●敵に塩を送る


昨日、小林繁元投手が亡くなった。


江川事件の当事者の江川氏は、

「申し訳ないという気持ちは、一生消えないと思う」

と語った。



そして、

長島元巨人軍監督は、

「現場の監督として悪いことをしてしまった、という気持ちがいまだに残っています。」

と語った。


もちろん、2人は、

小林繁さんが巨人から阪神に移った責任を感じての発言だが、




裏事情を知ると、


長島監督が国民から広く愛された理由が分かるような気がする。





ここに1つのことわざがある。



「敵に塩を送る」



これは、


昔、武将・上杉謙信が、塩不足に悩む宿敵武田信玄の民の為に塩を送って助けたという

故事から由来しているとされる。



簡単に言えば、


「戦っている敵であっても、苦るしい状況にあれば助ける

ということである。




当時、長島監督は、

小林繁投手が阪神に出されることは知らなかった。


むしろ来期は、

小林投手中心に巨人を盛り立てようと計画していたくらいだ。


だから小林投手が阪神に行くと聞いて、愕然としたという。




その後の小林繁投手の活躍はみなが知るように、破竹の22勝。


巨人からも無敗で8連勝と、巨人をコテンパンにやっつけた。

もちろん、コテンパンにやっつけられたのは長島監督である。



しかし、翌年、

小林投手は22勝の疲れもあったのかひじを壊してしまう。


その時、

長島監督は何と言ったか、分かりますか?










長島監督は、側近の人に、こう言った。



「うちにひじを直す名医がいたよね、

小林くんを直してやれないかな?」



「監督、それはちょっと無理なんじゃ・・」


「そうか、そうだよね。無理か」







しかし


その後、小林繁さんの傍にそのひじを直す名医がいた。


長島監督は、球団に怒られるかもしれないのを承知で、


ポケットマネーをはたいて名医を小林さんの元に送っていたのだ。





現代版の

敵に塩を送る

ではないだろうか。



PS.一昨日のブログ、最後の花道にたくさんの暖かいコメントありがとうございます。

  野球の話だったので今一かなと思ったら、たくさんの方が感動していただき幸いです。