●貧しい村
このお話は、昨日のブログ(恐怖!!開かずの勝手口)の続きです。
従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-10952857402.html )
を先にお読みください。
そしてから下をお読み下さい。
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占いをしていると、時々怖い話が持ち込まれる事がある。
ある家族が千葉に新築の家を建てた。
念願の庭付き2階建ての家だ。
おかしな現象は、引越し当日から起きた。
引越し業者が、冷蔵庫を家に運び入れる時だった。
冷蔵庫を運び入れるふたりは、冷蔵庫をやや持ち上げるかたちになった。
冷蔵庫が台所の床に少し乗った時だった。
「ああ!!」
外で冷蔵庫を持ち上げていた一人が、階段を踏み外して転んだのだ!!。
足の上に冷蔵庫が落ち、スネを打撲して働けなくなった。
他にも、台所用品を勝手口から運び入れていた女性従業員が、
ちょうど4つ目の荷物を運び入れようとした時である。
足の上げが足りなかったのか、つまづいて荷物もろとも床にひどく打ちつけた。
持っていた電子レンジの角に顔ぶつけて、額から血が出たという。
また、その後、こんな事もあった。
引越してから、ちょうど勝手口を使って4回目の時だったという。
家でパーティがあり、その日はゴミが沢山あった。
何回かゴミを出し、最後にビール瓶を外に出し終えて、家に入ろうとした瞬間、
階段を踏み外して、仰向けに転んで腰を打ってしまったのだ。
その後、ご主人も
車を洗うのも、引越してから4回目の時、
今日もご主人は普通に勝手口を開けて、台所からホースをつないで使っていた。
ご主人は車を洗い終えると台所でホースを外そうとした時、ふと、
今日は熱いからなぁ。庭にも水をやるか、
そういって、もう一度ホースをつなぎ、勝手口を降りた。
その瞬間、
階段から足を踏み外して足を捻挫したのだ。
それ以来、その家の勝手口は、
開かずの勝手口となっていて、怖くて誰も勝手口を開ける事は無いという。
そういう相談だった。
勝手口は北向きにあり、
勝手口を開けると、遠くに川が見え、
もっと遠くに墓場が見えるいう。
相談者は、そのお墓と川が
何かしら影響しているのではないかと心配していた。
翌日、
私は友人の渡河と、現場の家に向かっていた。
渡河は、
こういう不思議な話と映画と安くて美味い店には目がない男だ。
車の中で、彼に一応の荒筋を話すと、
「かや、その不吉な怪我が4回目に起きるっていうのは、
何か嫌な感じがするよねぇ。」と言ってきた。
私は、「嫌、4回目はあまり気にして無いよ。」
「何でよ!!
みんな4回目に怪我するって、不吉じゃないかい?」
「嫌、多分、偶然だと思うよ。」
「なんで?」
「確かに4という数字は、不吉と感じる人は多い。
だから、
4回目というのが重なると何かあるんじゃないかと思うだろう。
でも、よく考えてみてくれよ。
引越屋の女性が怪我したのが勝手口から4回目に持ち込んだ時、怪我したっていうけど、
誰がそんな事、数えていたんだい?
アバウト過ぎないか。もしかしたら、5回目かもしれない。
それに、
何よりも、最初に起きたのは冷蔵庫の落下だ。
しかし、冷蔵庫の落下は、4回とは何の関係も無い。
つまり、
その後に起きた4回目というのが重なったというだけで
依頼者は4回目が不吉と結び付けていると思うんだよね。」
「なるほど、そうだね。」
「それよりも、
怪我する時と怪我しなかった時があるのが気になるよね。
どこに違いがあったのだろう?」
そんな会話をしている間に、問題の家の前に着いた。
結構、町から離れた住宅地だった。
東京と違って、千葉にはまだまだ山林が多い。
来る途中にも、
農業地帯や山林など緑が満喫できる風景が広がっていた。
さて、
2階建ての家は、ごく普通の2階建てというか、
大きくもなく小さくも無く、壁は白で、
まだ新築という空気があった。
家のベルを鳴らすと、奥さんが出てきた。
ご主人は仕事で、お子さんは学校へ行っていて留守だった。
居間に通されると、お祖母さんが挨拶に出てきた。
「この度は、わざわざありがとうございます。
勝手口も使わなければ、何も問題無いんですが、
どうも1ヶ所嫌な所が家にあるとなると、
なんとなく普段一人でいると気持ち悪いんですよ。」と語った。
「そうですね。私でもそう思いますよ。
では、さっそく見てみましょう。」
私達は、台所に案内された。
台所は、前面に横に広い窓があり、
食堂兼リビングへと続いていた。
明るい台所である。
床はフローリングで床下収納があり、
その先に問題の勝手口があった。
勝手口の上半分は、曇りガラスになっている。
極普通の勝手口だった。
私はその開かずの勝手口を開けようとした。
しかし、何か気がすすまない。
不吉な事が起こると聞いていると、
さすがの私も尻込みする。
勝手口を開けるのをちゅうちょしていた。
5分位、そうやって勝手口を眺めていたが、
特に嫌な感じはしない。
しかし、私は勝手口を開けなかった。
「開かずの部屋」と違って良いところは、
勝手口は開けなくても、外に回れば、ドアの向こうが分るという点である。
私は、「とりあえず、外から見てみましょう」と言って、
玄関に戻ってから靴を履き、外に出た。
外に出ると、遠くに墓地が見える。
山の斜面で出来ている墓で
そんなに整備されている墓地ではなさそうだった。
渡河が、「墓地が見えているのが影響しているのかな?」と言う。
私は、「嫌、この辺の住宅だったら、みんなあの墓も川も見えるはずだよ。
しかし、
開かずの勝手口という問題はこの家だけ。
つまり、
墓や川とは関係のない、何かこの家だけに原因があるはずだよ。」
そう言いながら、
私達は、勝手口の外側に近づいた時だった。
私の目前に、勝手口の階段が!!
「こ、これは!」
私は勝手口の外階段を見て驚いた!!
やはり、
現場を見てみないと分らないものである。
刑事の世界には「現場百回」という、ことわざがある。
それだけ現場を見る事は大切だと、さとしているのである。
この時ほど、そう思った事はない。
普通、
勝手口の階段と言えば、コンクリートの階段だ。
私も相談者から話を聞いていた時は、そう思っていた。
しかし、
この家の勝手口の外階段は、違うのだ!
その階段は、
大きな石を組み合わせて、
それをコンクリートで固めたものだったのだ。
写真で説明すると下記の様な感じでしょうか。(勝手口は2段ですが)
http://photozou.jp/photo/photo_only/150060/20041582?size=450
勝手口から庭までの通路は、
普通、全部コンクリートになっているのが、
ここの家は、飛び石となっており、庭の延長みたいな形になっている。
それに合わせて勝手口の階段も、石段風にしたのだろう。
シャレているが、
石を沢山使うと、こういう問題も時々起こる。
つまり、
全ての不吉な出来事の元凶は、この勝手口の階段にあったのだ。
すぐにそう感じた。
そう思うと、今までの全ての出来事のが
ある1つの事を指し示していた。
私は念の為に、奥さんに聞いた。
「引越しの時、冷蔵庫で怪我をした人は、
怪我した時、どこに居ましたか?」
すると奥さんは、
「確か、庭側の方を持っていたので、こっちです。」
冷蔵庫を運んで怪我した人は、庭側を持っていた。
それで全てが、一致した。
私は、奥さんとお祖母ちゃんを、勝手口の前に呼んだ。
「これからお話する事は、
信じられない事かもしれません。
勝手口で起こった数々の事故の原因は、
この勝手口の外階段にあったのです。」
ふたりは、不思議そうに、勝手口の2段の階段を眺めた。
「実は、その階段に使われている石の1つが、
多分、墓石です。」
「えっ、」とお祖母ちゃん。
「そう、それも庭側の黒っぽい石が、問題の墓石でしょう。
だから、冷蔵庫の事故の時も、庭側を持った人のみが黒い石を踏み、怪我をし、
貴方も、普通のゴミを出す時は怪我しなかったけど、
庭側にビール瓶を置きにいった時だけ怪我をし、
ご主人も普通に車を洗う時は怪我しなかったけど、
庭に水をやりにいった時は、黒い石を踏み、怪我したのです。」
その後、
勝手口の階段は取り除かれ、
普通のコンクリートの階段に作り直された。
私のアドバイスで、
問題の黒い石は、山の墓地近くに建ててあげ、水と線香と花を添えて、
「ごめんなさい。貴方のお墓とは知りませんでした。
どうか成仏して早く生まれ変わってください。」
そう供養してあげたという。
今では、勝手口もごく普通に使われているという。
帰路の車内で、渡河が言った。
「あんな石が墓石だったとはねぇ」
「そうだね。」
昔あの辺は、貧しい村だったんだろう。
遠くに見える墓地もそんなに整備されている様な墓地ではなかった。
例えば、
そんな貧しい家庭で、息子が亡くなっても、
お墓を建ててあげるお金も、墓石も買えない。
親は、息子の為にせめて墓石になるような石を探した。
山や川、土手などを必死で探し回り、やっとそれらしき石を探し出し、
息子の墓石とした。
しかし、粗末な墓は親の次の代になるとやがて忘れ去られ、
また、ちゃんとした土地に埋めていないので、
川の洪水や山崩れなどにより、いつしか墓も石も流されてしまう。
そして、何十年後かに、
回りまわってその石が誰かに拾われ、庭石として使われた。
しかも、悪い事に、
使われた場所が、階段として足蹴にされる所だった。
そんな大切な息子の墓が、
足蹴にされるのが許せなかったのかもしれないね。
PS.
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