●滞在先で出た!!




私の個人の連絡先を知っている知人が、


真夜中に、突然電話をかけてきた。







夜中の2時過ぎだった






リーン。 リーン。



私は寝ぼけて電話を取った。



「はい。かやです。」




リーン。 リーン。



まだ電話は鳴っている。



「あれっ?」



よく見ると、私は懐中電灯を右手に持って話しかけていた。




リーン。 リーン。




私は、本当の電話を取ると、





「はい。 はい。


 僕、ドラエモン!」






真夜中にかかって来た電話には、そう出て無視することにしている。








「もしもし、かやさんでしょ、


 かやさんですよね。」





ドラエモンです。」






「ドラエモンのかやさんですよねぇ!!」






ん。出来るなコイツ。




「どなた様でしょうか?」



「先日、お会いした渡河先輩の後輩の平柳です。」





「ああ、平柳さん、


 どうしました?」









今日のブログは、ここから怖いので



怖がりな人は、ここから先を絶対見ないようにお願いします。


怖がりな人は、ここから下は見ない事!!
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「今、ホテルに泊まっているんですけど、


 どうやらここ!!


 幽霊がいるみたいなんです。


 助けて下さい。」







「平柳さん、落ち着いて状況を教えてください。」




「このホテル、入る時からなんか気持ち悪かったんです。


 そしたら案の定ですよ。」





「真夜中に誰かが私の部屋のドア


 ドンドン。と、叩いたんです。


 始めは、こんな真夜中にと思って、


 相手をしなかったんですが、


 しばらくすると、ガラスがカタカタ揺れて、


 またドンドンとドアを叩く音がしたんです。


 それで、「どなたですか?」と声をかけたんですが、


 返事がまったく無いんです。」



「それは、人が普通に叩く音でしたか?」


「はい。多分。」


「それでどうなりましたか?」


「5分位すると、またドンドンって部屋のドアを叩くのです。


 それで、誰かイタズラしてるんじゃないかと思って、


 ドアについている覗き穴から見てみたんです。


 そしたら、


 廊下だけで、誰もいないんです。


 もう怖くなって、


 かやさんに電話したんです。」



私は内心、真夜中に御指名ありがとうございます。






「すると、ドアは開けて無いんですよね。」



「はい。開けてません。」


「ドアを開けなかったのは正解です。」


「ああ、よかった。」


慌てて電話してくる相手に対して、


「貴方のとった行動は正しかった。」とか


「それは正解です。」と言ってあげると、


相手は落ち着く場合が多い。




「私は、どうしたらいいですか?


 助けてください。」



年に1度はこういう電話に夜中起こされる。


でも、電話して来る人は必死なのだ。




「平柳さん、落ち着いてください。


 では、これから私が言う通りにしてください。いいですね。」



「はい。もちろんです。」



「では、まず、


 トイレの電気と、トイレ前の廊下の電気を朝まで点けっぱなしにしてください。」




「トイレの電気ですね。」


「廊下の電気が無ければ、トイレの電気を点けたら、トイレのドアを開けておきます。」



「はい、点けました。」


「コップはありますか?」


「あります。あります。」



「では、コップに一杯水を入れて、机の上に置いて、


 合掌しながら、「どうか成仏してください。」と3回言ってください。」




「はい。しました。」


「あと、念の為に部屋に鏡があったら、毛布かなにかかけて隠してください。」


「はい。」



「紙と筆記用具ありますか?」


「あります。」


「では、その紙に、これから言う言葉を書いてください。」


「なんですか?」





■南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)

もしくは、

■南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)


と紙に書いてください。



そういう紙を10枚作ってください。



平柳君は、その紙を足の方に2枚、枕の両側に1枚づつ、


体の横に1枚づつ、体の下に1枚、体の上に2枚、ベッドの下に1枚置いてもらった。





最後に、


もし、実際に幽霊が出たら、


その幽霊に向かって、合掌しながら、


■南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)

もしくは、

■南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)


と幽霊が消えるまで唱えるように言った。




その後、平柳君は、


何事も無く、無事過ごせたようだった。



私はその後、なかなか寝付けなかったが


平柳君はぐっすり寝れたと、


翌日の早朝、お礼の電話が来て、また私は起こされた。





翌日フロントに言って、部屋を代えてもらったという。




まぁ、一応何事も無くてよかった。



でも、


たいてい、こんな場合、


料金はもらえない。


夜中に起こされたあげく、タダ働きなのが常だ。


おまけに眠れなかった。





「今度電話かかって着たら、


 僕、ドラエモンで押し通そう。」


といつも思うのであるが、負けるのが常なのだ。