●節約が、逆にアダになった。



会社の発展の為に、


経費節約は大事な事である。





ムダな出費はないか?


ムダな仕入れはないか?





そんな中、


電気代もバカにならない経費の1つである。








ある一族が経営する食品会社があった。



社長の奥さんは、


主に経理を担当していた。







そんな奥さんの指揮の下、


ムダな電気代の見直しが行われた。






まず、社員には、


退出時はもちろんの事、


昼休みやちょっとした外出時には、


自分のデスク真上の電気を消す事を義務づけた。







廊下の電気も半分にし、


使っていない会議室や倉庫、待合室などの電気は、


それぞれ担当を決めて常にムダのないようにした。




当初は、その節約が功をそうし、


電気代は前年比に比べ、相当な節約効果を生んだのだ。







しかし、


翌月から、不思議な事故が多くなった。





つまらない自動車事故や、


社員のトラブルによる損失など、


今までには無かった問題が起きるようになった。







この話を知ったのは、


社長婦人が占いにみえた時、


実は会社で電気代の節約を始めたたら、


こういう問題が起き始めたという話になったからである。







「節約は、電気代だけですか?」


「はい、節約は毎回テーマを決めて行っておりますので、今回は電気代を見直したんです。」




節約は良い事である。


なのに、悪い現象が起き始めたのは、なぜだろう?


偶然かもしれない。


と、そう思った時である。






社長が乗った車が事故をおこしたという電話が婦人の携帯にあったのである。



事故じたいはたいしたことはないようだったが、


それは、まるで霊が、


偶然じゃないんだ」と訴えているような出来事であった。









婦人はそのまま病院に行ったので、


私は後日、会社に行ってみることになった。





節約が始まってから起こる災難の場合、


まず、節約した全部の箇所を確認してみる事である。


それに問題が無い時は、節約以外の問題である。





しかし、


会社のロビーで待ち合わせている時に、もしかしたら、という考えはあった。




やがて、電気代節約担当者が現れて、


節約した全箇所を案内してもらった。






一通り見てから、


私は、結論を述べた。







「ムダな電気代の節約は良い事だと思います。」


1箇所を除いて、他の節約は大きな問題は無いと思います。」



「その1箇所って、どこですか?」














玄関です。」




玄関は会社の顔である。


実は、


人々が思っている以上に会社の玄関は重要で、


会社の命運を握っている事があるのだ。






「節約で、玄関の明かりを半分にして大分暗くなりましたよね。」


「あと、暗くする方法も雑ですよね。電球をまばらに抜いたり、点かないようにしたり」


「これだと一見して、


 点かなくなった電球をほったらかしにしている会社だと思われてもしかたがない状態です。」




節約は良い事だが、


一番良いのは、節約しているのに、それを外部には分らないようにすることである。



というか、玄関を暗くする事だけでもアウトである。










その後、


社長婦人は、玄関の明かりを戻すだけではなく、


LEDを駆使してより明るくした。




それ以来、大きな事故は起こっていないという。







この事は会社に限らない。





普通の家庭でも同じである。


玄関の暗い家は発展しないし、


良い運も入ってきにくいばかりか、


思わぬ災難や病気の元になったりする。





もし、貴方の玄関を見て、


ちょっと暗いなと感じたら、暗いのである。


そんな家は、







その暗い玄関を、


明るくする事で運勢が上がる事がよくあるのである。