●いじめ
このお話は、昨日のブログ(万引き)の続きです。
従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-10927618095.html )
を先にお読みください。
そしてから下をお読み下さい。
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占いに来た婦人の娘が、
万引きをして困っているという相談をうけた。
話を聞いてみると、
娘さんは、どうして万引きしてしまうのか分らないという。
私は一度、会ってみましょうと言った。
なぜなら、
その話を聞いて、
2点だけ気になった事があった。
それは、
■どうして自分が、万引きしたのか分らないといっている事。
そしてもう1点は、
■万引きするなら自分が欲しい物を盗むのが普通だ。
女の子がボールペン1本を盗むだろうか。
ということが気になったからだ。
1週間後、
少女は母親に連れられてやってきた。
やはり、
自分に何が起こっているのか気になっていたのだろう。
入ってきた彼女は、
下を向いたままだった。
第一印象は、
根っからの悪い子では無いという事である。
二人に椅子に座ってもらうと、
万引きした物を見せてもらった。
■ボールペン
■乾電池
■棒状の消しゴム
■印鑑
(ボールペンは捕まった時の物と同じ物を買ってきてもらった)
どれを見ても女の子が万引きするような物には思えなかった。
私は、まず彼女に気になっていた事を聞いた。
「なぜ、ボールペンを盗んだのですか?」
しかし、
彼女は、何を聞かれても、
「分りません」と答えるだけだった。
父親に答えた時と同じである。
そこで、
私は質問を変えた。
「過去に
万引きに関係して亡くなった人を
知りませんか?」
すると、彼女は「はっ」として、
急に黙り込んでしまった。
今度は「分りません」とか
「知りません」とも言わなかった。
正直である。
明らかに何か心当たりがあるようだった。
しかし、
彼女は母親の前では、はなし辛そうだった。
そこで、
しばらくの間、
母親にヘッドホンをしててもらう事にした。
時々使う手である。
「もし、心当たりがあるなら、話してくれないかな。
もしかしたら、話す事が、亡くなった人の為になる事かもしれないし、
貴方の本当の気持ちを伝える事ができると思うよ。
きっと、今からでも遅く無い。そう思うよ。」
すると、
少しずつ彼女は語り始めてくれた。
そこには、
母親の知らない
学校の世界があった。
彼女が話してくれた内容を要約するとこうだった。
彼女は中学生の時、
A子ちゃんという子と仲良しだった。
二人はそのまま地元の同じ高校に進んだ。
しかし、
その高校で不良女子グループに目をつけられて、
いじめを受ける事になってしまった。
始めは小遣いを提供したり、
使いっぱしりなどをさせられていたが、
A子ちゃんの方が元気が良く、反抗的だったからかもしれないが、
ある日、
グループはA子ちゃんに、万引きする事を強要したのだった。
「あの店で口紅を万引きして来い!」
嫌がるA子ちゃんを助けたいという気持ちもあったが、
下手に助けると、
今度は自分が何をされるか分らないという恐怖感から、
彼女は店外での見張り役を断る事ができなかったという。
A子ちゃんは口紅を取ると一目散に外に駆け出したという。
気がついた店員がA子ちゃんを追って、外に。
しかし、
その時、悲劇が起きた。
道をかけって渡ろうとしたA子ちゃんが車にひかれたのである。
事件はただの交通事故死という事になっているが、
実際はそんな事情が隠れていたのだった。
彼女は今でも、
A子ちゃんが亡くなる時、
自分の方を見ていたのを、忘れられないという。
きっと、
助けられなかった弱い私を責めていると・・・・・・
話し終えた彼女は、
「A子ちゃん、ごめんね。」と言って泣いた。
きっと、
彼女の小さな心の中に仕舞うには、
大きすぎる出来事だったに違いない。
そんな話を聞いてから、
改めて、彼女が万引きした物を見ると、
■ボールペン
■乾電池
■棒状の消しゴム
■印鑑
ボールペンは、長さが短い物で、やや太く、
棒状の消しゴムや乾電池や印鑑にしても、
パッと見、ある物を連想させた。
その物とは、
口紅だ。
亡くなったA子ちゃんが、万引きしようとしていた物だった。
もし、薬局にでもいたのなら、きっと口紅を万引きしていただろう。
ちょっと考えると、
彼女ではなく、
主犯格の少女に霊障が行ってもいいはずと思える。
しかし、
霊障が彼女にいったのは、
それなりに意味があったのかもしれないとも思った。
どんな理由かは分らないが、
A子ちゃんは、他の誰よりも
昔仲の良かった彼女にある意味固執したのだろう。
自分の無念を、
わかって欲しかったのかもしれないし、
間違った道に、進みそうな彼女への警鐘かもしれないし、
その後一度も墓参りしてくれない友への訴えかもしれない。
その後、
彼女は毎日A子ちゃんの墓参りをしたという。
私は49日間のお墓参り中、お水と花を欠かさない事と、
亡くなった月命日の日には、
A子ちゃんが好きだったケーキを供えてあげるように言った。
よく中学時代に、二人で食べに行ったという。
そして、
お線香をあげて、
お線香が半分以上燃えるまで、
帰らないで、色々とA子ちゃんに話かけてあげるようにアドバイスした。
今では、
万引きしたいという気持ちは、おきなくなったという。
霊障を起こした霊が、
その後、供養してあげた事により、
逆に守護霊と変わる事がある。
いつの日か、
二人は、また
仲良かった頃に戻るかもしれない。