●姥捨て山



その昔、



食料不足になった時期(飢饉・ききん等で)、



食いぶちを減らす為に、



高齢になった者を不要として山に遺棄するようにというお触れが出る。



そして、


貧しい農家では、泣く泣く親を山に捨てきた



そういうお話から、



そんな山を姥捨て山(うばすてやま)と呼ばれた。










昔、


私は、大手スーパーでアルバイトをした事がある。






雇われる時は知らなかったが、



私が雇われる代わりに、


60歳の菊代さんというおばさん解雇になることになっていた。




この時の事を思い出すたびに、


私は、「姥捨て山」の物語と気持ちがダブってしまう。











菊代さんはとても穏やかで仕事も出来た人であった。



私は新人で何も知らず、



菊代さんが辞める2週間の間に、


彼女から色々と教わった。







新人はトイレ掃除からだった。


今、思い出すのは、


当時の悩みだった1つが、


お客がトイレを綺麗に使ってくれないことだった





いくら綺麗にしても、また汚くなるのイタチごっこだった。





みんなのトイレです。綺麗に使いましょう」や


ご利用後は必ず水を流して下さい。」


トイレ内は禁煙です。」


という張り紙をしても、何の役にも立たなかった。





もうどうしていいか困り果てた。




私は、今日、辞めるという日に、菊代さんに、


つい、困っていると相談してしまった。





菊代さんは、


解雇が私のせいともいえるのに、


腐らず、快く、笑顔でトイレに行くと、


新しい張り紙を書いてくれた。






なんと、


その張り紙が貼られてから、


不思議とトイレは綺麗に使ってもらえるようになった。





その張り紙を見て、


私は、


この人は、私より必要な人だったのに思った。










菊代さんの張り紙には、
















いつもトイレを綺麗に使って下さって、どうもありがとう。」


と書いてあった。


http://www.youtube.com/watch?v=g3aDk5mSIjc