●質入




ある女性が占いにきた。


占いというより相談だった。









見た目、すごくハデである。


高級そうな服やバックをで着飾っていた。





メインの相談は下記のものだった。




「亡くなった父の形見を、質入したのだけど、大丈夫かという事だった。」




「どんな形見ですか?」




すると、



彼女は持ってきたバッグの中から、


宝石箱みたいな物を取り出して見せてくれた。



「ダイヤの指輪ですね。」


「はい。


 1カラットあります」





彼女の父親は以前会社を経営していて、


かなり裕福な家庭で育ったそうだが、


死後、遺産相続したあと会社は人手に渡ったという。



その後の事情は話してもらえなかったが、


とにかく一時的にお金が必要ということで、


見せてもらったダイヤの指輪を質入したいとの事。



一時的かもしれないが、


万が一の場合、


質流れと言って、


期日までに借りたお金を返せないと、


借りたお金の代わりとして質に入れた父の形見の指輪が取り戻せなくなるのである。


そうなってしまうと、バチが当たらないかという相談だった。






一般的に言って、石には魂が入りやすい。


それが形見とあれば、よけい魂が入っている場合が多いと思われる。



そんな形見を付けていると、亡き父親に守ってもらえる。


大切な指輪やブローチは普段していると、


無くしてしまう危険もある。


しかし、


パーティなどで、たまに使ってあげる方が良い。




だから、


今回のケースのように、


売ってしまう場合や、売る事になるかもしれない質入する場合は、


亡き父親も少し悲しくなるでしょう。







私は彼女に言いました。


亡きお父様の形見であれば、亡きお父様の魂が入っていて守ってくれる場合があります。


出来る限り、他の方法で金策を考えてみてはどうですか。




それに、


宝石を質入する場合、買った時の10分の1。


売却なら10分の1.5 程度になってしまうと聞いていますよ。



私の知り合いが70万円で買ったダイヤの指輪を質屋に持っていったら、5万円って言われましたよ。




すると、


彼女は、


「多分その方がもっていたのは、ブラウンダイヤモンドだったと思います。


 私のを見てください。」


正直、ただのダイヤモンドにしか見えなかった。




彼女は言う。


「カラーダイヤの中では、ブラウンダイヤモンドは安いんです。


 私のはピンクダイヤモンドなんです。」


彼女の説明では、オレンジやピンクダイヤモンドはとても高いらしく、


オレンジは通常の4倍、ピンクは通常の8倍はするという。



まぁこの辺は聞いてても、チンプンカンプンだ。








結局、


父の形見であるダイヤの指輪を質入する以外には無いということだった。


私が最終的に、彼女にアドバイスしたのは、








仏壇にお水、線香をあげて、


誠実にお父様にお願いしてください。



3日間、こう言ってお願いしてみてください。




「お父様、今お金に困っています。
 
 どうか私を助けてください。


 形見の指輪を質屋に売らせてください。お願いします。」と。





もちろん、出来るなら形見は手放さない方が良いが、


どうしてもという場合、


誠実に仏壇やお墓の父親に、お願いする事である。


親であれば、ちゃんと心を込めてお願いすれば、許してくれる。






もし、


そこに、生きてお父様がいたのなら、


きっと、こう言うだろう。








「売って、お前の助けになるのなら、そうしなさい。


 いいんだよ。」って。