例えば、どうしても疲れてしまい、出来合いのおかずだけで献立してしまった日は、「ご馳走さま」という時に何か切ない気持ちが残る。やはり一品でもいいから、作りたての料理、人の手が加わった温かい料理が食べたいなと思う。これは、自分自身が今ある生活の中で手にした、形ある実感のひとつ。確かな手応えのひとつだ。些細なことだけれど、こういう気づきをひとつ一つ積み重ねていく先に「自分にとって本当に大切なこと」が見えてくるんだろうなと、今日ふと思ったのだ。目には見えないけど大切なことって、自分の力で見つけ出すしかないのだろう。本当に。
今日もひとりご飯。豚肉と高菜のソーメンチャンプル。やっぱり作りたては美味い。私というものの中心が、しっかり養われる気がする。
