●乗っ取られた墓 (後半)
このお話は、
昨日のブログ(ビール瓶の霊障)の後半です。
従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-10764659757.html )を先にお読みください。
そしてから下をお読み下さい。
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夏になり、
お盆の時期になった時、
1本の電話が来た。
ビール瓶の件の、あの彼女からだった。
「先生、実は今、墓地に居るのですが・・・」
電話は墓地からだった。
「1つ先生に言い忘れた事がありまして、
実は亡くなった夫がビールが大好きで、
時々、墓参りの時に、
墓前にビールを置いて来るんですが、
今、夫のお墓の前に居るんですけど、
ビール瓶があるんで、気がつきました。
これって、何か関係ありますか?」
「それです!」
「多分、それです。」
「ではこれから言うようにやってみてください。」
まず、
そのビール瓶に向かって、供養してください。
お線香を1本焚いて、
「どうか、成仏してください。」と言って、
そのビール瓶に花を一本さして、
それから、
息子さんに、そのビール瓶を離れた所に もっていってもらって下さい。
それから、二人で、
改めて、
父親のお墓で供養してなおして下さい。
「ビール瓶を置きっぱなしにしてすみませんでした。」
「安心して成仏なさって下さい。安らかに眠ってくださいね。」と言って、
お線香をいつもより多く焚いて、
あと、
お墓を掃除してあげて下さい。
と、アドバイスした。
それから1ヶ月がたったが、
不思議な事に、
あれ以来、
奥さんは、ビール瓶を見ても何の気持ちも起きないという。
今までの事がウソの様だったみたいだと語った。
霊障はおさまったのだろう。
ちなみに、
お墓に食べ物や飲み物を供えるのは良い。
しかし、帰る時に持ち帰った方が良い。
なぜなら、
食べ物を供えても、
その食べ物を鳥や動物や昆虫などが、
食べ散らかし墓を汚したり、
食べ物が腐ったりして腐敗臭が漂ったり、
飲み物にカビが浮かんで いるのにあげ続けたり、
飲み物の中に虫が飛び込み、
そこで死んだりするのを見る方がよくないのである。
もちろん、持ち帰ったら、食べてかまわない。
自分では食べない物は、ペットにあげてもよい。
飲まないお酒や水は捨ててよい。
要は、そこに父親が生きていて、
一緒に帰って来たとして、
食べ物を持ち帰ったらいつもどうしているかである。
その家庭のルールがあるだろう。それに従いたい。
今回の件において、
私は、彼女に原因は説明しなかった。
(このブログを見ていれば、分るだろうが、はたして見ているかどうか)
目に見えない世界の事だし、
まぁ料金も、もらっていないことだし、
危機(霊障)が無くなった今、
いたずらに怖がらせる必要も無いと思ったからだ。
それにもうビール瓶は置かないことだろう。
でも、
ブログの読者のみなさんには、詳しく解説しておきます。
結論から言うと、
希にある事だけど、
お墓に供えたビール瓶の中に浮遊霊が入り込んだのだ。
そして父親のお墓を乗っ取ったのである。
父親の霊は、
ビール瓶をお墓から取り除いて欲しいと願い、霊障を起したと考えられる。
また、彼女に年末や正月に、
何かビール瓶について思い出してもらえなかったのも納得がいく。
ビール瓶をお墓に供えたのが夏だったとしても、
浮遊霊がすぐに入るとは限らない。
年末か正月あたりに、周りが新年を迎えるにあたって淋しくなり入ったのだろう。
もちろん、信じられない様な不思議な話ではあるが、
私としては、彼女の霊障が無くなればそれでよい。
結果オーライである。
ここで浮遊霊について、もう少し触れておきたい。
浮遊霊のほとんどは、
無縁仏で、誰も供養してくれないので、浮遊している。
つまり、
誰か自分を供養してくれないかとさまよっているのだ。
そこで、
他の人が供養に来てくれるお墓で待ち、
そこで行われる供養にあやかろうとする。
ついでに自分も供養してもらおうと思うのである。
お酒が好きだった浮遊霊が、
開いたビール瓶に目をつけ入り込んだのだろう。
もともと浮遊霊は水を求める。
酒ならなお良いという浮遊霊もいるはずだ。
そんな浮遊霊が乱暴者だったりすると、
そのお墓の本当の住人は小さくなってしまい、
乗っ取られた格好になってしまう。
彼女に降りかかった霊障が希なケースだと言うのは、
今回のケースは、偶然が2つ重なったことである。
1つは、
ビール瓶を毎年置いていたのに、
霊障が起きたのは今年が始めてだったことでも分るように、
ビール瓶を置いておいたから必ず浮遊霊が入るとは限らないのである。
そしてもう1つ。
入った浮遊霊と父親の霊の力関係の問題である。
浮遊霊の方が強く、父親の墓が乗っ取られた形になり、
娘に助けを呼んだ事が霊障の正体であったと考えられる。
もし浮遊霊が弱いものであれば、
霊障は起きなかったのではないだろうか。
そんな苦い思いを抱きながら、
私も墓参りに出かけた。