●繰り返しの逃走。




このお話は、昨日のブログ(命が狙われる)の続きです。

従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-10893005062.html


を先にお読みください。

そしてから下をお読み下さい。
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私は、ある食品会社の社長の占いをする事になった。


しかし、その条件は異例だった。


車の中での鑑定だ。


鑑定料が倍というのにつられてしまって、


乗ってから後悔することとなってしまった。


2台の怪しい車に追われる身となってしまったのだ。


社長にはボディーガードはいないものの、


プロライセンスを持つ運転手が雇われていた。


社長は私に、


これから金持ちの車のまきかたを見せてやろうと言う。



















しかし、


スピードが出せない都内では


そんなに車は飛ばせない




2台の追手をまくのは、不可能ではないだろうか。






もし相手に捕まって、


私は、ただ車の中で占いをしてただけですって言って、


信じてくれるだろうか。


冗談言ってんじゃねぇよって、ぶたれそうだなぁ。


こりゃ、まずい状況だぁ。


非常に、まずいぞぉ。







そんな私の不安をよそに、


社長と運転手は余裕だった。


まるでいつもやっている事のように落ち着いている。








大通りを突っ走ると、


やがて、



上空に、




なにやら道路が見えてきた。












「こ、これは!」






















「首都高だ!!」









高速道路に乗るのか?





たしかに、首都高(首都高速道路)は、



追い越ししにくい。





2台にはさまれる事はなくなるだろう。




しかし、


スピードが出るだけに危険もある。







それに、


どうやって、まくのだ?




後ろの車も早そうだ。


スピードで、後続車をまけるのか?






そうしている間に、



社長の車は、首都高に乗った!!


当然後ろの2台も、続いて首都高に乗って追ってくる!





どうする社長!









スピードが上がる!


追っても、それ以上にスピードを上げる!!



それも2台!




追いつかれるぞぉ!










しかし、なんと、


社長の車の速度が、若干落ちたぞ!!




なぜ?


追いつかれるぞぉ!










突然、社長の車はある標識を見つけると、



その標識の方面に車の進路を変えた






「な、なんと」


その標識とは、


































「出口!」






せっかく高速道路に乗ったのに、


すぐ出口からでるとは、




いったい社長らは何を考えているんだ!







やっぱり高速道路で追っ手をまくのは無理だと判断したのか?






社長の車は、首都高を降りた!!


当然後ろの2台も、続いて首都高を降りて追ってくる!







ちょっと!社長!


これじゃあ、お金だけ損したんじゃ・・・









と思ったが、


私もその瞬間、


社長の陰謀が何んなのか、ひらめいたのだ!!











そうか、そういう手を使うのか!







そんな手があったのか!












車は、起用に細い道を曲がったりしながら、





また、標識のある道路に出た、







これだ!





これこそが、社長たちの作戦だったのだ!!







その標識には、


社長の作戦を裏付ける名前があったのだ。





そう、


それは、
















「首都高入口!」








ふたたび、車は、首都高に乗る!!!


追っ手の2台も、再び首都高に乗った!!!





ところが、社長の車は、また出口へ!



追っても、また出口へ!






5分後、また首都高に乗る!!


追っても、また首都高に乗る!!


乗ってから5分でまた出口


乗る!


出口!


乗る!


出口!


乗る!


出口!


乗る!


出口!


乗る!


出口!


乗る!





やがて、


運転手がつぶやいた。




「追っ手が、1台になりました。」




「そうか」と社長。






私は、


「よかったですね。1台はあきらめたんですね?



 お金が無駄ですもんね!」


と言うと、






「甘いな、かや君!」



始めは、かや先生だったのが、かやさんになり、


今や、かや君になっていた。





「何故2台で追って来たか分るかい?」





「さあ、あまり経験が無いもので・・」




「かや君は、そんな経験ないのかね?」



「はい、すみません。経験不足で・・」




内心、


「普通そんな経験、あるわけねーだろうがっ!!!!


 てか、ぼく占いに来てるんですけど・・・」



と言いたかった。



てか、第三者が私達を見たら、


 どうみても必死で逃げている盗賊3人組だぁ。




しかし車中は、


そんな占い事など跡形も無く吹き飛んでいて、


まるで出来の悪い部下にコンコンと説明するように、



社長は私に、持論をまくしたてた。




2台で追ってくるという事は、


 はさみ打ちという手も考えての事なんだよ


 と言うことは、


 もう一台はあきらめたんではなく、


 高速の出口か入口で待ち伏せする為に、別行動したんだよ」





「はあ、なるほど、ごもっともで。
 
 って言う事は、まずいじゃないんですか?」




「甘いなぁ、かや君!」


勉強が足りんな」



「ははぁ、すみません。勉強不足で・・」


てか、どんな勉強



社長は続けた。




「高速に乗って来なかった1台は、


 上の1台と連絡を取りながら、


 下で待機してると考えるべきだ」





「しかし、下は高速と違って、


 そう早く走れない、


 つまりそこをつくんだよ」






社長の車はさっきの出口では下りず北に向かった。





30分走ると、また高速を降りた


そして、また乗る


降りる乗る


降りる乗る。


降りる乗る。


降りる乗る





そして、高速で東に向かってまた30分走った。




すると、


運転手が、


「今日は頑張ってますね。」






「ああ、」



大体、マスコミだと、4回くらいの繰り返しで退散だと言う。


しつこい探偵でも10回もやるとさすがに退散だと言う。




各地の利用できそうな高速の出口と入口が


ノートに書いてあり把握しているようだった。







私は、ただ「そうですか」と言うだけだった。



てか、こいつら何回やってんだ!







次の高速を降りて、


また乗り降りを繰り返した時、



いつの間にか、


追っ手はいなくなっていた。







あきらめて高速には乗って来なかったようだ。




「どうだね!」と社長。



「はい、すごいです。」



てか、吐きそうでしゅ。










車はそのまま高速道路で伊豆に向かった。



そんな車中で、



社長は私に


「では、占いの続きをしようか。」と平然と言った。







マジすか。


さすがに私も言わせてもらった。







「すいません。吐きそうです。


 現地に着いてからでもいいですか?」







「なんだ、酔ったか?」


「はい」


「これくらいで酔うんじゃ、修行が足りんよ!」


「はい。すいません。


 修行が足りません。」



てか、どんな修行よ。







伊豆のホテルに着いた時は、10時を回っていた。



チェックインを終えて、


部屋で、一応占いをし終えると、


社長と別れた。






社長は、



「どうかね、今日は伊豆のホテルに私達と泊まって、


 明日、東京に送ってあげるけど」


と言ってくれた。





私の明日の予定表には仕事の約束は、まったく無かったが、




「いや、いや、いや、


 お申し出、大変嬉しいのですが、


 明日午前中に大事な仕事が2つも入っていまして、


 今、帰らせてもらいます。」と丁寧に断った。





しかし内心は、



「冗談じゃないよ。


 社長の側に居たら、また何が襲ってくるか分らんわ。


 くわばら、くわばら、
 
 しかも、これ以上車に乗ったら、


 占いしながら、吐くよぉ。」




もう既に食欲も無かった。



無事でよかったぁ。







しかし、


警察やヤクザに追われる食品会社って、


何してんだか!


興味本位で「ホントは何してるんですか?」


って聞きたい気もあったが、






昔からことわざにあるように、


やぶをつついて蛇を出すって言うし、


知らない方がいいのだ。



「聞いたからには、死んでもらうからな!」


なんて言われても困る。






社長は、ホテルで別れた時、


お車代として2万円くれた。




大変な一日だったなぁ。


ロビーで一休みした後、


私は事務所に電話した。



「今から電車で帰るからね。」




すると、母が、


「車代もらったんなら、タクシーで帰ってきたらどうなの?」


「いや、無謀な運転手に当たったらどうすんのよ!」


「タクシーが? 何、変な事言ってんのよ」



「いや、いいの


 当分、車には乗りたくない気分なの!」







PS。


ちなみに、後日調べてみたら、


食品偽造で捕まった過去がある会社だった。


現在どんな事をやって追われているのかは分らなかった。


食品と雑貨を扱っている会社で結構有名である。





この時以来、


車内での占いは、


断固お断りしている。のであしからず。