●幽霊を乗せた車




今日のお話は怖い



なので、


怖がりな人は、けっして、ここから下は読まないで下さい。


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このお話は、



ある年の夏の事である。











土曜日の午前中だといういうのに、


友人が慌てた様子で、電話してきた。










「休みのとこ、悪いんだけど、


 君に是非、来てもらいたいんだ」




「何?」








彼の話を要約するとこうだった。







昨夜、といっても0時を回っていたので、


今日の朝になるが、





彼の友達が、東京から車で帰宅途中のことである。





東京から千葉の家までは、


車を飛ばして3時間だという。






その街道の途中で、小休憩をとり、







再び車を、走らせた時だった。






夜中の午前2時頃だっただろうか。










何か車の後部座席





不気味雰囲気を感じた。








真っ暗な中を運転していて、



ちょっと怖かったが、








気になったで、


ゆっくりと、



運転しながら、バックミラーで後ろの座席を見た。









すると、






そこには、


見知らぬ女性が座っていたのである。




「わぁーーーー!!!!」




びっくりしたその友達(佐々木君=仮名)は、



車をすぐ目に入ったコンビニの駐車場につっこむと、




すぐに降りて友人に助けを呼んだ。




車に乗った幽霊は、



その間ずっと車の後部座席に座っていたという。







友人がかけつけると、



佐々木君はコンビニの中で、角の方で震えていた。



「どうしたんだよ、夜中に呼び出して!」



すると、佐々木君は、



「オレの、オレの車に幽霊が乗ってるんだぁ~!!!」



と言って、コンビニの中から自分の車を指さした。





友人は恐る恐る車に近づき、


車中を見てから、




戻ってきた。




「おい、佐々木、誰も乗っていないぞぉ!」




すると、佐々木君も、不思議そうに自分の車に近づいた。



「な!誰もいないだろう?」



「ああ。」



「気のせいだったのかなぁ」



少し落ち着いた佐々木君は、後ろの座席のドアを開けてみた。






すると、



「ワァー!!」と大声をあげて、その場で尻もちをついた。





「どうした、佐々木!!」


「やっぱり居たんだぁ!」



「幽霊がぁ」


「やっぱり幽霊だぁ!」




「落ち着けよ、誰もいないぞ!!」



「座席が濡れてる・・・・」



「座席が濡れてるんだぁ!!」




友人は、佐々木君が震えながら指さす方を見ると、


恐る恐る車に近づいた。



そして、後ろの座席のシートをゆっくりと覗いた。





「おい、佐々木、シートなんて濡れていないぞぉ」



佐々木君は、それを聞いても動こうとしなかったが、


しばらくして落ち着くと、もう一度シートを見に来た。



すると、


シートで濡れている所は無かったのだ。









これが友人が語った、この怪奇な事件の一部始終である。








佐々木君は、


さすがに怖くて、まだ自分の車には乗れず、



車はコンビニに置きっぱなしだという。






それで、私に来て欲しいというのだった。



実は、その話を聞いた私は、


ちょっと気が進まなかった。





普通、霊を見るのは、


その霊の親族か、関係者である。



親族とは、その霊の肉親や子孫・親族や子供で、



関係者とは、その霊の親友や世話になった人、そして事件の犯人などである。




もちろん、


親族や関係者以外が霊を見ることもある。


今回の佐々木さんのケースがそのケースかもしれない。



つまり、


出た霊の親族でもなく、関係者でもない。



その場合、


2つケースが考えられる。



1つは、


佐々木君が霊能者もしくは霊感が強い人であること。


つまりそういう霊能力がある人は、


自分に無関係な霊も見たりする。





しかし、


佐々木君はごく普通の人である。



すると残るは、1つであった。



つまり、



その幽霊の


パワーが強いという予想がついたからだ。




これがマンガなら、


「ああ怖い話だったぁ。」チャンチャン♪となるのだが、



これは現実の出来事だ。



本当は、「触らぬ神に祟りなし」で気がすすまなかったが、




佐々木さんからも電話で、


このままでは、車にも乗れない、


どうしてもお願いしますと頼まれ、




私は、


これから、どんな恐怖が待ち受けているか分らない、



どんなパワーの強い幽霊が行く手に現れるか分らない、



その恐怖の現場へと


向かうハメとなったのだ。







後半は、明日のブログへとつづく。








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