●会長と風水



先日、



買いたい土地があるから見て欲しいという電話があった。





会長じきじきの頼みじゃ断れない。




「はい。すぐお伺い致します。」




車で15分なのに、


比較的安い物件だという。




現地に着くと、


もう会長は、土地の説明を業者の方に色々聞いて辺りを歩き回っていた。





私は、


会長と仲介業者が離れるのを見計らって、




「会長、この土地は、


 安くて良いのですが、風水的によくありませんね。」




と進言した。




すると、会長は、



「そうか、風水か」


「はい。」




会長は納得したようだった。







しかし、



5分位たった頃、会長は、



「風水ってなんだね。?」



やっぱ、納得してなかった。



しかも、


そこから聞いちゃう?






「はい。会長、


風水とは、


簡単に言えば、中国で生まれた環境学になります。




古代中国の時代は、


砂嵐や黄砂などの風の害と、


大河である黄河の氾濫などの水の害に人々は悩まされていまたした。




そこで生まれたのが、


を読み、


水の流れを読む事で


その先の吉凶を占う能力・つまり風水でございます。




すると、会長は、



「そうか、今話題になっちょる、風水被害だな」




「風水被害?」


「今、話題に?」




私は、笑いそうになった。



それを、


お尻をつねって、必死にこらえた。





違うわ


内心、


「会長!今話題になっているのは、


 風水被害じゃなくて、風評被害です」と正したかった。





隣にいるのが、隣のガキなら、



「バカ言ってんじゃねいよ、


 ハゲちゃびんが真面目な顔して言うと、笑わっちまうじゃないか」


と言ってるだろう。





私は、



「はい。会長、似たようなものです」


(全然似てないが、似たようなものと言っている自分もかなりなさけない)




会長は、


「どんな所がダメかね?」




「はい会長、


 この土地と道路の関係が良くありません。」



「この立地に向かって大きな道路が真っ直ぐ向かってきています。」



「そしてこの立地の前で、2方向に分れているT字路になっています。」




「昔からT字路のTの上の土地は災難を招くと言われています。」


  

         ●(ここの立地が悪い)
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         ↑(悪い気が真っ直ぐ●に当る)

しかし、会長は、



「どうして悪いのかね?」



安い土地を前にして、あきらめきれないようだった。



確かに、


相場の7割位の安さだ!駅から近いのもいい。





でも、


この土地を買うと会長が病気になる様な気がした。





「はい。会長、



 T字路が悪いというのには、


 2つの理由がございます。」







すみません。


続きは明日のブログで・・・