貧乏くじ



貧乏くじ とは、


最後に残った、一見、損な役まわりで、不利益な残りものを選ぶ事を言う。






ある動物病院で、


4匹の子犬が売られる事になった。






普段は、犬を売る事は無いのだが、


そこの患者犬の飼い主が野原に捨てられた犬を見つけて、


その医院に持ち込んだのである。





そんな事情もあり、


子犬は格安であった。



ただし、


可愛がってくれる人をその動物病院の院長が判断して譲っていた。





子犬は格安であった為に、


あっという間に、3匹が買われていった。








残り1匹は、


2週間たっても買い手は現れなかった。





ある人が、


「あら、安いじゃない!!」


「買おうかしら」と言って、


抱き上げると、ある事に気がついた。





「この子、片足が短いんじゃない!」


「この子、生まれつき、前足が不自由なんですよ」


っと、看護婦さんが説明した。



「あらヤダ!!。 あぶなくひっかかるとこだったわ。」


その子犬を箱の中に、放り込むと帰っていった。









こうして3週間がたったある日、











いつも、その動物病院に消耗品の補充に来るバイトの青年が目を止めた。





「お前、まだ買い手が無いのかい?」




実は、


彼は子犬達が売り出された時、


自分も欲しいと名乗りをあげていた一人だった。




しかし、


彼が一人暮らしだったのと、


彼自身も足が不自由な上に、


仕事時間も残業が多く厳しく、庭も無い


十分な散歩などに連れて行けないのではと判断され断られていた。








彼はもう一度、院長に頼んだ。



院長は彼の熱意に負けて、無料で彼にゆずったのだ。





その後、


彼は仕事が終わると、毎日散歩に連れて行った。






例え夜であっても、近くの公園で犬の歩く練習をした。





「つらいだろうけど、


 今、頑張って歩く練習しないと、本当に歩けなくなるんだぞ。」




オレみたいになっちまうんだぞ!」



 
毎日、毎日、散歩に連れて行った。



自分もつらかったが、


それよりも愛犬のちゃんとした歩く姿が見たかった。







1ヶ月する頃。


子犬は3本足でも、少しに走れるようになった。






青年は嬉しかった。


自分の事の様に嬉しかった。







やがて、


3ヶ月後には一緒に走れるようになった。







そんなある日、


公園で友達と出合った。



その友達は言った。




「あれ? 




 お前、走れるの?」







「そうなんだ、


 こいつと一緒にトレーニングしてるうちに、


 オレも走れる様になったんだ!」




そうなのである。


不思議と青年の不自由な足は、


普通に走れるまでに回復したのである。







最後に残った子犬、


その貧乏くじは、気がつくと幸福のくじになっていたのである。








下の物語も、証明している。


それは、


犬は変われる だから、






























人も変われる


死の一歩手前からでも。


第一話
http://www.youtube.com/watch?v=cHNkYWZwK1c&feature=related
第二話
http://www.youtube.com/watch?v=u5Prvkd_76o&NR=1