●避難所での供養



津波などで、仏壇が流されてしまい、


避難所生活になり、


亡くなった人への供養が出来ないという場合があります。




そんな時、


食事をするテーブルの端を故人の場所として、



テーブルの一箇所を仏壇と見立てます。




そこに、


お茶やお水を供えてあげます。


心の中で、故人の名前を呼んで


お茶ですよ。どうぞ」とか


お水ですよ。おはようございます」と、言ってあげます。





食べ物も少しお皿にとって、


お水と一緒にテーブルの端に備えてあげます。



食べ物は、供えた後


自分の皿に移して、もらってあげて食べてあげます。


故人に分けてもらうという気持ちで。






故人の供養で一番大切なのは、


忘れないという事ですから、


これで心が通じて仏様もありがたく思ってくれます。




お線香もあげたいところですが、


周りの人の迷惑にもなるでしょう。


仏様にとっても、


自分への線香が周りの人への不快となるのは望まないと思いますので、


こういう事態の時は我慢してくれるはずです。





1つだけ注意する事があります。


それは、




亡くなった人と、生きている人の茶碗やお皿を分けることです。




例えば、


テーブルの端に、仏様用にお茶を入れたなら、


そのお茶の入れ物は、ずっと仏様用にしましょう。



仏様がたくさんいる場合は、


代表に1つの容器でもいいでしょう、心ではみんなの名前を言ってあげます。



そして、


ご飯を仏様用に供え、少したって、


そのご飯を頂いて食べる時は、



自分用のお皿に移してから食べましょう。



容器を分けるのは、


仏様を敬うという、特別な気持ちの証ですという意味です。



うちでは、仏様の容器を洗った時にふくふきんも分けています。



また、


外出した時や旅行に行った時も同様です。



私も、外出した時に、


父が生前好きだったものを食べたときなど、



レストランのテーブルの端に、


取り皿に少し取り分けて置きます。



「父さんが好きだった魚ですよ。どうぞ」


少したったら、食べてあげます。


「頂きますよ。お父さん」




旅行や外食に仏壇を持っていく事はできませんから、


一緒に食事するという気持ちでの供養の仕方です。


それと避難所での生活も同じで、一時的な旅行という考え方です。




仮設住宅や落ち着いた場所に移れるまで


我慢してくださいね。と言って供養すれば、


いずれ、良い落ち着き先に導いてくれるでしょう。