バイロイト1936:ティーチェン&バイロイト祝祭管弦楽団 | クラシック音楽三昧

クラシック音楽三昧

音楽は無くても暮らせるけど素敵だよネ 笑

~ワーグナーを聴く~

バイロイトのルーツを辿る、思いつきのプチワグネリアンhirostar氏
ただただ聴いてみたというもの(笑)

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歌劇「ローエングリン」

第1幕第3場「主なる神よ」1936年8月24日
第3幕への前奏曲 1936年8月20日
第3幕第1場「愛の祝福が」祝婚の合唱 1936年8月20日
第3幕第2場「甘やかな祝い歌の響きも」 1936年8月20日
第3幕第2場「最高の信頼を」1936年8月29日
第3幕第3場「はるかな国に」聖杯の物語 1936年8月20日
第3幕第3場「かわいい白鳥よ」1936年8月29日

ブラバンドの公女:マリーア・ミュラー
オルトルート:マルガレーテ・クローゼ
ローエングリン:フランツ・フェルカー
テルムラント:ヤーロ・プロハスカ
国王ハインリヒ:ヨーゼフ・フォン・マノヴァルダ

楽劇「ワルキューレ」

第1幕第3場「冬の嵐を」」1936年8月24日
第1幕第3場「私の名はジークムント」」1936年8月24日

ジークムント:フランツ・フェルカー
ジークリンデ:マリーア・ミュラー

楽劇「ジークフリート」

第1幕第3場「ノートゥング、ノートゥング」1936年8月20日
第1幕第3場「鍛えよ、わが槌」1936年8月26日
第2幕第2場「あいつが父親で」1936年8月20日

ジークフリート:マックス・ローレンツ
ミーメ:エーリヒ・ツィンマーマン

ハインツ・ティーチェン
バイロイト音楽祭祝祭劇場管弦楽団、合唱団

1872年リヒャルト・ワーグナーが第九を指揮しスタートしたバイロイト音楽祭
ワグネリアンの牙城でありましょう
ワーグナー亡き後は、フランツ・リストの娘で妻のコジマが1883年から1906年まで仕切り、その後長男のジークフリートが1908年から1930年まで仕切るが、ジークフリート、コジマは、1930年に死去してしまう
1931年は、遺されたジークフリートの演出で開催する
またこの年は、トスカニーニ、フルトヴェングラー、エルメンドルフのこの時代の大スターを要した戦前最後の音楽祭
その後、ワーグナー家のナチスへの傾斜とゴタゴタからトスカニーニらはこの音楽祭を去る

そこで、今回登場してきたのがハインツ・ティーチェン(1881-1967)
この人はカラヤンの自伝など読むとよく出てくるのかもしれない
当時ベルリン国立歌劇場総監督であったし、この時代カラヤンが音楽総監督
この人が戦中の1933年から1944年バイロイト音楽祭の総監督をし、主に演出とまた指揮もしていたとな
また、主にここからバイロイトへ人材を送り込んだと言われる
色々みていると、けっこー政治駆け引きのできるイヤなやり手なイメージを勝手に感じます
のちの政治力もあり豪腕と言われたカラヤンが、ティーチェンにより活動を追い込まれたくらいだから(笑)
そんな時代の記録音源を聴いてみたのだよ(笑)

ローエングリンは、まさに名場面のイイとこどりかもしれません(笑)
フランツ・フェルカーは、かなりスケールが大きく甘いですね
またバイロイトの合唱団の深い重圧さが勝手に感じられますね

ドイツ生まれのテノールのフランツ・フェルカー(1899-1965)は、ワーグナー歌手として著名であり、またこの時代の「ローエングリン」の当たり役であった人とな
マリーア・ミュラーは、エルザ、ジークリンデ、エーファを得意としたとな

ワルキューレも、いいとこ取りのとこ
けっこーフェルカー好きになりましたね(笑)
ワルキューレ1幕は、メルヒオール&トスカニーニNBC盤がルーツ音源である小生にとっては、ティーチェンは、ドイツ的な表現に感じますね(笑)
オケもイイですね
ドイツの音がする
まさにゲルマンですね

ジークフリートは、個人的にはリングの中で一番好きでない
退治冒険ものというのか…(笑)
いづれリングの中で好きになるものが逆転するときがあるのかも…
「ホッホー、ホッホー、ホッホー、ハッハイ」的テンションだしね!?(よくわからん 笑)
むろん、ローレンツのスケールの巨大さは飛び抜けた感があると勝手に感じる

ドイツ生まれのマックス・ローレンツ(1901-1975)は、この時代米国メトロポリタン歌劇場へ渡ったラウリッツ・メルヒオール(1890-1973)とともに最強のヘンデンテノールと言われる
ローレンツが中心となりこの戦中のバイロイト音楽祭を支えたといってもいいらしい
妻がユダヤ人でナチスの圧力があったがなんとか切り抜けたとな

録音は、この時代にしては驚異的に音質はよいと勝手に感じる
この時代ドイツの録音技術は高かったのでありましょう!?
1940年から1950年代的な音質にも勝手に感じるほどなのだ(笑)

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これに対し同時代の米国のメトロポリタン歌劇場は、欧州からの人材の集中もあり、また凄い陣容でドイツものイタリアもの全盛期であったとな
ワーグナーでは、メルヒオール&フラグスタートの最強コンビに、マーラー門下のボダンツキー指揮による動きに富む凄演などなど
また機会があれば聴いてみよーかなと思うのだ(笑)('-^*)/

今回、音質は古いと思われるが
現在でもこれらの人々は、ワグネリアンの間では、最強とリスペクトされている人々らしい!?
なんか聴いていてもスゲーと勝手に思うのよ(笑)
つーことで次回はイタリアものでも聴こーかの
(なんじゃそれ 笑)
わからんけども(気まぐれだぜい 笑)

ではまたまた('-^*)/



~オマケ~ Franz Völker - GRALSERZÄHLUNG [long version] - Bayreuth 1936


~オマケ~ Max Lorenz - Wagner: Morgenlich leuchtend im rosigen Schein - Dir.: Furtwängler (Bayreuth 1943)


~オマケ~ Max Lorenz "Romerzählung" Tannhäuser 1952