●海外旅行と形見の時計



海外旅行に行く時があるでしょう。



そんな時、


もし、形見の中に時計があるなら、持って行くといい。













海外は、当然日本に居る時と違って時差がある。


知らない地でも、時間だけは共通だからかもしれないが、


時計は特別な現象を発揮する時があるようだ。









形見にも色々あると思うけど、


なぜか、


その中でも形見の時計は、海外では、貴方を守る働きをしやすいようなのだ。








ある日本人が、


単身赴任で、ブラジルに行った。
















知らない国で、単身赴任だったので、不安だったこともあり、



時々狂う時があるが、


お祖母ちゃんの形見だった置時計を持っていった。












「おっ、さっそく5分狂ってるなぁ、お祖母ちゃん。」


っと時々、


亡くなったお祖母ちゃんに声をかけいた。













やがて、ブラジルにも慣れた3ヵ月後のことだった。











夜中に、時計のベルがけたたましく鳴り始めたのだ。



ベッドの中で、


止まるだろうと思っても


お祖母ちゃんの時計は鳴り続けた。



しょうがないなぁ、」



電気をつけて、


止めにいった。





夜中の2時じゃないか。


もう、明日早いのに!」




と、起きると隣の家の人も起きていた。








やべ!どうやら、隣の人もあの時計の音で起こしたか!」



「すみません。」


と話しかけると、







「竹田さん!大丈夫ですか?」


「はい?」





「さっき、貴方の家から泥棒が逃げて行ったんですよ!」



「ええ!」


窓を見ると、窓の錠が、外から壊されていた。


どうやら、そこから家の中に入ろうとした瞬間に、置時計が鳴り始めたようだった。




何も取らずに、泥棒は逃げたのだ。


最近の泥棒は、かなり凶暴だと聞いていたので、私は身震いした。




なにより不思議だったのは、


ベルを9時にセットしたと思っていたのに2時になっていたことだった。





お祖母ちゃん、ありがとう。」