●お供え物心理



子連れで占いに来られる人はたまにいます。







あるお母さんが、


小学生の男の子と一緒に来られました。







小学2年生位でしょうか。






私がお母さんに、


亡くなった祖母の事とか、供養の事を説明しているのを、




母親の隣から、じっと見ている。




ちょっとやりにくい。








一通り、鑑定が終わって、


お母さんが、


ありがとうございました。」と行って席を立とうとするが、





目つきの鋭くなった坊主は、私を睨んだままだ。



嫌な予感がする。







ちょっと聞いてもいいですか?」と坊主。





内心、「キタァー!」(織田裕二の目薬のCMではない)




なーに?」と織田裕二さん風に、優しく聞いた。



すると、


「おばあちゃんは、ボクが食べ物を残した時、よく怒りました。


 でも、おばあちゃんは、お供えのご飯とかおまんじゅうをいつも残します

 

 バチは当たらないのですか?」


と坊主は、聞いてきた。










私は内心、


死んだ人にバチが当たるわけないだろが!とも言えず、







「バチは当たらないんだよ。」とEXILEのお兄さん風に優しく言った。






「どして?」と坊主


食いつくねぇ、こいつ。








「霊はね。


 人間だった時に食べた記憶が残っていてね。


 仏壇に自分の為に、家族が供えてくれたというのを見て、とても満足するんだよ。」




完璧な答えだった。






それを聞いて坊主は、










「ご飯とかおまんじゅうをいつも残して、バチは当たらないのですか?」



またそこに戻るんかい?








「実際には、残しているじゃないんだよ。


 仏様になった人はね。その食べ物の気を食べているんだよ。」



これで、完璧だ。





それを聞いて坊主は、









って何?」





そこから聞いちゃう?




内心、


ここからは別料金もらいますよ!!とも言えず、




お母さん、はやくこの坊主、連れて帰ってくださいよぉ!とも言えず、






「好奇心の強いお子さんですねぇ」と一応誉めてから、










「昔から、中国にはね、気功というものあって、


 その奥義に気功断食というのがあってね。


 食べ物の気だけを食べることで、病気の治療や長寿になり、仙人になる事を目指したんだ。」



分る?分んないよね。ごめん、説明しながら、これ絶対分んないと思った。


(というか、途中から、やばいな、

 「気功って何?」「仙人って誰?」って聞かれそうだと思い、

 先手をとって打ち切ったのだ。)





じゃあこう考えようか。



「食べ物だけではなく、全てのものから気が発散しているんだよ。


 全てのものから(+)と(-)の気が発散しているんだよ。


 そして、不死となった者は、その発散する気だけを食べて生きていけると考えられているんだよ。」


 だから、食べ物が残っていても、その食べ物から発散した気が多少なくなっているんだよ」






「分るかなぁ?」


「ちょっと難しかったかなぁ。」



そしたら、





「分った!」と坊主。




ホントかい!と楽しんごが、東幹久風に驚いた声をしてしまった。




「ありがとうございました。」と最後は、私の方がお辞儀して坊主様を出口まで見送った。