つ目のトイレ
このお話は、昨日のブログ(豪邸の怪)の続きです。
従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-10982121529.html )
を先にお読みください。
そしてから下をお読み下さい。
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貿易商を営む、幸田氏という方が相談にみられた。
最近になって急激に商売に陰りが出で来たというのだ。
それも彼が言うには、
息子が東南アジアから帰国してからだという。
息子が持ち帰った家具や絵画や置物によからぬ霊か何かついているのではないかという事だった。
私も、話を聞いた時点では、
もしかしたら、息子さんが持ち帰った物に不浄な霊がついている可能性もあるのかな。
といった事を考えていた。
神奈川県の南東部に、逗子市がある。
三浦半島の付け根に位置する。
その逗子市に、景勝十選にも選ばれた場所がある。
披露山の美しい風景と、富士山や江ノ島が一望できる。
そこが、小坪である。
日本のビバリーヒルズとも称されている高級住宅街の1つだ。
社長の自宅はそこにあった。
白亜の豪邸である。
息子さんが出かけている間に、彼の家具などを見て欲しいという事だった。
さっそく、彼の部屋へ案内される。
彼の部屋は整理整頓されていて綺麗だった。
チャイニーズのアンティーク家具というのも、見てみたが、
品のよい彫漆地の花鳥山水屏風の綺麗な物だった。
中国製らしく美しい深みのある赤が目立つ。
赤は中国人にとって幸運をもたらす色とされ、
縁起の良い色として最も好まれていてる。
だから、中国街では赤色が目立つ。
置物も、龍とカエルの置物だった。
龍は気の象徴とし重宝がられ、縁起物だ。
また、カエルの置物は玄関に置くと金運を招いてくれると中国では重宝されている。
すると、
奥さんが、
「この変な絵は、大丈夫ですか?」と聞いてきた。
「ああこれは、風水花文字と言われるものですよ。
中国の伝統的な郷士芸術で、漢字を絵にするんですよ。
多分、この絵は商売繁盛の4文字を、鳥と花と動物で表現した絵でしょう。
中国ではお祝いの時によくプレゼントされます。
シンガポールは中国圏ですから、
会社に幸運がもたらされるように贈られたのでしょう。」
そう考えると、
息子さんが持ち込んだという家具、置物、絵画には問題なかった。
しかし、
息子さんが、帰国してから急激に商売運が落ちたというならば、
やはり、帰国によって、何かしら変わった事があったのかもしれない。
「何か、息子さんが帰国した頃に、
変わった事はありませんでしたか?」
「特にありません。」と奥さん。
ここまで上がって来るついでに、階段や玄関を見たが、
悪い所は無かった。
「特に悪い所はありませんよ。」と言おうと思ったが、
とりあえず、トイレに行ってから言おうと思った。
「すみません。トイレお借りします。」と奥さんに言った。
すると、奥さんが、
「あっ、そっちのトイレは今使えませんから、こっちのトイレをお使い下さい。」と言う。
2階にもトイレが2つあるのはさすがである。
「あ、はい。ありがとうございます。」
と言ったものの、ちょっと気になったので一応聞いてみた。
「あのう。 そっちのトイレはどうして使えないのですか?
壊れているのですか?」
すると、奥さんは
「ええ、ちょっと。」と言葉を濁した。
直感で、
これは何かあると思い、あえて見せてもらう事にした。
トイレには鍵がかかっていた。
いわゆる、
開かずの間である。
鍵を開けてもらい、ドアを開けると、
「なんと!!」
そのトイレの部屋は、
荷物でいっぱいだったのだ。
訳を聞くと、
息子さんの帰国が急に決まり、
急きょ部屋を空ける事になり、
息子さんにあてがう部屋にあった荷物や
絵画や家具・人形などをトイレに押し込めたという。
トイレには、
縁起物の絵や、人形やぬいぐるみなども押し込められていた。
また、開かずの間を作る事自体もあまり良くは無い。
その後、
トイレに押し込められていた物は、それぞれの部屋に割り振ってちゃんと置いてもらい。
トイレを綺麗に掃除して使えるようにした。
すると、
不思議な事に商売も段々良くなっていったという。
トイレの神様の歌が流行ったが、
一般にトイレは商売と関係する事がよくあるのだ。
だからもし、
貴方も仕事に行き詰ったなと感じたら、
一度トイレを綺麗に掃除すると、
不思議と仕事運が良くなる時がある。