●密漁
このお話は、昨日のブログ(男性が妊娠?)の後半です。
従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-10812260824.html )を先にお読みください。
そしてから下をお読み下さい。
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男性の腹が大きくなったのは霊障だろうか?
妊娠したようなお腹をした青年を前にして、
私は彼に聞いてみた。
「そう言えば、貴方は神奈川県から来られたという事でしたが、
ご自宅は、海か川か湖の近くですか?」
「はい。海の近くです。」
「海?」
「海には、釣りに行ったり、泳いだりはよくしますか?」
「はい。」
彼の顔が少し曇った。
何かありそうだった。
「誰か知り合いが、海で亡くなりませんでしたか?」
すると、
彼は、やや重たげな口を開いた。
「事故で友人が海で亡くなっています。」
「その事故に、貴方は関わっていますか?」
「いいえ、私は関わっていません。」
「そうですか。」
「では、その他に、
海でも川でもいいので、水で亡くなっている人は、いませんか?」
「他には知りません。」
「そうですか。」
「あのう。
その海の事故で亡くなった友人が、
関係しているっていう事はありませんか?」
「う~ん。
関係無いんじゃないかな。
貴方は、その友人の死に関わっていないんですよねぇ。」
「はい。」
「じゃあ、関係ないと思いますよ。」
「大体、霊障って、
親族や祖先からの霊障か、
他人の場合には怨みや復讐などですから、
ただの友人の死が、貴方の体に霊障を与えるという事は考えにくいんですよねぇ。」
「可能性は0ですか?」
「ゼロじゃないけどぉ・・・・・・」
「ん?」
「ホントは、その友人の死に関係あるのでは?」
「・・・・・」
「関係あるのなら、本当の事言って?
関係あるのなら、そのお腹、治るかもしれませんよ。」
「実は・・・・・・」
「私もその場に居たんです」
「居ただけですか?」
「はい。」
「いや、居ただけなら、そんな霊障は起きないと思いますよ。」
「何か、貴方!
その友人に怨まれてる事があるはずですけどぉ・・」
「はい。・・・」
「怨みじゃないと、そんな霊障は起きないから・・・」
やがて、
彼は隠された真実を口にし始めた。
彼の話を、要約するとこうである。
神奈川県のある海岸で、亡くなった友人と、
夜、サザエとアワビの密漁をしていたというのだ。
その時、波がやや高いので、友人は止めた方がいいと反対していたが、
彼は強引に密漁を決行。
特に準備運動とかしなかった友人は30分ほど海水につかっていた時に、
急に足にけいれんを起こしたそうだ。
彼は急いで友人の所に助けに行ったが、
友人が流された所は深くなっていて足がつかず、
足がけいれんした友人は、彼にしがみついて来た。
その瞬間、
彼は思ったそうだ、
このままじゃ、二人とも溺れる。
そして、彼はしがみ付く友人の手を払いのけると、
一人で岸に逃げ上がった。
沖に流され助けを呼ぶ友人を、助けに戻ろうとも思ったが、
波も高く、岩場でもあり、
また足を痙攣させた友人にしがみつかれたらと思うと、
恐ろしくて助けに行けなかったという。
「誰か助けを呼ばなかったのですか?」
「密漁がばれるとまずいと思ってしまい。・・・」
結局、密漁にあまり乗り気ではなかった友人だけが翌々日死体となって発見されたという。
溺死した友人は、
大量の海水を飲んで亡くなっていた。
「彼の自宅へはお線香をあげに行ったのですか?」
「いえ、行ってません」
「じゃあ、まず、彼の自宅とお墓に、花を線香をあげに行ってください。」
「そして、助けてあげられなかったこと。
密漁に誘った事。
助けを呼んであげられなかった事をわびて下さい。」
それは当然として、
あと、貴方の自宅の高いところに、
友人の写真を置き、
毎日、お水と線香をあげて、供養してあげてください。
そして、家族に友人が好きだった食べ物を聞いて、毎日それを供えてください。
そうすれば、
49日を過ぎる頃、病状も良くなっていくはずですよ。
もし、49日過ぎても快方に向かわない場合は、また来て下さい。
「はい。ありがとうございます。」
その後、彼からの連絡はない。
無いと言う事は、快方に向かっているのだろう。
もう、危険な密漁や夜、海に入る等は、して欲しくないと願うばかりだ。
PS.昔から、
水で亡くなったり、
火によって亡くなった人は、
成仏に時間がかかると言われている。
従って、霊障となってしまった時は、
49日間ちゃんとした供養をしてあげれば、病状は大抵快方に向かうが、
霊障が治まるまでには1年以上かかる場合が多い。