●チューリップの秘密
チューリップには歌があります。
幼稚園などで習った人は多いと思います。
「咲いた、咲いた、チューリップの花が、
並んだぁ 並んだぁ 赤 、白、 黄色。
どの花見てもきれいだなぁ。」
花壇に咲いている、色とりどりのチューリップの花を見て歌ったものの様ですね。
しかし、
実際は、
そんな花も食料も十分にない、
1930年の世界が戦争の渦の中に飲み込まれてゆく時代の時に作られた歌です。
そう、
チューリップは花ではなく、
一人一人の人間を表して歌った歌だったのです。
人間それぞれ、良い所も悪い所もあります。
強い人もいれば、弱い人もいます。
どんな人も、
よく見れば、
美しい所があり、
良い所があり、
必ず人間的に素敵な所があるはずですよ。
というメッセージが込められていたのです。
のちにそう作者が明かしています。
やがて、
このチューリップの歌は、その理由を知ってか知らぬか、
戦後の国民の心を癒し、人気となりました。
日本教育音楽協会の貴重な歌となり、
そして、子供に推奨される歌となったのです。
霊的に言わせてもらうと、
玄関にチューリップを飾ると、
その人に気品が出てきて、
家庭内が平和になりやすいと言われています。
チューリップの花びらは王冠を現し、
それを見る度に気品が出てくるというのです。
最後に、こんなお話を。
ある豪邸に住んでいた少女が恋をしました。
近くの小さい花屋で働いている誠実な少年でした。
働いているといっても、オーナーではありません。
ただの雇われです。
でも、
2人は出会った時から何かを感じるものがあり、
小さな短時間のデートを重ねるようになりました。
ある時、少年は、
少女に、少ないお小遣いの中から、
ピンクのチューリップを買ってプレゼントしました。
少年は、病身の母を支えていたので、
お給料のほとんどが治療代と食費に消えていたのです。
だから、
少女にプレゼントされたのは、
たった1本のピンクのチューリップだけでした。
しかし、
たった1本でも立派なプレゼントになるのもチューリップの良い所です。
それはさすが王冠と評されるほどの気品の花でした。
少女はたった1本でも、とても喜びました。
「どうもありがとう。大切にします。」
でも、
家に帰ると、父親にそれが見つかり、
捨ててしまわれました。
「買うんなら、たった1本など買わずに、
もっと豪華に沢山買いなさい。うちがケチっぽく見られるだろ!」
ある時、
父親が貿易のお仕事で海外に行く事になりました。
2人は、ピクニックに行きました。
少女はお金の無い彼の為に、お弁当を作ってきました。
「ありがとう。とっても美味しいよ。」
少年は半分だけ食べて、
半分を母親に持って帰りました。
少女もそれを知っていて沢山持ってきたのです。
それに比べて少年は、また1本のチューリップしかあげられません。
それはたった1本の赤いチューリップでした。
「ううん。
とても嬉しい。
ありがとう。」
今度は、お父さんに見つからないように、
少女は自分の部屋に持って行き、机の上に飾りました。
やがて、2人に別れの時がやってきます。
彼の母親の具合が悪くなり、
気候の良い土地に移り住んだ方が良いと医者に言われました。
言葉は良いのですが、
実際はホスピス同様の所に行くしかないと医者にサジを投げられたのです。
高い薬が買えない少年にはどうしようもありませんでした。
そんな時、
少年は当時はとても高かった花、
1本の紫のチューリップを贈りました。
少年は貧乏でしたが、
少女にお金を借りる事はありませんでしたし、
貧乏だからと卑屈になったりもしませんでした。
「ありがとう。紫のチューリップって珍しいね。」
「うん。」
しかし、少女は、
家の前で、偶然父親に見つかってしまいました。
「そのチューリップはどうした?」
「拾ったの」
と少女はとっさにウソをつきました。
父親は、
「かしなさい、ケガワラシイ」
そう言って、そのチューリップを取り上げると、
折って捨ててしまいました。
それだけではありません。
少女を当分の間、外出禁止にしたのです。
父親は娘が、貧乏少年と度々会っていた報告を受けて知っていました。
少女は、外出禁止を解かれると、
すぐにお父さんの目を盗んで、
彼が働く花屋へと向かいました。
ところが、
花屋では、彼の代わりに他の人が働いていました。
なんでも、2週間前から、急に大口の客からクレームが相次ぎ、
クビにしたというのです。
自宅にも居ませんでした。
家賃を値上げしたら出ていったとのことでした。
「なんで家賃を急に値上げしたのですか?」
しかし、
大家は答えてくれませんでした。
彼女は、家に帰ると悲しくなり泣いてしまいした。
どのくらい経ったことでしょう。
彼女は、何を思ったか急に辞典を開き、
何かを必死に調べ始めました。
そこには、
花言葉が記されていました。
最初に、彼が私にくれた花は、
ピンクのチューリップはだったわ。
その花言葉は、愛の芽生え。
そして、
ピクニックの時にくれた
赤いチューリップの花言葉は、
「愛の告白。」
そして、最後にくれた
紫色のチューリップの花言葉を見て泣いてしまいました。
そこに書いてあった、
紫色のチューリップの花言葉とは、
「結婚して下さい。」
永遠の愛情を示す。と書かれていました。
貧乏だった彼の
精一杯の気持ちの伝え方だったのでしょう。
PS.
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