●再生



昨日、テレビで、

美味しいカニの買い方というのを見た。







再生の1つに脱皮というのがある。


カニも脱皮する。






しかし、


カニが脱皮する時、


カニは全エネルギーを使うという。





だから、


脱皮直後のカニは、体力を使い果たし


味もまずいという






つまり、


脱皮していないカニほど美味しいのだそうだ






すると、そこに、


カニ販売のエキスパートが現れた。


では、みなさんに、


脱皮していないカニの見分け方を教えてあげましょうという。







脱皮とは、


背中の甲羅も新しくなる。


つまり、


甲羅がとても綺麗で新しい甲羅ほど脱皮直後のカニであり、味もまずい。という。


しかし、それを知らない主婦は、


綺麗で甲羅が光っているまずいカニを買っていってくれるので助かると言っていた。






また、脱皮直後のカニは、まだ甲羅も柔らかい


だから、甲羅に触って、ブヨブヨしている甲羅はまずい。という。





ちなみに、


販売所のイケスの中で長く飼われているカニは、まずいという。


なぜなら、カニはイケスの中にいる間、エサを食べないカニが多く、


イケスの中に長い間居るカニを買うと、


家で食べてみると、中がスカスカで、


身が半分しか入っていないという事になる場合がある。という。


でも、バスなどで買いに来る、主婦などは、


イケスの中で生きているカニは新鮮で美味しいと思い込み、買って行ってくれる助かると言っていた。






また、ボイルしてあるカニの場合、


甲羅を裏返しした時、


裏が白っぽくなく黒い部分が透けているのは美味しく無いと言う。






さて、


では、どんなカニが美味しいかというと、


カニは長い間、海の中に居ると、


カニの甲羅に色々な物が付き、汚くなる。


その代表が、カニビルという黒い丸い玉の物体。
http://img.blog.osaka-mbl.com/20110220_1882284.jpg


ちなみに、


名前がカニビルといって不気味だが、


人間には害は無いし毒でもなく、


カニの中身には入っていかないというから、見た目はグロテスクだが安全だという。


こんなカニビルとかが多くついているカニほど美味しいというのだ。


なぜなら、


脱皮すると甲羅は新しくなってカニビルなど無くなるからだ。


カニの甲羅が汚れているカニほど、


長い間、甲羅を脱皮していない。


つまり、


栄養はカニの身の中にたっぷり貯め込まれていて、


次の脱皮の時の為に、栄養を沢山備えているからである。









こんな話を聞いていて、


私は小学生の時の事を思い出した。


だから、


ここからが、今日、私がブログにしたかった本当の記事である。










当時、


理科の先生がこんな事を教えてくれた。


生き物には再生という機能があるという。


例えば、人間の爪もどんどん新しいものに生え変わっていく。


それと同じように、


トカゲのしっぽも再生されるという。


トカゲが、猫やネズミや蛇などに捕まった時、


捕まった自分のしっぽを、自ら切って、逃げるという。


動物学上では自切(じせつ)と言う。


やがて時間が経つと、そのしっぽはまた生えて来るという。










しかし、


小学生は残酷な所がある。


クラスにいたガキ大将は、


先生に聞いたトカゲのしっぽの事が、本当かどうかやってみたというのだ。


後ろで、聞き耳を立てていると、


「先生が言ったのはウソだぜ、


 体育館の裏でトカゲがいたんで、しっぽに釘を刺してやったけど、


 ぜんぜん切って逃げたりしないで、


 もう2週間もあのままだぜ!!!」


と、そんな事を言っていたのだ。







私は、幼な心にも、可哀想だと思い、


すぐに、体育館の裏に行ってみた。







すると、


ガキ大将が言っていた通り、


板にトカゲが打ち付けられいた。






すぐに釘を抜いてやり助けてやったが、


どうやら、トカゲも再生できる場所が胴にある程度近くなると、自分でも切れなくなるらしい。


そう思った。








当時、


理科ではカエルの解剖とかもあったが、


私は、可哀想で見る事もできなかったのを思い出す。










最後に、


このトカゲの話には、裏話がある。


















体育館の裏にトカゲを見に行った時、


正直、2週間も生きていないだろと思って、見に行ったのだった。








しかし、


トカゲは生きていたのだ。


私が、一瞬、見た時、


釘で刺されたトカゲを、他のトカゲが食べに来ていると思った。


そこには、トカゲが2匹居たのだ。





しかし、


そうではなかった。








私が近づくと、側にいた少し小さい一匹のトカゲが逃げた。





釘に刺さっていたトカゲは、意外と元気そうだった。


私が釘を外してやると、下に落ちたあと逃げていったのだが、




どこに居たのか、さっきの小さいトカゲが出てきて、


後を追うようにして二匹で草むらの中に逃げていった。








ここからは、私の勝手な憶測だが、




側にいた少し小さいトカゲは、


恋人だったのかもしれない。





きっと、


彼が捕まってから2週間、ずっと、彼にエサを運んでいたんだ。


そして、アリとか他の生き物から守っていたのかもしれない






やせている方は、


雨の日も、


熱い日も、


自分の食事よりも、彼の為にエサを運んでいたのかもしれない。





私が近づいた時、


きっと覚悟したのだろう。




「もうオレはだめだ。


 お前だけは、逃げろ


 今まで、ありがとな。」って、







ふたりで、草むらに逃げ込んだ時、


寄り添って逃げる


恋人達のように見えた。




生きろよ