恐怖!!開かずの勝手口



このお話は、もうかれこれ15年前のお話である。





占いをしていると、



中には怖い話も、持ち込まれる事がある。






よく怖い話の代表に、


開かずの部屋というのがある。



この部屋を決して開けてはいけません。という部屋があり、


マンガの主人公が夜寝ていると、


その部屋から声がするので、


気になって開けてしまう。



すると、そこには・・・・・


という展開である。












私の所に持ち込まれたのは、


ちょっと違った。



それは、



開かずの勝手口






一瞬、なんだろうと思った。




勝手口とは、


主婦がゴミ出しなどの時、


台所から表に出る出口の事である。



つまり、


勝手口を開けると、


そこは外であり、部屋ではない。



どこが恐怖なのだろうか?


















話は、


当時、その家に引越した時に戻る。













ある家族が千葉に新築の家を建てた。





4人家族である。






夫婦と娘と祖母で、


みんな新しい家への引越しを楽しみにしていた。









念願の庭付き2階建ての家だ。








娘が「今度はペット飼っていい?」


「いいよ。どんな犬がいいんだ?」



「プードル!!」



そんな楽しい会話が、家族の嬉しさを表していた。







おかしな現象は、引越し当日から起きた。






それは、



引越し業者に荷物を家に運び入れてもらっている時である。





冷蔵庫を家に運び入れる時だった。






業者の人が、



「冷蔵庫は勝手口から運び入れるぞ。」と言って、


二人がかりで冷蔵庫を車から降ろし、


勝手口の前までへ持ってきた。





もう一人が家の中から、


勝手口のドアを開けて、受け取る用意をしている。




勝手口は地面よりやや高くなっていて、2段ほど階段があり、



外から冷蔵庫を運び入れるふたりは、


冷蔵庫をやや持ち上げるかたちになった。



冷蔵庫が台所の床に少し乗った時だった。





「ああ!!」



外で冷蔵庫を持ち上げていた一人が、


階段を踏み外して転んだのだ!!。



冷蔵庫はバランスを崩し、その男性の上に落ちた。




なんとか顔に落ちてくる冷蔵庫は手で受け止めたが、


足の上に冷蔵庫が落ち、スネを打撲して働けなくなった。





それだけなら偶然と思える出来事だが、


他にも、


台所用品を勝手口から運び入れていた女性従業員が、



ちょうど4つ目の荷物を運び入れようとした時である。





勝手口の階段を2段上り、最後台所の床に上がる時、



足の上げが足りなかったのか、つまづいて荷物もろとも床にひどく打ちつけた。




持っていた電子レンジの角に顔ぶつけて、額から血が出たという。










また、その後、


こんな事もあった。





引越してから、何回か奥さんは、


台所のゴミを勝手口を開けて、外にある大きなポリバケツに入れるのだが、


ちょうど勝手口を使って4回目の時だったという。



家でパーティがあり、その日はゴミが沢山あった。




何回かゴミを出し、


最後にビール瓶を外に出し終えて、家に入ろうとした瞬間、





階段を踏み外したのだ。





奥さんは、仰向けに転んで腰を打ってしまった。


何日か入院したという。





引越し業者が怪我してからそう日にちが経っていなかったので、


家族は何か嫌な感じがしたという。








しかし、


ご主人は迷信や幽霊など信じない人だったので、


そんな事は偶然だろうと言っていた。








その後、


奥さんは勝手口を使うのは何となく気がすすまなくなり、


ゴミ出しも、わざわざ玄関を回って外のポリバケツに入れ行った。






ご主人は、


「何のために勝手口があるんだ!」というだけだった。



そんなご主人も週末には、車を洗う時に、


勝手口を使った。



台所の蛇口からホースで水をもらう為だった。




しかし、


不思議な事に、


ご主人が水を使う時に限って何事も起こらなかった。









「ほらな、何でもないだろう。」






そんな週末が3回続いた。










そして、


車を洗うのも、引越してから4回目がやってきた。




今日もご主人は普通に勝手口を開けて、台所からホースをつないで使っていた。





熱い晴天の日だった。遠くには墓が見える。






ご主人は車を洗い終えると台所でホースを外そうとした時、ふと、



まてよ、ついでだ。



今日は熱いからなぁ。庭にも水をやるか、



そういって、もう一度ホースをつなぎ、勝手口を降りた。




その瞬間、



階段から足を踏み外して足を捻挫したのだ。









それ以来、


その家の勝手口は、



開かずの勝手口となっている。





今では、怖くて誰も勝手口を開ける事は無いという。





そういう話だった。






勝手口は北向きにあり、


勝手口を開けると、遠くにが見え、


もっと遠くに墓場が見えるいう。





相談者は、そのお墓と川


何かしら影響しているのではないかと心配していた。








当時の私は、


怖いもの見たさというか、


不思議な現象に興味があったので、


そんな話を聞くと、すぐ見に行きたくなった。


今から考えると少し無鉄砲である。








「いいでしょう。明日お伺いします。」そう言って引き受けたのだった。






やがて、


「開かずの勝手口」


恐怖の正体が明らかになる。





後半は、明日のブログに続く。